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2020/10/01

ママに贈る魔法のメッセージ

家族で使う、日本の食器選びについて

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承しているやまとしぐさ 伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

子ども達の未来は、公用語が海外の言葉になり、世界と仕事をしていく時代です。そのために語学の勉強も大切ですが、日本と海外の文化の違いを知っておくことも大切です。
日本がどんな国か尋ねられた時、答えることが出来ると、信頼にもつながるからです。私の子どもは海外生活が長かったのですが、日本のことについて詳しく聞かれることが多かったそうです。多くの日本人は、日本のことに答えられないそうです。だからこそ、日本のことを身につけることが出来る、子育てをしていきましょう。

そこで、今回は日本の食器選びについてお話をいたします。

日本の食器はすべて手ごろといって、身体に合わせて作る風習があるのをご存知ですか?
皆さんのおうちでは、子ども達、家族にピッタリのサイズのお茶碗や、お箸を使っていますか?
日本では、個別のサイズでお箸やお茶碗を選ぶ文化があります。だから、個人所有として、○君専用、●ちゃん専用、お父さん、お母さん専用の食器を用意するのです。これは、海外ではあまり見かけない風習です。

食器のサイズが、自分専用の自分の手に合った大きさだと、
① 美しく食事ができる
② 食器を大切にする
③ 食事が美味しくなる

まず、なぜ美しく食事ができるかというと、手のサイズにちょうどの大きさだと持ちやすく、子ども達でも片手でしっかり持つことができ、左手にお茶碗、右手にお箸を持って食事ができるからです。

食器を大切にすることが出来るようになるのは、自分専用のモノなので、自然にモノを大切にする心が芽生えてくるからです。

食事が美味しくなるのは、ちょうど良いサイズで、しかも自分専用となると、子どもにとっては格別の存在になるから、毎日の食事を楽しく、美味しくいただけるようになるのです。

では、ぴったりサイズのご飯茶碗の選び方です。
両手の親指同士、中指同士を合わせて、丸を作ってみてください。その大きさが、自分の手の大きさに合った、お茶碗の円形の部分のサイズです。重さは軽いほうが良いでしょう。3歳くらいからは、陶器のお茶碗も良いですね。自分で選んだものは、丁寧に扱えるでしょうから。

次に、お箸の選び方です。お箸の材質はいろいろですが、プラスティック製より、木で出来たものが温かみがあります。

長さは、人差し指と親指を直角に開いて、その長さを図り、それを1.5倍した長さが持ちやすい、といわれています。 例えば、子どもの指の長さが9cmだとします。 9cm×1.5倍=13cmになります。

大体の目安は、
2~4歳15cm
5歳~小学生18cm
小学校高学年~20cm

使い始めは特に、ちょっと短いかなと思うくらいかが、子どもにとっては扱いやすいようてですね。
大人用は 女性向けが21.5cm前後、男女兼用が22.5cm前後、男性向けが23cm前後としていますが、指の長さを1.5倍して、ぴったりのサイズを選んでくださいね。

ぜひ、家族の手の大きさに合った食器を、一緒に選んで、楽しい食事タイムを過ごしてください。

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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