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2020/08/01

ママに贈る魔法のメッセージ

お子様と日本の文化『お懐紙』を使ってみましょう!

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承しているやまとしぐさ 伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

子どもたちが大きくなって、仕事で食事会に行くときに役立つのが「お懐紙(おかいし)」です。
今から、家庭でお懐紙に慣れ親しんでおくのはどうでしょうか?
「お懐紙」を知っている子どもはカッコイイですね。日本のことを知っておくと、海外に行っても役立ちますよ。

今回は「『お懐紙』を使ってみましょう!」について、お話しをしますね。

①お懐紙とは、どんなものでしょう?
②お懐紙は、どんなときに使うのでしょう?
③お懐紙は、どこで手に入るの?でしょう

①お懐紙とは、どんなものでしょう?

「お懐紙は一心五心を身につけるお道具」です。

  やまとしぐさの軸となっているのは「一心五心」。
これ一つの心、一心、五つの心で五心。
この一心五心は何かと云いますと、「感謝・思いやり・尊敬・責任・信頼」この五つの心、これを一つにまとめたときに出てくる言葉が「お陰様」という言葉になります。
この一心五心を育む道具の一つとして「懐紙(かいし)」があります。
懐紙というのは正式には「懐の中の紙」と書いて懐中紙(ふところがみ)といいます。着物を着たときに胸のところに二つ折りにした和紙を入れてますよね。これがお懐紙なんです。先人たちはこの道具に、「一心五心」の心を育むという想いを込めていました。

②お懐紙は、どんなときに使うのでしょう?

お懐紙は気遣いのために使うとよいです。

お懐紙の使い方は、
・茶道で、おまんじゅうや干菓子をのせるお皿代わり
・汁気の多いものの受け皿や取り皿の代わり
・折って箸置きを作って使う
・水が滴り落ちる時のコースター代わり
・口元や指先、箸やグラスの汚れを拭く
・焼き魚・海老などを食べるときにお懐紙でおさえる
・お皿に残った魚の骨や、食べきれなかったモノにかぶせる

食事会に行くと、お皿やお弁当の器に、魚の骨や、果物の皮、食べきれなかったモノなどが残ったときに、そっとお懐紙を被せて見えなくするのです。
そんな気遣いのために使うのがお懐紙です。

③お懐紙は、どこで手に入るのでしょう?

お懐紙は手のひらサイズです。手に入る場所は、茶道具屋さん、デパートなどの文具コーナーや和小物のコーナーです。100円ショップでも見かけたことがあります。
和服の時に使うイメージのあるお懐紙ですが、お懐紙入れというものもあり、お懐紙を入れて清潔に持ち運びもできますので、お洋服の時も是非、カバンに入れて使ってみてくださいね。
男性用は女性用より、ひとまわり大きいものも販売しています。

どうでしたか?
日本で使われているお懐紙を、お食事の時に活用し、日本文化を味わってみませんか?

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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