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2020/07/10

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

赤ちゃんにとって離乳食を食べることとは?

こんにちは。元気に過ごしていますか?医療関係でお勤めの方をはじめ、様々なことにがんばってくださっている皆さまありがとうございます。

こんにちは。元気に過ごしていますか?
医療関係でお勤めの方をはじめ、様々なことにがんばってくださっている皆さまありがとうございます。コロナウイルスによる感染拡大は、落ち着いていますが、ゼロになっているわけではないので、みなさん気をつけましょうね。

暑くなりました。外出時は、マスクの着用が必要ですが、周りに人がいないときに、少しマスクを外す時間を作り、マスクの中が暑くなりすぎないよう気をつけましょう。また、マスクをしていると、水分補給をするタイミングを逃しやすく、気づかないうちに脱水をおこしていることがあります。こまめな水分補給を心がけてください。

赤ちゃんは、母乳またはミルクを飲んでいるので、急に心配なことにはなりませんが、離乳食がスタートして母乳やミルクを飲む量が減ってくるころには、お茶や水での水分補給が必要になります。お茶や水は、母乳やミルクのように甘みがありませんので、赤ちゃんにとって慣れない味です。いきなり上手に飲めません。徐々に慣らしていき、離乳食が3回食になり、食べる量が増えるころ、食後にお茶を飲んで「ごちそうさま」ができると良いですね。

今回は、赤ちゃんが離乳食を食べることの意味をお話します。
厚生労働省から出されている「離乳の基本」には、「離乳とは、成長に伴い、母乳又は育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、その時に与えられる食事を離乳食という。この間に子どもの摂食機能は、乳汁を吸うことから、食物をかみつぶして飲み込むことへと発達する。摂食する食品の量や種類が徐々に増え、献立や調理の形態も変化していく。また摂食行動は次第に自立へと向かっていく」記載されています。

1歳くらいまでに、色々な物を食べられるようになったら良いのかな?と、なんとなく考えていませんでしたか? 難しく考えて構える必要はありませんが、成長に合わせてステップアップが必要なんだなぁと覚えておいてくださいね。

離乳食と赤ちゃんの成長

4か月のころ
母乳・ミルクを上手に飲めるようになり、授乳のリズムが整ってきましたか? 3~4時間間隔で間隔があくようになってくると、離乳食をスタートしやすいです。 乳首に舌を押し当て、吸いながら飲んでいます。母乳やミルクを飲む機能は生まれつき備わっています。

5・6か月のころ
離乳食のスタートです。 柔らかく煮て、すりつぶし、とろとろにする。
赤ちゃんは、口を閉じて飲み込むことが難しく、口を閉じてごっくんと飲み込む練習をする。
スプーンの先に少量取り、下唇にちょっとあてるようにしてあげると、口を開けるのでそっと流し込みます。
最初は口を開けたままなので、口から出てしまいますが、だんだん口を閉じて、上手にごっくんと飲み込めるようになります。

7・8か月のころ
形状、量、使える食材をステップアップします。
粗くつぶしたものを舌と上あごでつぶしながら、もぐもぐと食べる練習をする。
「もぐもぐ」と口を動かして食べる練習を、この時期にしっかりさせてあげてくださいね。噛んで食べることに繋がります。
とろとろとしたものから、やわらかく煮て、フォークでつぶしたり、細かく刻んだようなものに変える。葉物野菜や魚は、細かくしただけでは食べにくいので、水溶き片栗粉などでとろみをつけると食べやすくなります。

大人からみるとぐちゃぐちゃにしているだけのように見えますが、手で触ることが手づかみ食べにつながります。 赤ちゃんが手を伸ばしてきたときがチャンスです。なんでも触りたくて、口で確認したい時期なので、思い切って触らせてあげましょう。

9〜11か月のころ
形状、量、使える食材をステップアップします。
やわらかく煮て、形のあるものにする。1㎝角くらいの大きさから、2㎝角やスティック状など色々な大きさにすることで、奥の歯茎を使ってかんで食べる練習になる。
かみかみと食べられるようになると、口は左右が非対称に動きます。
細かくしてしまうと、噛まなくて済むので丸のみに繋がる。
慌てて食べさせることも丸のみしやすくなるので、気をつけてくださいね。

12〜18か月のころ
離乳食が完了し、幼児食に移行する時期
手で持って自分で食べる。スプーンやフォークも使い始めるが上手に扱うことは難しい。  前の歯で噛み切って食べることや、自分の一口量を覚える時期なので、全てを一口大に切ることはやめましょう。自分で食べることが増えてくると、 口の中にたくさん入れてしまい、「おえっ」とえずくことがあるので、心配になりますが、必ずそばにいて、一緒に食べながら様子を見ます。
だんだん上手に食べるようになります。

離乳食は、母乳やミルクしか飲めなかった赤ちゃんが、少しずつ食べる練習をするときです。味に慣れることはもちろんですが、もぐもぐ・かみかみとする口の使い方、ごっくんと飲み込むこと、胃や腸などの消化機能が育ちます。そして手や指が器用になり、自分で食べられるようになっていきます。
いつもお話しますが、ママやパパをはじめ一緒に食べている人が「美味しいなぁ」と笑顔で食べてくださいね。離乳食の初期で、赤ちゃんだけに食べさせているときも、「おいしいね!これはおかゆだよ」など、笑顔で食べているものの名前などを話しかけてあげてください。離乳食タイムが、赤ちゃんにとって楽しい時間になると、食べることを喜び、待ち遠しい時間になります。しっかり食べられることは、健やかに育つことに繋がりますよ(*^-^*)

次回は「離乳食を嫌がるとき」についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~


参考文献:授乳・離乳の支援ガイド 厚生労働省
あわてず、ゆっくり離乳食  芽ばえ社

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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