お客様のご自宅にお伺いしてお片付けを一緒に進める「お片付けサービス」を提供しておりますが、どんなお宅でも必ず片付け後には「収納グッズがゴミになる」という結果になります。その原因は「片付け=収納」だという勘違いです。 片付けの手順は ①要るものといらないものを分ける。 ②要るものだけを使いやすくしまう。 ③使った後に元に戻す。 この順番でやっていきます。 でも、巷では「片付けにはこれが必要」「これさえあれば見た目がすっきりできます」というような購買欲をかき立てるキャッチフレーズや、特集が組まれています。100円ショップでこれを買ったら片付きそう、この店でこれをまずそろえて、そこに入れていけばおしゃれに片づけられるのではないか。 そんな気持ちになるのもわかりますが、よく考えると収納グッズも「もの」なのです。片付けで一番にすることは「いらないものを徹底的に排除する」ことです。私がお伺いするとこの部分に8割ほどの時間を費やします。本当に必要なのか、本当になくてはならないのか。いろいろな質問を投げかけながらお客様に判断をしていただきます。 たまにお客様のほうから「岩城さん、これっていると思いますか?」と聞かれることがあります。そんな時は、はっきりと「私にはわからないので決めてください」と伝えます。そして「そもそも本当に必要なものは必要か不要かと迷ったりしません。現金が出てきたら要るか要らないか迷いますか?」とも。 そうして必要なもの、要るものだけにしていくとびっくりするほど家がすっきりします。まさに家のデトックスをしたような感じです。 そのあとに、厳選された「あなたの暮らしにとって必要なもの」を使いやすいように収納場所を決めていく。 これをしていくと本当にびっくりするほどの収納グッズが「不要」になります。思い出してみてください。今ご自宅にある収納グッズって「ものが増えて入りきらなくなったから増やした」ではありませんか?何となく流行っていたから、何かで見て「揃えたら素敵だと思った」という理由で増やしませんでしたか?本質の「なぜ増えたか」「本当に必要か」を考えたことがありますか? 収納グッズを買うときは「いるものを使いやすくするためにどうしても必要」という時だけ買ってくださいね。