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2021/04/10

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

離乳食をスタートした、その次

こんにちは。暖かくなりましたね。今年は桜の咲く時期が早く、もう散ってしまったよという地域もあるでしょうね。密を避けながら、お花見はできましたか?

こんにちは。暖かくなりましたね。今年は桜の咲く時期が早く、もう散ってしまったよという地域もあるでしょうね。密を避けながら、お花見はできましたか? 桜を見ながらの宴会はまだできないけれど、桜を散歩しながら、見て楽しむことは大丈夫と言われているので、赤ちゃんたちも綺麗な桜を見られていたら嬉しいです。

コロナ感染拡大防止に関して、ご尽力くださっている皆さまありがとうございます。
引き続きみんなで感染予防対策を続けましょう。マスク・手洗い・消毒で!

離乳食をスタートしたけれど、その次へなかなかステップアップできずに困っておられる方はおられませんか? 食べさせ方はこれで良いのかな? 食材はどうかな? 悩みますよね。赤ちゃんも初めて母乳やミルク以外の物をもらって戸惑っています。ママやパパは笑顔で「おいしいねー」って話しかけてあげていますか? 食べることが楽しいなって思えるように、やさしく話しかけながら、食べさせてあげてくださいね。

お口を閉じてごっくんと飲み込めるようになってきましたか?
スタートして1か月経っていたら、思い切って2回にしましょう。このとき、離乳食の形態は、とろとろのままでも大丈夫。ごっくんが上手になっていたら、少し水分を減らし、ジャム状または粗くつぶしたものに変化しても大丈夫です。
赤ちゃんの中には、ごっくんが上手になると、とろとろのものを嫌がり、粗くつぶしたものの方が喜んで食べることがあります。試してみてください。

さて、7か月になりました。食材も形態も中期へ移行してほしいのですが、よその赤ちゃんと比べずに、ご自分の赤ちゃんの様子をみてください。
〇 口を閉じてごっくんが上手になった
〇 離乳食を食べさせようとすると、前のめりになり寄ってくる
〇 時には手を伸ばして触ろうとする
〇 スタートして1か月以上経っている
どうですか? クリアできていますか?

では中期に進みましょう!
回数は、1日2回です。粗くつぶしたものや刻んでとろみをつけたものにします。
1回に食べる量が少なくても、2回食べる練習ができると考えて、2回にします。
食材の種類は中期のものにステップアップして、増やします。
魚→まぐろ・かつお・鮭など身に色のついた魚
肉→鶏のささみやむね肉
野菜→ほうれん草・トマト・ブロッコリーなど、アクがある野菜も茹でて柔らかくなる物は使えるようになります。

成長が著しく、どんどん動けるようになってきた赤ちゃんは、たんぱく質の必要量が増してきます。特に鉄分は、母乳にほとんど含まれないため、食べ物から摂る必要が出てきます。
胎児のときにママから貯蔵鉄としてもらった鉄は、生後、成長する為に使っていて、だんだん足りなくなってきています。鉄分を多く含む食品を少しずつ食べられるように練習しましょう。鉄分を多く含む食品・・・

手を出すようになりましたか?
赤ちゃんが手を出したら触らせてくださいね。汚れても良いようにエプロンをつけたり、床に新聞紙や洗いやすいシートを敷くと良いですね。

食べさせる時の注意点

慌てて食べさせないこと。とろとろから粗つぶしになると、最初は戸惑います。とろとろの時、一度にたくさん食べられるようになっていても、また少量から口に運んであげてくださいね。そのとき、口の奥までスプーンを入れたり、上あごにこすりつけるように食べさせないように気をつけます。赤ちゃんの口が閉じるのを待って、まっすぐに引き抜きましょう。

粗く潰したものや、刻んでとろみをつけたものを、もぐもぐしてからごっくんできるようになってきましたか?
〇 舌と上あごでつぶせる
〇 1日2回食べることになれてきた
〇 たんぱく質の食材を含め、種類が増えてきた

では後期に進みましょう!
1日3回になります。10時・14時・18時のようなリズムの赤ちゃんもいれば、朝・昼・夕に食べている赤ちゃんもいると思います。3回になると、家族と一緒に食べられるように、同じタイミングの朝・昼・夕の3回に変えていきましょう。離乳食の後の母乳やミルクは減っていきます。たくさん食べるようになると、食後の母乳やミルクを欲しがらなくなることも。そんなときは、お茶を飲んで「ごちそうさま」をしましょう。離乳食以外の時間に2~3回の母乳やミルクというリズムを目標に生活リズムを整えましょう。家族の夕食が遅い時間の場合は、赤ちゃんは先に。遅くても7時くらいには食べられると良いですね。

1回に食べる量が少なくても、思い切って3回にします。
3回食べる練習ができると考えましょう。

食材を増やします。
魚→さばなど青背の魚もOK
肉→牛肉・豚肉の赤身の部分
里芋や長芋などのいも類もOKに
油脂類も使えるようになる(たくさん使うと便がゆるくなるので注意が必要)

奥の歯茎で噛んで食べる練習をする時期。やわらかく煮たものを形があるように準備をします。熟したバナナくらいの柔らかさが目安です。細かくした肉や魚、葉物野菜はそのままだと、口の中でバラバラになってしまい、うまく食べられません。とろみをつけたり、マッシュにしたじゃがいもやかぼちゃ、さつまいもなどと混ぜて丸めて、オーブントースターなどで軽く焼くと、手づかみもでき、食べやすくなります。

というわけで、手づかみも積極的にさせてあげてください。
今まで、ついつい赤ちゃんの手を止めてしまっていた場合、手に野菜のスティックなどを持たせても口に持っていきません。焦らずに一緒にママやパパも手で持って食べて、見本を見せてください。だんだんと自分で食べるようになります。気長に見守ってあげてくださいね。

この時期の赤ちゃんに「味の好き嫌い」はないと言われています。「食べやすいか食べにくいか」の方が大事です。初めての食材は慣れないので、吐き出したり、変な顔をしますが、ママやパパはニコニコして「おいしいね」って話しかけてください。その時、その食材は、良い記憶の引き出しに片づけられ、赤ちゃんにとっておいしいものになります(*^-^*)

次回は、「離乳食、完了期、幼児食に向けて」についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

参考文献:
乳幼児の摂食指導 医歯薬出版株式会社
あわてず、ゆっくり離乳食 芽ばえ社
よくわかる小児栄養 ミネルヴァ書房
図解でよくわかる 新・食育ガイドブック (株)メイト

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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