マシュマロCLUB

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こんにちは。梅雨の終わりにたくさんの雨が降った地域がありました。豪雨災害に遭われた皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。また、コロナ感染拡大予防に関してご尽力頂いている皆さまありがとうございます。引き続き、感染予防を徹底していけますように。

オリンピックが開催されています。努力を重ねて、素晴らしいパフォーマンスを見せてくださるアスリートの方々をテレビの前で応援する日々です。元気をもらえますね。

梅雨が明け、暑い毎日ですね。体温調節の難しい赤ちゃんは元気にしていますか?
赤ちゃんに気を取られて、ふと気が付くと自分が脱水を起こしていたという事のないように、大人も赤ちゃんもこまめな水分補給をお願いしますね。水分補給は、お茶や水で。

今回は離乳食についてお話をします。「そろそろ離乳食を始めましょう」と言われると、嫌な感じがしますか? 楽しみ~とわくわくしますか? それとも、めんどくさいなぁ?と思うのでしょうか? どのように離乳食を進めればよいのか、どのように作ればよいのか、ちゃんと食べてくれるかなぁ?など、わからないことが多すぎて不安になってしまうのではないでしょうか? みなさんが、肩の力を抜いて、離乳食に取り組めるようになれば良いなと思います。

離乳食を進める上で気をつけてほしいこと

〇 食べさせ方
〇 今の赤ちゃんに形状が合っているか

スタートをするタイミング

〇 生後5か月になった
〇 首がすわっている
〇 支えると座れる
〇 体調、機嫌が良い

初期(5,6か月)

硬さの目安は、ヨーグルト状 スプーンを傾けるととろりと流れるくらいのなめらかさ

1日1回からスタート
目標
母乳やミルクと違う味に慣れる
スプーンで食べることに慣れる
お口を閉じて「ごっくん」と飲み込む練習をする

「ごっくん」が上手になったら、1日2回。
初期の食材で、なめらかにつぶすが、水分の量を調節してベタベタのジャム状に。
葉物野菜は、しっかりすりつぶす。 繊維がつぶれていないと、口に残るため嫌がります。

中期(7,8か月)

ぎゅっとフォークで押しつぶしてもOK

1日2回
目標
上あごと舌で潰す練習をする
柔らかく煮たものを粗くつぶす(フォークでつぶしても良い)
刻んだものは食べにくいので、必ずとろみをつける

後期(9~10か月)

1日3回
目標
奥の歯ぐきでかみつぶす練習をする
柔らかく煮て、1cm角くらいから徐々に大きくする
指2本でつまんで、軽く力を入れたときにつぶれるくらいの柔らかさ

離乳食を進める上で、離乳食中期(7~8か月)はとても大切な時期です。「もぐもぐ」としているか、しっかり赤ちゃんの顔を見てくださいね。この時期に、慌てて食べさせていると、もぐもぐせずに丸のみするようになります。食べさせ方、形状はとても大切です。
この時期に「もぐもぐ」が上手になれば、上手に噛んで食べられるようになります。

あ~ん、ぱくっ、もぐもぐ

手を出して触るようになることで、手づかみ食べに繋がっていきます。手を出したとき、止めてしまうと自分で食べようとしなくなるので、気をつけてあげてくださいね。

赤ちゃんは、味の好き嫌いではなく、食べやすいか、食べにくいかが大事!

赤ちゃんが、離乳食の時に、「変な顔をする」「泣く」「のけぞる」「舌で押し出す」などをするときは、「初めての味、食感に驚いたよー」「今は食べたくないよー」「眠いよー」などのサインであることが多いので、無理強いせず、切り上げましょう。
触ってみたいのに、触らせてもらえないときも嫌がるので、様子をみてね。

また形状が合っていないときも嫌がります。えずくから心配だといつまでもドロドロだったり、急に大人と同じものは上手く食べられません。ぱっと見た所では、ごっくんと飲み込むので、大丈夫と思ってしまいますが、中期以降は、お口を動かせているか見てください。すぐに口の中の物が無くなる場合、丸のみの可能性が高いです。

食べさせている人は、笑顔ですか? ママやパパがにっこり笑っていますか? みなさんも不機嫌な顔をしたり、とても不安な顔をしている人と食事をすると、どうしたのかな? 大丈夫かな? と気になって、食事どころじゃなくなりますよね。赤ちゃんも一緒。もっと敏感に感じて泣けてきます。食べ慣れないものだし、余計にですね。食べないかもと思っても笑顔で赤ちゃんを安心させてあげてください。だんだんと上手に食べるようになりますよ。

離乳食の進み方、食べられる量、初めての食材に慣れるスピードなど、ひとりずつ違います。よその子と比べずに、我が子の一週間前、一か月前と比べて、食べられる食材の種類が増えた、食べる量が増えた、形状が変わってきたなどの変化があり、体重が少しずつでも増えていたら、食べるのを嫌がる日があっても無理強いせずに様子を見て大丈夫です。
体調が悪いとき以外、毎日、月齢に合わせた回数の「離乳食タイム」を作ってください。食べることが好きになれば、成長と共に食べる量は増えていきます。肩の力を少し抜いて、赤ちゃんに向き合ってくださいね。

次回は「支援が必要な子の食事について」についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

参考文献:
よくわかる小児栄養 ミネルヴァ書房
あわてず、ゆっくり離乳食 芽ばえ社

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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