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2020/01/01

ママに贈る魔法のメッセージ

絵本でワクドキ♡十二支の由来

令和2年、新しい年が始まりましたね!
今年は、子年(ねずみどし)です。
十二支(じゅうにし)は、「子(ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(うさぎ)・辰(たつ)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)」の12種類からなっています。読み方は「ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い」と言います。
今年は、十二支の始まりの「ねずみどし」ですね。


この十二支の動物たちの順番がどのように決まったのか、十二支の由来がわかる昔話があります。
皆さんも、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
日本には、心に響く昔話がたくさんあります。お母さんやおばあちゃんも膝の上で聞いた、浦島太郎や桃太郎の話。遠い遠い記憶の奥底にある、懐かしい話の数々は、大人になっても楽しい思い出です。
昔話は、実際にあったできごとかどうかより、昔から民衆の間で伝わる生活の知恵や教訓なのです。
子どもたちに、そんな心温まる時間を作ってあげたいですね。
十二支の由来がわかる絵本には、どうして十二支に猫が入っていなくて、猫がねずみを追いかけるのはなぜかが書かれています。


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昔々、大昔。神様は「一月一日の朝に、1番から12番まできたものに、一年ずつ順番に大将をまかせる」と手紙を出しました。みんな一番乗りをすることを目指します。猫は昼寝をしすぎて、何日に神様のところに行くのかを忘れてしまい、ネズミに尋ねました。
「一月二日の朝だよ」ネズミに違う日にちを聞かされた猫は、安心してのんびり寝てしまいました。そして、二日に着いた頃には、もう十二番まで決まっていたのです。ねずみにうそをつかれた猫はかんかんにおこってしまいました。今でも、猫がねずみを追いかけるのは、この時から始まっているのだとか。そして、猫がいつも前足で顔を洗っているのは、寝ぼけないようにするためなのです。面白いですね。
さて、新年一月一日に一番に着くために出発していたのは、ウシでした。
ウシは「わしは足が遅いから、そろそろでかけるとしよう。」と言って、大みそか(12月31日)に歩き出しました。ねずみは、その背中にこっそり乗ったのです。のんびりした牛は、何も知らず、背中にねずみをのせたまま、一生懸命歩いて行きます。
山のてっぺんに着く頃、朝日がのぼり、牛の背中からねずみはピョンと飛び降り、神様のところへ走りこみました。
「神さま!新年、あけまして、おめでとうございます!」
神さまは、「おめでとう。一番はねずみさん。二番はウシさんだね。よく頑張ったね。」と言いました。
このお話を、子どもはどんなふうに感じるでしょうか?
あなたはどんなふうに感じましたか?
子どもの時に感じたことと、今感じることは違うかもしれません。
それでいいのです。それが昔話なのです。


ねずみさん、賢いな。ずるいな。一番になるために一生懸命に考えたんだな。行動力が抜群だな。
ウシさん、努力家だな。騙されちゃってるよ、大丈夫?のんびりしているな。怒らなかったのかな?
様々な思いを楽しめる日本昔話を、親子で楽しく時間を作ってみると、意外に大人がワクワクしますよ。日本昔話を通じて、今どう感じるかを味わってみてください。

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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