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2021/07/01

ママに贈る魔法のメッセージ

コップの飲み口の汚れ拭う

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承しているやまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの、所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や、心の育み方を伝え残してきました。
そんな、暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ 」と命名し、その型の意味を、皆様にお伝えしています。

さて、今回、ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「コップの飲み口の汚れ拭う」についてです。

子どもたちが食事をする時に、「コップの飲み口の汚れ拭う」ことを気をつけるだけで、「尊敬の心」が身につきます。

茶道で、お茶をいただくときに、お茶碗を回します。それは、正面の柄に口をつけないようにしているのです。
花柄や模様がついているところを、少しずらすことで、お茶碗に尊敬の心を表現します。

お茶碗には正面があります。
一番華やかに絵付けされている場所が正面です。
正面の絵柄を外して、お茶をいただくことで、尊敬の心を表すのです。
そして、飲み口をそっと指で拭い、決してお茶碗を汚さないようにするのです。

お母さんは、家庭の中で、子どもたちや家族にお茶やご飯を出すときに、お茶碗の正面はどこかを考えて出すようにしてみましょう。

子どもたちは、口の周りにソースやケチャップがついたまま、お茶を飲みますので、コップの飲み口が汚れてしまうことが度々あります。
こんなときには、手や口元、コップを一拭いする習慣を教えてあげてください。

「コップのゾウさんの絵が汚れないように、お口を拭こうね」
「お茶碗のお花が汚れないように、お手手を拭こうね」
と、声をかけながら、手や口を拭いてあげると良いですね。

少し大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんは、コップに口元の汚れがついていたら、コップに親指と人差し指で挟むように拭うことを教えてあげましょう。

大人になると、コップに汚れをつけたままの人や、口紅がついている人が気になるものです。

お寿司屋さんに行ったときのことです。カウンターの隣にカップルが座っていました。とても素敵な女性だったのですが、ビールのコップにべっとり口紅がついていました。それを見ただけで、残念な気持ちになりました。
そっと口紅を拭うだけで、もっと素敵な女性になれます。

ぜひ、家庭で、「コップの飲み口の汚れ拭う習慣」を身につけてあげて下さい。

やまとの智恵実践協会
代表理事 辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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