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2020/01/10

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

赤ちゃん、幼児に必要な栄養ってなんだろう

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。みなさんが離乳食や子どもの食事で困ったなと感じたときにお役に立てるようなお話をできれば良いなぁと思っています。

年末年始、楽しみましたか?
初めての帰省を体験した赤ちゃんもいるでしょうね。
可愛がってもらってきたかな? 楽しい日々を過ごせた反面、生活リズムが変わったり、初めましての親戚に気を遣ってママやパパも含めて疲れていませんか? 赤ちゃんは体調を崩していませんか?

お出かけをする機会の多い年末年始は生活リズムが崩れがち。疲れているから...気持ちよさそうに眠っているから...と、起こすのをためらうママやパパがいますが、朝は決まった時間に起こしてあげましょう。寝る時間からは戻しにくいので、いつもの時間に起こすことから始めて、1日も早くリズムを取り戻しましょう。

赤ちゃんや子どもの食事の準備をするとき、何に気をつけると良いですか?という質問を受けます。今回は、成長に必要な栄養についてお話します。

☆まずはこれ!

主食 主菜 副菜を揃えます。

離乳食の初期(5,6か月の頃)は、10倍かゆからスタート、食材を1種類ずつ増やして食べる練習をしていきますよね。そのときは、主食・主菜・副菜と揃えにくいかなと思います。しかし、白身魚・豆腐・固ゆで卵の卵黄のどれかたんぱく質をプラスし始めたら、主食→10倍かゆ、主菜→白身魚か豆腐・卵黄のなめらかなすりつぶし、副菜→野菜のなめらかなすりつぶしと考えて揃えていきます。

いつも主食、主菜、副菜と考えられると、自然と栄養のバランスが取れ、成長期の赤ちゃんや子どもは、様々なものを食べることができ、必要な栄養がとれるようになります。丼のような一品もののときも、のせる具材の中に「肉や魚があるかな?」「野菜があるかな?」と考えると、栄養のバランスが取れてきます。

主食

炭水化物を多く含むもの・・・穀類(ごはん・麺類・パンなど)・いも類・果物など
エネルギーの素、元気に遊んだり、色々なことを考える時に脳が働くためのエネルギーになります。不足すると、せっかく食べたたんぱく質をエネルギーとして利用してしまい、体が大きくなりません。成長期の赤ちゃんや子どもたちは、ごはん、パン、麺類などの炭水化物をしっかり摂ることが大切です。

主菜

たんぱく質を中心としたおかず 肉類・魚介類・乳製品・卵・大豆製品など
体を作ります。細胞や酵素、ホルモンの素になり、生命維持にも必要です。不足すると痩せてきたり、発育障害を起こすこともあります。摂りすぎると肥満になることもあるので注意しましょう。

副菜

野菜を多く使ったおかずや果物
体の調子を整えます。食物繊維を多く含むものもあり、便秘予防になります。また、ビタミン類を多く含み、炭水化物がエネルギーに変わるときやたんぱく質が筋肉に変わるときなど体を作るのに役に立ちます。

☆脂質

摂りすぎると肥満に繋がる事から敬遠されがちですが、体には必要な栄養の一つです。炭水化物が不足したときには、エネルギーになります。脂質が脂肪という形で体に蓄えられることで体温の維持に役に立っています。もちろん摂りすぎはダメ。気をつけてくださいね。

☆カルシウム

丈夫な歯や骨を作るために必要です。血液中にも体内のカルシウムのうち1%が含まれます。不足すると骨のカルシウムから補充をするので、骨粗しょう症に繋がります。食事から摂りましょう。
カルシウムだけを摂取しても骨が丈夫になりません。一緒にカルシウムの沈着を助けてくれるビタミンDを摂ります。さらに酸味が加わると吸収力がアップします。

  • カルシウムを多く含むもの 牛乳・乳製品、小松菜、大豆・大豆製品、海藻類、小魚など
  • ビタミンDを多く含むもの 鮭やさんまなどの魚(缶詰でもOK)、干ししいたけ、きのこ類
  • 酸味 梅干し、レモン、ケチャップ、酢などを利用して味付けすると吸収率アップ
☆鉄分

たんぱく質と一緒にヘモグロビンの材料となります。ヘモグロビンは肺で酸素を受け取り、体の隅々まで届けます。不足すると貧血になり、疲れやすくなり、頭痛をおこすこともあります。成長期の子どもには大切な栄養素です。
赤ちゃんは、お母さんからもらった鉄分を肝臓に貯蔵鉄という形で蓄えて生まれてきます。成長するときに使うので、6か月を過ぎる頃には徐々に減ってきます。母乳や育児用ミルクには鉄分がほとんど含まれないため、食事から摂ることが必要になります。離乳食にも少量からで大丈夫なので、取り入れてくださいね。血液の材料となるたんぱく質、吸収を助けるビタミンCを一緒に摂ります。

  • 鉄分を多く含むもの マグロ・かつお・赤身の肉・納豆・ほうれん草など
  • たんぱく質を多く含むもの 肉・魚・卵・大豆製品など
  • ビタミンC じゃがいも。さつまいも・キャベツ・果物など
☆食物繊維

腸の働きをよくすることは、栄養素の吸収を良くすることに繋がります。
食物繊維を多く含むものを摂りましょう。腸の動きを促したり、腸内細菌のエサとなります。発酵食品を一緒に摂ることで、腸内環境がよくなります。

  • 食物繊を多く含むもの 根菜類・豆類・きのこ類・果物など
  • 発酵食品  みそ・納豆・ヨーグルト・チーズなど
栄養バランスはどうかなぁと毎日悩みながら、離乳食や幼児食を用意されていると思います。難しく考えてしまうと分からなくなってしまうことも...。まず、主食・主菜・副菜が揃っているかな? 昨日と違う食材使っているかな?と考えていくと、自然と栄養バランスが整うので、がんばりすぎないことも大事かな。その上で、カルシウムや鉄分などを積極的に取り入れられると良いですね。色々なものをしっかり食べられるようになると、赤ちゃんや子どもたちの身体、心が成長します。風邪をひきにくくなり、活発に遊べるようになります。
何よりも家族がにこにこと笑顔で一緒に食べてくださると嬉しいです!

次回は「水分と乳幼児」についてお話するよていです。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

栄養士 河本かよ

参考文献:
どもの栄養と食育がわかる事典 成美堂
栄養素キャラクター図鑑 日本図書センター
こども栄養学 どうして野菜を食べなきゃいけないの?(株)新星出版社
いただきますごちそうさま vol.70冬号 NPO法人キッズエクスプレス21

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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