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2018/07/10

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

離乳食と生活リズム

6月18日に大阪北部で起きました地震で被災された方にお見舞いを申し上げます。
小さな子どもや赤ちゃんがおられるご家庭では、親子でとても怖い思いをされたのではないかと心配しています。一日も早く日常が戻りますように願っています。

今回のように、非日常のときは、生活リズムが乱れがち。小さな子どもや赤ちゃんは、普段と違う雰囲気を感じるととても不安になります。できるだけ早くいつもの生活リズムが取り戻せるようにしてあげてくださいね。

今回は、離乳食と生活リズムについてお話したいと思います。

「お出かけをしていた」「ぐずぐず言っていた」などから、寝るのがいつもより、だいぶ遅くなってしまった場合、翌日の朝どうしていますか?

  1. 夕べ寝るのが遅くなったから、今起こすのはかわいそうだなぁ。気持ち良さそうに寝ているし、もうしばらく寝かしておこう。その方が用事も片付くし・・・
  2. 夕べ寝るのが遅くなったから、今起こすのはかわいそうだなぁ。でも、いつも起きる時間になったし、そろそろ起こそう。午前中にもお昼寝したらいいか・・・
  3. あなたは、どちらですか? 寝る時間が遅くなってしまった次の朝は、長めに寝かせておこうと考える方が多いかもしれませんね。でも、いつもと同じ時間に起こしてあげましょう。少しかわいそうだなぁと感じるかもしれませんが、同じ時間に起こすことで、日中のリズムを崩さずに済みます。カーテンを開けて部屋を明るくしてから起こし、着替え、授乳をし、また寝てしまったら、そのときは、明るい部屋で良いので、寝かせてあげてくださいね。

    起きる時間・寝る時間は決まっていますか~?

    毎日同じ時間に起こすことで、その時間になると自然に目覚めるようになっていきます。生活リズムというのは、ある日急に整うわけでなく、時間をかけてゆっくり身についていきます。

    起きる時間が遅い場合・・・
    朝のスタートが遅くなるので、離乳食が3回になってきたときに朝が抜けてしまったり、一回目の離乳食の時間が遅くなり、一日の生活パターンが夜にずれ込んでしまいます。夜は、9時までに寝る習慣がつくといいですね! 
    赤ちゃんの場合、一度寝ても夜に起きることがありますよね。そのときに部屋を明るくしたり、テレビがついている部屋につれてきてしまうと、完全に目が覚めてしまい、そこから眠れなくなってしまいます。母乳やミルクを飲ませるなどの世話ができる程度の明かりのままで、過ごしてあげましょう。

    パパの帰宅が、赤ちゃんが寝てからの場合、可愛さのあまり「帰ってくるまで起こしておいてほしい」と言われたり、寝ているのに触って起こしてしまったり・・・
    せっかく寝ていたのに・・・と思うことがありませんか? パパの気持ちもわかるんですよね(*^。^*) でも起こしてしまうと、生活リズムはなかなか整いません。

    触れ合いタイムは朝にしませんか? 朝は忙しいと思います。両親共にお勤めの場合も、ママかパパが家にいる場合も、朝はバタバタ!! それぞれの用事をこなしながら、手の空いている方が、赤ちゃんに離乳食を食べさせることや、おむつ替え、着替えをしてみませんか?
    みんなで食事をする時間にしても良いですね。 
    積極的なお世話が苦手な人も、起きた赤ちゃんを抱っこしてあげる・あやしてあげるなども、立派なお世話だし、とても良い触れ合いタイムになると思いますよ。

    または、仕事がお休みの日にたっぷり触れ合いタイムにしても良いですね。そのときに、生活リズムを崩さない範囲で、自由に遊んであげてくださいね!

    離乳食の時間、しっかりお腹がすいていますか~?

    生まれたばかりのころは、泣いたら授乳をするリズムだったと思います。
    3,4か月の頃になると、母乳やミルクを飲む力が強くなってきます。
    また、胃も大きくなってくるので、一度に飲める量が増えてきます。
    生まれたばかりの頃や一ヶ月前と比べてどうですか?
    飲む量が増えていますか? 授乳の間隔が3~4時間になると良いですね。

    授乳の間隔が空くようになると、お腹がすくという感覚を赤ちゃんは感じるようになってきます。そして授乳のリズムがついてくることで、離乳食をスタートさせやすくなります。できれば午前中の授乳時間を選びましょう。しかし、上に子どもがいて午前中が難しい場合、午後でも大丈夫です。注意してほしいのが、毎日同じ時間に与えること・夜に離乳食を与えないことです。

    一回の離乳食で食べる量が少ないと、あげなくても良いのではないかと考える方がいるのですが、少量であっても毎日同じ時間に食べることで、「食べることに慣れる」「胃や腸の働きが育つ」ということがあるので、赤ちゃんが嫌がっても懲りずに(^o^) 毎日少しずつ離乳食を食べさせてくださいね。食材の種類もチャレンジして増やしてください。

    赤ちゃんは、ほったらかしにしていて生活リズムがつくわけでありません。毎日同じ時間に起きる・離乳食を食べる・寝ることをしながら、リズムが整います。リズムが整ってくると、離乳食を食べる量が増えてきます。ママやパパは、できなかったことに目が行きがち。「できた!」「今日はうまくいった!」に目を向けることで、赤ちゃんとの生活を楽しめるようになれると良いですね。赤ちゃんは日々成長しています。大変な日もあると思いますが、だんだん上手になっていくので、気長に見守ってくださいね。
    赤ちゃんと一緒に、ママとパパも成長していきます。ゆっくりね(*^。^*)

    暑い日が続いています。脱水にならないように、こまめにお茶を飲みましょう。赤ちゃんにとってお茶は慣れて初めて飲めるもの。おいしい果汁やイオン水をたくさん飲むと、ますますお茶が飲めなくなります。また、糖分の入っている飲み物は、満腹感が出て、母乳やミルクを飲む量が減ったり、離乳食を嫌がるきっかけになることもあるので、飲む量やタイミングに気をつけてくださいね。

    次回は、偏食についてお話する予定です。

    ~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

    栄養士 河本かよ

    参考文献:食べもの文化 2016.5 芽ばえ社

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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