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こんにちは。元気にしていますかー?
医療現場でがんばっておられるみなさん、ありがとうございます。感謝しています。 他の様々な場所でがんばっておられるみなさん、ありがとうございます。コロナ感染について心配する日々が続きますが、引き続き、一人一人がうがい、手洗いなどできることをして過ごしましょう。コロナの感染拡大が一日も早く収束しますように。

気温差が激しい2月でしたね。雪がちらつく日もあれば、春の陽気を感じるくらい暖かい日もあり、赤ちゃんや子どもたちにどんな服を着せようか? 靴下はどうしよう?など悩んでおられたのではありませんか? 体調がいまいちだーと言われるママやパパもおられたかな? そんな時、大人もですが、赤ちゃんの離乳食の食べっぷりは変わります。

今回は、赤ちゃんにとっての離乳食についてお話します。

離乳食の定義  厚生労働省 離乳の支援ガイド(2019年)より

離乳とは、成長に伴い、母乳又は育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程。その時に与えられる食事を離乳食という。
この間に子どもの摂食機能は、乳汁を吸うことから、食物を噛みつぶして飲み込むことへと発達する。摂食する食品の量や種類が徐々に増え、献立や調理の形態も変化していく。また摂食行動は次第に自立へと向かっていく

簡単に言えば・・生まれたばかりの赤ちゃんにとって母乳はとても大切で心地の良い飲み物ですが、体が大きくなり、動けるようになると母乳やミルクだけでは栄養が足りなくなるよ。急に固形の食べものを食べられるようになる訳ではないので、ぼちぼち練習しましょうねという事。

5か月になったら始めましょうとされています。「5か月になった日からですね!」と意気込んでくださる方がいますが、まずは赤ちゃんの様子を見てください。
まだ食べられないのに、回りの家族が、何か食べたり飲んだりしていると、じーっと見つめていませんか? 同じようにお口をもぐもぐ動かしていませんか? 離乳食をスタートするタイミングです。このとき、首がすわっていること。
支えてあげるとお座りの姿勢が取れること。そして体調が良いこと。

離乳食を始めると、赤ちゃんの体調が悪いなどの理由がある場合は、離乳食をお休みしますが、大人の都合で、離乳食を食べる日、食べない日があるのは良くありません。回りの家族も離乳食を食べさせてあげたいな、そろそろスタートしようという気持ちの準備をお願いします。そのように話すと、「離乳食って、やっぱり大変なんだ...」と思われる方がおられます。離乳食を重荷に考えないでください。まず、赤ちゃんに母乳やミルクもおいしいけど、離乳食もおいしいよ・食べることって楽しいね~ということを伝えてあげて欲しいです。

ママやパパは、食事の時間が楽しくて待ち遠しい時間ですか? 食べることは好きですか?
お腹が空いているときは、なんでもおいしく食べられますよね。赤ちゃんにも、そんな体験をさせてあげて欲しいのです。

離乳食の期間、ママやパパは、この時期はこれだけの量を、この食材を食べたかどうかに関心が行きがち。赤ちゃんはロボットではないので、毎日同じように食べられません。
ママやパパに抱っこされてもらう母乳やミルクの心地よさ...。離乳食は知らない味、知らない食感の連続です。赤ちゃんにとって未知の世界。そんな時、「食べて!」という無言の圧! 笑顔で食べさせているつもりが、目が笑っていない...。 気が付くと不安な顔や怖い顔をして食べさせていたという事はありませんか? 赤ちゃんも不安になってしまい、安心の味、母乳やミルクをちょうだい!と泣き出してしまうことも...。

ママやパパも初めて見るお料理を何の情報もないまま、初めて会った人から「どうぞ」ともらった時、美味しいと言ってすぐに食べることができますか? 親しい人が、「これ美味しいから食べてみて」とにこにこと教えてくれたらどうですか? 赤ちゃんも同じですよね。大好きなママやパパがおいしいよと言って、にこにこしながらたべさせてくれる離乳食は、がんばれます。ぜひ「おいしいね」とやさしく声をかけながら食べさせてあげてくださいね。

鉄分を多く含む食材

エネルギーと栄養素の補給

成長と共に母乳やミルクだけでは、栄養が足りなくなってくる。
特に鉄分は母乳にほとんど含まれないので、食品から摂れるように離乳食に取り入れましょう

鉄分を多く含む食材

消化機能の発達

消化液が増えてくる頃、離乳食を食べることで消化機能が育つ

摂食機能の発達

母乳やミルクを飲むことから、食べ物を舌や歯茎を使ってかみつぶして食べられるようになる
7か月を過ぎてきたら、もぐもぐしながら食べているか見てあげて

精神発達

ママやパパに声をかけてもらいながら離乳食を食べることは、「見る・においを嗅ぐ・聞く・触る・味わう」という五感を発達させ、「家族と楽しく食べる」ことで、誰かと食べるという社会性が育つ

食生活習慣と生活リズムの形成

起床、就寝、離乳食、授乳の時間を決め、毎日同じように過ごすことで、赤ちゃんの頃から生活リズムが整う。就寝時間が遅くなってしまったときでも、いつもの時間に起こしてあげましょう。気持ち良さそうに寝ているしなぁと思って、起こさずにいるとリズムが崩れてしまうので注意しましょう。

離乳食が足りているのかな?と心配されることがあると思います。心配なときは、1か月に1回程度体重を測り、母子手帳の成長曲線のグラフに記入してみてください。1か月前、2か月前の体重と変化していますか? 成長曲線のカーブに沿って斜め右に上がっていますか? 計測した直前に体調を崩していたなど明らかな理由がないのに、体重が全く増えていない、減っている場合、栄養が足りていない可能性があります。また今までと同じように食べていても、はいはいができるようになってきた、つかまり立ちをしているなど、運動量が増え、活発になってきたときも体重が増えません。その場合、離乳食の量を増やします。たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品)を食べられているかも確認してくださいね。

次回は「離乳食をスタートした、その次」についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

参考文献:
授乳、離乳の基本 厚生労働省
あわてず、ゆっくり離乳食 芽ばえ社
よくわかる小児栄養 ミネルヴァ書房

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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