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2020/04/10

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

赤ちゃんに手づかみ食べをさせていますか?

こんにちは。毎日、どのように過ごしておられますか? 新型コロナウィルス感染予防に関して、皆さん気を配っておられることでしょう。赤ちゃんがおられると心配も人一倍かもしれませんね。疲れてしまわないように上手に息抜きしてくださいね。

予防には、手洗い・うがいの徹底です。手に入るようであればマスクをする。そして何よりも人混みに行かないようにする。買い物でどうしても外出しなければならない時もあるでしょう。手を洗えない時、目や鼻を触らないようにすると、感染リスクは下がると言われています。一人一人が気をつけることが大切です。
私は大丈夫ではなく、もしかしたら・・・
と考え、予防に努めましょう。

食事に関して、時々尋ねられるのですが、「これを食べれば予防できる」というものは残念ながらありません。しかし、生活リズムを整えて、十分な睡眠をとり、色々なものを食べることは、免疫力があがるので大切だと言われています。


腸内環境を整えると、免疫力がアップします。腸内環境を良くするために役に立つ食材について、少しお話をします。
腸内細菌の働きは、食べたものを消化・吸収するのを助けるのはもちろん、ビタミンの合成や免疫機能を活性化するのにも役に立ちます。腸内細菌の種類や数が多いと働きが良くなり、腸が元気になり、免疫力アップに繋がります。

腸内細菌のバランスを整え、腸内環境を整える働きがあるもの

〇発酵食品(納豆・みそ・酢・甘酒・ヨーグルトなど)
〇食物繊維の多いもの(いも類・海藻・野菜・きのこ類・豆類・果物など)

腸内環境を整える働きのある食材を食べることも大切ですが、笑って楽しく過ごすことも免疫力をあげると言われています。親子で楽しい食事の時間を過ごしてくださいね。 不安な日がまだしばらく続くと思いますが、色々なものを食べて、免疫力アップ! 元気に過ごしましょう!

ところで、赤ちゃんが手を出してきた時に、「触ってもいいよ」と言ってあげていますか? 汚れるので、ついやめてほしいなと思って、止めてしまっていませんか? 
今回は、なぜ手づかみが大切と言われているか、お話したいと思います。

赤ちゃんにとって、手づかみとは?

離乳の基本の12~18か月に「手づかみ食べにより、自分で食べる楽しみを増やす」と記載されています。実際には、離乳食の初期の頃から、赤ちゃんは手を伸ばしてきます。「ママやパパが持っているのは何かな?」「これ何だろう?」と触ろうとします。まだまだ手で持って食べるという感じではありませんが、成長に欠かせない通り道です。

赤ちゃんが触ろうとしているとき

①食べ物の形や感触を確かめている
②口に持っていくようになる
③手で上手に食べられようになる
④スプーンやフォークを使えるようになる

ママやパパから見ると、ぐちゃぐちゃにして遊んでいるように見えるかもしれませんね。
でも大切な行動。赤ちゃんは勉強中( *´艸`)  嫌がらずにチャレンジさせてあげてくださいね! そうすると、次のような育ちが見られます。

手と口の協調的な動きが育つ

最初は下手。こぼしてしまうことの方が多いが、様子をみる。毎回、手で触っているうちに、だんだん口元に持っていくようになる。口元に持っていけるようになっても、最初はうまく口に入らず、顔中に擦り付けるような感じになってしまうが、慣れるとできるようになる。  

自分で食べたい気持ちが育つ

触りたいと手を伸ばしてきたときに、嫌がらずに触らせる。赤ちゃんが嫌がるときには無理矢理に持たせる必要はない。自分から手を伸ばしたときには、止めないこと。感覚に敏感な赤ちゃんの場合、焦らずに触りたいと自分から手を伸ばしたときだけでもOK。

自分の一口量がわかるようになる

最初は、たくさん口に突っ込み、えづいて「おえっ」ということもあるが、どのくらいだと食べやすいかを自分で経験してわかるようになると、自分で調整しながら食べるようになるので、えづかなくなる。

前歯を使って食べるようになる

一度に口に入らない大きさの物でも全部入れようとするが、無理だとわかると、前歯で噛み切って食べるようになる。

手づかみ食べが上手になるのには、個人差があります。いつから始めたか・・・も大切です。
ママやパパが食べさせると、こぼさず綺麗に食べられるし、早く食べて片付くから・・・と話す方がおられます。確かにそうかもしれませんが、続けていると、食べさせてもらわないと食べない子や、食べる意欲が育たない子になり、自分で食べなくなります。自分で食べないので、楽しくなくなり、食べることに興味を示さなくなる子もいます。

手づかみをしないと手先がなかなか器用にならず、スプーンやフォークが上手く使えるようになるのに、時間がかかります。また1歳~1歳半くらいになると、自分で食べるようになってきますが、まだまだ手で食べることが中心です。手づかみをさせずに、スプーンやフォークだけを使って食べていると、上手くできず、口に運ぶ途中でこぼしてしまうことが多くなり、口で迎えにいく食べ方になりやすいです。手づかみ食べをしっかりさせてあげることは、食べる時の良い姿勢にもつながります。

おなかが空く生活リズム、楽しい食事の時間があれば、赤ちゃんは自然と手を伸ばし、自分で食べようとします。食べることが好きになります。ママやパパの笑顔があればなおさらです。親子で一緒に楽しく食べて、健康に気をつけて元気に過ごしましょうね!

次回は「離乳食」についてお話します。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~


参考文献:いただきますごちそうさま vol.63・66・71  芽ばえ社
そしゃくと嚥下の発達がわかる本          芽ばえ社
子どもの歯・口の発育と「食べる」の発達がわかる本 芽ばえ社
子どもの「手づかみ食べ」はなぜ良いのか      (株)IDP出版

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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