こんにちは。暖かくなりましたね。花粉症の人には辛い時期ですが、色々な花が綺麗に咲いています。赤ちゃんや子どもたちとお散歩して季節を楽しんでください。
気温差の激しいときなので、着脱しやすい服装で体温調節してあげてくださいね。
前回は、赤ちゃんと食具(スプーン・フォーク)についてお話ししました。
赤ちゃんの様子はいかがですか?
さわりたくて手をのばしていませんか?
スプーンを持つようになったからといって、すぐに上手に使って、食べられるわけではありません。赤ちゃんは、手づかみをたくさん経験することで、手先が器用になり、スプーンやフォークの使い方が上手になり、手づかみから食具食べへと成長していきます。
今回は、スプーンやフォークからお箸が使えるようになるまでのお話しをしたいと思います。
離乳食がスタートすると、スプーンはいつから持たせますか?
いつになったら上手になりますか?
1人で食べられるのはいつからですか?
お箸が使えるのはいつからですか?
赤ちゃんや子どもたちは持ちたがるのですが、上手に使えるわけでもないのに持たせるなんて・・・と心配してたくさん質問されます。
ママやパパが心配する気持ちはよくわかります。でも赤ちゃんは、経験することで上手になっていきます。経験が少ないとなかなか上手になりません。もちろん個人差はありますが、おおよそ次のような順で成長し、食具を使って自分で食べられるようになっていきます。
食べさせる・食べさせてもらうの関係 器をさわろうとしてひっくり返すことがある

手づかみ食べへつながるとき、ぐちゃぐちゃになりますがチャレンジ!
スプーンを持たせても振り回したり、すぐに落として食べることに使えるわけではないが、持ちたがるようになれば、持たせてみよう!
次々と交換したがり、赤ちゃんだけでなく
食べさせる側の手も汚れてしまうことがある
フォークで突き刺してみようとする
上手にできないので、手を使って食べる
たくさん手を使わせてあげて(^o^)!

こぼすこともあるが、食事中にたくさん注意をせずに、ほめてあげて(^o^)!

はさみが使える 折り紙を折って遊べる 鉛筆を使って絵を描くなど、手を使ってたくさん遊ぼう
子どもが練習する為のつながったお箸ではなく、普通のお箸がつかえるよ!
少し変な持ち方でも、細かい注意は控えてね
お箸が使えるようになってほしい・きちんと持ってほしいと願い、ママやパパは、一生懸命教えてあげようとしますが、食事の最中はスプーン・フォーク・お箸の持ち方について注意をするのでなく、赤ちゃんや子どもがその食具を使って食べようとしている姿を認めて、ほめてあげましょう
食具を上手に使いこなすには、子どもの成長を待たなければいけません。焦らないことが大切。赤ちゃんの時期から食べることに興味を持ち、手をたくさん使って食べながら、ゆっくり上手に食べられるようになっていきます。
ゆっくりゆっくり・・・気長に見守ってあげてくださいね。「急がばまわれ」
時間はかかりますが、焦って持ち方についてやかましく教えるより、見守りながら適切な時期に教えてあげることで、上手になりますよ。
持ち方を注意されているうちに、食事を嫌がるようになることがあります。ママやパパも注意ばかりしていると疲れてしまいますよね。家族で食べる食事の時間が楽しい時間になりますように! (*^。^*)
次回は、「離乳食の食材、たんぱく質が必要になってくるわけ」についてお話します。
~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~
栄養士 河本かよ
参考文献:
子どもの食の育て方 小児歯科医からのメッセージ 医歯薬出版(株)
乳幼児の摂食指導 医歯薬出版(株)
食べもの文化 2018,4月号 芽ばえ社