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2019/02/20

子だくさんの整理収納術

子どもが片付けたくなる関りと声かけ

新年があけたと思ったらもう年度末です。春から保育園、幼稚園、小学校など進級されるお子さんをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

少しお姉さんお兄さん気分の子ども。親としてもしっかりしてほしいという気持ちもあるでしょう。
片付けは自立の第一歩でもあると思っています。自分の事を自分でする、という事に「自分のモノを自分で管理する」という事は大きな関連があります。
例えば、幼稚園の準備を自分でやる。そのためには自分のモノがどこにあるかわからないとできません。また、どこに何があるか分かっていても「物理的にできない」場合があります。
それは、収納が「親目線」になっている場合です。
親が取り出しやすい場所に子どものモノを置いてある場合、子どもの身長では取りづらい位置になっている場合もあります。また、引き出しの中身が重すぎて子どもの力では開けにくい、扉の立て付けが悪くて開けるのにコツがいるような場所に収納すると「開けられない」という事もあり得ます。それなのに「片づけなさい!」「自分でしなさい!」と言ってしまうと子どもは「片づけなんて嫌い!」となってしまう事も。


ですから、子どもに自分のモノを管理させたいと思ったら、


①子ども目線に立って出しやすくしまいやすい収納を考える
②収納システムを複雑にしない
③鬼の形相で「片付けなさい」と言わない


私は、保育園の先生をしていたことがあります。また、子どもが五人という事でいろいろな子育ての講演会や研修にも参加してきました。学生時代、短大の幼児教育の授業で一番残っているのは「子どもは大人の小型ではない」という教授の言葉。そして子育ての講演会で聞いた「いい加減にしなさい!は不要な言葉。」
子どもは子どもであり、大人が小さくなったわけではない。全く別の生き物。だからとんでもないことをしでかしたり、面白い事を突然しだしたり、言いだしたり。まっさらで生まれてきて、輝く目で日々いろいろなことを吸収しているのです。


そして親の「いい加減」を察する子どもはいません。子どもに何かして欲しい時は「いい加減にしなさい!」ではなく具体的に「こうしてくれる?」と促すのが一番。
「片付けなさい」も、「いい加減にしなさい」と同じで、意味が分からないとただの移動になります。だからこそ一歩進んで「片づけなさい」ではなく「これ、〇〇ちゃんのだよね?どこにしまう?」と聞く。モノが散らかっているときは「もう!なんでこんなに散らかしてるの!?」と感情をぶつけるのではなく、淡々と「〇〇が出しっぱなしだよ。」と事実のみを伝える。片付けを面倒がったときには「じゃ、これを元に戻したらおやつにしようか。スッキリしたテーブルで食べると気持ちいいよね。」とプラスの結果に結びつけるなど声掛けを工夫してみてください。
それから大事なことが。ついつい「やっていないこと」「やらないといけないこと」を口うるさく言いがちです。しかし、出来ていないことをしつこく言うより、できた時に具体的に褒めるほうが、お互いずっと気持ちよく、関係性も良くなります。


私もよく言います。「うわ~!!めっちゃキレイに片付いてる~!すご~~い!!」「ありがとう!凄く助かった!お母さん嬉しい!」時にはあえてトーンを落とし、ボソッと「あなたたち、天才かもしれん・・・」普段から良い関係が気づけたら、お片付けを手伝っても機嫌よく取り組んでくれますよ。


お片付けで心躍る毎日を♪子だくさん整理収納アドバイザーの岩城美穂でした。

岩城いわき美穂みほ子だくさん整理収納アドバイザー

岩城 美穂

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