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2019/02/01

ママに贈る魔法のメッセージ

子どもの左脳と右脳を伸ばすために、親ができること

今回は『子どもの左脳と右脳を伸ばすために、親ができること』です。


日本語は、あいうえおの母音を強く発音します。
「つじなかくみ」と名前を読むときに「つぅ、じぃ、なぁ、かぁ、くぅ、みぃ」と読みます。どの言葉も一音の中に子音(あいうえお以外)と母音(あいうえお)の組み合わせになっていますから、日本語は、一音一音に母音と子音を同時に発声していることになります。それは、母音と子音を聞き分ける力となるので、左脳を発達させ、分析、区別する能力を伸ばすことにつながるのです。


雨の音を「ザーザー降る」「パラパラ降る」「しとしと降る」と、いくつもの表現ができるのも、雨の音を聞き分ける左脳が発達しているからです。風も「ゴーゴー吹く」「ピューピュー吹く」「そよそよ吹く」とたくさんの表現ができるのも、音を聞き分ける能力があるからです。
日本語には、分析能力を伸ばすという、素晴らしい力があるのです。


そんな日本語を意識して発声することを家族で楽しく味わいましょう。


・カルタをする
・絵本を読む
・童謡を歌う
・湯船の中で1から10まで数える
・論語を声に出して読む


カルタは50音ごとに音を出しますので、家族で楽しみながら、左脳を伸ばすことができます。その上、情景をイメージするようになり、右脳も発達するのです。


絵本や童謡には「キラキラ」「どんぶりこ」「コロコロ」「さらさら」など擬音がたくさん出てきて、表現力も養えます。絵本や童謡も、分析力の左脳と、イメージ力の右脳を伸ばすことができます。


湯船に肩まで浸かって
「いち、にい、さん、しい、ごお、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう」や、「ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう、なな、やあ、ここのお、とお」、「ひとおつ、ふたあつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、やっつ、ここのつ、とお」と、数字を様々な表現で読むことで、左脳と右脳が発達します。


論語』とは、儒教の祖と言われている孔子とその弟子の会話を記した書物です。「論語」の音読は、保育園や幼稚園、小学校で、よく行われています。
例えば「朋遠方(ともえんぽう)より来たるあり。また楽しからずや」という言葉を、みんなで大きな声で読み上げ、覚えていくこともしている機関が多くあります。現代語訳をすると、「友人が遠方よりやってきた。なんと楽しいことだろう」というような内容です。母音をはっきり発音するように、大きな声で読み上げることで、これもまた、左脳と右脳が発達します。


私たち親の仕事は、子どもたちの可能性を伸ばすためのきっかけを与えることです。その一つに、日本語を意識して発声することで、カルタをする、絵本を読む、童謡を歌う、湯船の中で1から10まで数える、論語を声に出して読むなどです。家族で楽しみながら、取り組んでみてくださいね。

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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