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2021/07/10

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

みんなが気になる「小さな子どもの食事マナー」

こんにちは。暑くなってきましたね。元気に過ごされていますか?
地域によって、梅雨入りが早く、ジメジメした日が多いですが、楽しく過ごせていますか?

コロナ感染拡大防止に関して、ご尽力くださっている皆様ありがとうございます。
引き続きみんなでマスク・手洗い・消毒を忘れないようにして、感染予防対策を続けましょう。安心な日々が早く訪れますように。
オリンピックの開催が近づいてきました。安心で安全に開催されることを祈ります。がんばってこられたアスリートの皆さんを画面のこちら側から、精一杯応援したいと思っています。

今回は、「小さな子どもの食事のマナー」についてお話します。

食事のマナーについて、どのように考えておられますか?
「マナーが良い人」ってどんな人を思い浮かべますか?
美味しそうに食べる人? お箸の持ち方が上手な人? 好き嫌いのない人? 色々思いつきますね。感じ方は、人それぞれだと思います。共通しているのは、一緒に食べていて、嫌な気がしない、とても心地が良い時間を一緒に過ごせる人ではないでしょうか? 大人も子どもも、相手を思いやる気持ちを持って、食事ができるといいですね。

「うちの子、食べるマナーがなっていない」「汚い食べ方なんだけど...」「手で食べて行儀悪い」「遊んでるんじゃない?」「いつから一人で食べられるの?」とたくさん質問してくださいます。「あらあら...子どもさんはいくつなの? まだ赤ちゃんじゃなかったかしら?」なんて、ママたちと話すこともしばしば。焦らない、焦らない......

子どもにはどんなマナーを身に着けてほしいと思いますか?
・じっと座って食べほしいなぁ
・ご飯粒を残さず、こぼさずに食べてほしいんだよなぁ
・なんでも嫌がらずに食べてくれたら、色々作るのに...
・とにかく全部食べてほしい
・スプーンやフォークを使って、上手に自分で食べられるといいなぁ
ママ達の声がたくさん聞こえてきます。気持ちはわかります。早く上手になったら嬉しいし、自分で食べてくれるとありがたいですよね。でも、マナーが良いと言われる行動は、急に身につきません。焦らない、焦らない......

2歳になる頃には、イヤイヤ期で「困ったちゃん」が登場しますが、実はこの時期、色々と「やりたがりさん」で、ママやパパの「まねっこさん」にもなります。簡単なことから教えてあげられると良いですね。意外に色々できるんですよ。ただ今まで何も言われず、自由にしていて、急に座りなさいと言われても戸惑います。赤ちゃんに離乳食を与えるころから、少しずつ習慣づけられるようにしてほしいなぁと思います。

☆離乳食のころ、まだ赤ちゃんだけど。

・「いただきます」「ごちそうさま」を言おう
・食べる時間・場所を決めよう
・おいしいねーと、たくさん話しかけよう(何を食べているかも教えてあげてね)
・お座りができるようになったら、椅子に座らせよう
最初は短い時間でも大丈夫!1~2分の場合もあります。座れたら褒めよう!
テーブルをつけて、手で触れるように、前に離乳食を置きましょう。
手で触って口に持っていくのは、食べる練習中! 遊んでいないですよー。
おとなしくするからと、おもちゃで遊ばせたり、動画を見せながら、食べさせてはダメですよ。また、せっかく離乳食を置いていても、触るだけで、そこから食べさせていない場合、おもちゃと同じ感覚になってしまうので、赤ちゃんが触っているときに、スプーンですくって、食べさせてくださいね。今、食べているものを五感で感じ取り、おいしく食べられるようになっていきます。

☆1歳になり、自分でやりたい気持ちが強くなってきた!

・「いただきます」「ごちそうさま」を言おう

・お茶を飲むときも、食事のときも同じ場所
もちろんおやつの時間も同じ椅子に座ろう。このことが習慣づくと、「お茶を飲もう」と声をかけただけで、自分の椅子のところに行くようになります。
・ばっかり食べにならないように声をかけよう
・誰かと食べる楽しさを伝えよう

☆2歳、3歳と大きくなってきた!

姿勢よく・音を立てずに食べる・遊びながら食べない
口に物を入れたまま話さない・残さず食べる・器を持つなど
色々注意したくなることが、増えてきます。
まずは、大人が見本を見せよう!

・叱らない

小さな子どもの行動は、色々注意したくなることが多いと思いますが、食事の時に口うるさく言わない。一緒に楽しく食べよう。

・口を閉じて噛む

口を開けて噛むと、くちゃくちゃと音がするので要注意。口の中の食べ物が見えてしまうので、気をつけます。

・よく噛む

赤ちゃんも小さな子どもも、一緒に食べている家族を見て、鏡のように表情を映していきます。こんな風に噛むのよと話していても、口の中が空っぽで噛む見本を見せても、子どもは上手に真似ができません。一緒に食べましょう。

・同じものばかり食べない

ごはんやおかず、同じものばかり食べるのではなく、代わる代わる食べましょう。

・口の中に食べ物を入れたまま話さない

咀嚼しているものが見えてしまいます。また食べ物が飛沫と一緒に飛び、衛生上良くないので気をつけます。

・立ち歩かない

〇〇を取りに行こう、洗濯を回しておこうなどとつい用事を思い出し、ウロウロしたくなりますが、小さな子どもや赤ちゃんに理由はわかりません。ママやパパが席を立つと真似をしてウロウロ。姿の見えなくなったママやパパを探していることもあります。

食事のマナーとは、一緒に食べる人と気持ちよく過ごすためのルール。小さな子どもたちは、まだ知らないことがいっぱい。マナー違反だと注意するのではなく、回りの環境を整え、大人が見本を見せることで、落ち着いて、上手に食べることができるようになり、「素敵な食事のマナー」が身につきます。焦らない、焦らない......

お箸っていつ頃から上手になるの?
「両手を広げて片足で立てる」「チョキが出せる」「スプーンの持ち方が鉛筆握りになってきた」このタイミングに教えると、覚えるのが早いですよ。4~5歳のころに上手になる子が多いので、ゆっくりと焦らずに...。

次回は「離乳食について」についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

参考文献:
よくわかる小児栄養 ミネルヴァ書房
子どものための食事マナー  (株)メイト

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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