こんにちは。ジメジメとした季節になりました。梅雨ですねぇ。晴れると気温が上がり、蒸し暑くなるので、体温調節の苦手な赤ちゃんに、ひんやりと涼しい時の服装のままにならないように気をつけてあげてくださいね。
気温が高く、湿度も高いときは、食中毒がおこりやすくなります。
衛生面に十分気をつけてくださいね。離乳食を作るときには、特に注意しましょう。
離乳食は進んでいますか? これからスタートする方もおられるでしょう。10倍かゆのすりつぶしを小さじ1杯からスタートし、野菜をプラスして・・・と進んでいきますよね。どの野菜から使うと良いのかな?と考えたことはありませんか?
今回は、離乳食と野菜についてお話したいと思います。
「離乳食に野菜は使っています」と話してくれるママがたくさんいます。うれしいなと思いながら聞いています。しかし、よく聞いていると与えている食材が、いつも同じものになってしまう・・・と困っている姿が見えてきます。みなさんはどうですか?
母乳やミルクで育っている赤ちゃんは、野菜の中でも加熱をすると甘味を感じることができるものは、喜んで食べてくれます。香りが強いものなどは嫌がることがありますが、一度嫌がったから使わない・・・ではなく、また数日あけてチャレンジしてみてください。
赤ちゃんに、大人が考えるような「好き・嫌い」はありません。しかし、食べることに慣れていない赤ちゃんにとって、食べにくいもの、慣れない味は嫌がります。焦らずに、ゆっくり慣らしてあげましょう。
食べやすい野菜
ゆでるとやわらかくなり、つぶすとなめらかになる、甘味を強く感じられるもの・・・かぼちゃ・さつまいも・たまねぎ・人参など
慣れないと食べにくい野菜
葉物野菜・香りの強いもの・・・ほうれんそう・白菜・ぴーまんなど
5~6か月の頃
調理するときのポイント
- お湯か、昆布だしで、やわらかく煮て、なめらかになるようにすりつぶす
- 葉物野菜は、葉先の柔らかい部分を使い、やわらかく煮てすりつぶす
- 味をつけない
使わない方が良い食材
- ほうれん草・なすなどアクの強いもの
- トマトのように酸味のあるもの
- ごぼう・れんこんのなど不溶性食物繊維の多いもの
- 里芋・山芋などぬめりの多いいも類
7~8か月の頃
調理するときのポイント
- 荒くつぶしたもの→小さく刻む→1㎝角へと形状が変わる時期
- ゆでただけでは食べにくく、むせたりするので、水溶きかたくり粉でとろみをつける
- 1~2種類程度の食材であれば、おかゆと混ぜると食べやすい
- たくさんの種類の食材をおかゆに混ぜると、味がわかりくくなるので、気をつける
- 香りがする程度なら、味をつけることができる
- トマトは皮と種を取り除いてから使う
- なす・きゅうりなどは皮を取り除いてから煮ると食べやすくなる
- アクの強いものを使う時は、下ゆでをしてから調理をする
- 加熱すること
使わない方が良い食材
- 食物繊維の多いもの
- 長い時間煮ても、舌でつぶせるやわらかさにならないもの
9~10か月の頃
調理するときのポイント
- 大きく切ったものを柔らかく煮る
- 味を付ける場合、大人のおいしいと感じる1/3程度の味
使わない方が良い食材
- 長い時間煮てもやわらかくならないもの
- ごぼう・たけのこ・れんこんなど
※れんこんは、すりおろして使うことができる
果物について
アレルギーに似た症状を起こすことがあるので、注意が必要です。口の中が腫れたりかゆくなる場合があります。加熱するとアレルゲン性は低下しやすいので、初めて食べさせる時は、加熱して与えます。離乳食をスタートしたばかりの赤ちゃんに生の果物を食べさせません。
アレルギー報告の多い果物・・・バナナ・キウイフルーツ・りんご・メロン・もも・ぶどう
次回は、離乳食と生活リズムについてお話する予定です。
~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~
栄養士 河本かよ
参考文献:
よくわかる食物アレルギー対応ガイドブック 独立行政法人 環境再生保全機構
母子健康・栄養ハンドブック 医歯薬出版株式会社