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2018/03/15

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

赤ちゃんと食具(スプーンやフォーク)

こんにちは。 ようやく寒さがゆるんできましたね。 たくさん雪が降って困られた地域があり、とても寒い冬でした。 朝早く洗濯物を外に干すと、凍ってしまうことも・・・(^_^;)
インフルエンザも例年以上に流行りましたね。 みなさんの家は大丈夫でしたか? まだ寒い日もあり、日中と夜の気温の差が激しいので、体調には十分に気をつけてくださいね!

スプーンやフォーク、お箸をいつから持たせると良いのかなぁ? 危ないからまだ持たせたくないんだけど・・・などの声を聞きます。 小さな赤ちゃんには? 幼児になったら?
離乳食のスタートの頃でも、ママやパパが持っているスプーンに興味津々で手を伸ばしてくる赤ちゃんがいます。 どうしたらよいのかな?と気になりますよね。

今日は、赤ちゃんと食具(スプーンやフォーク)についてお話します。
食具とは、スプーンやフォークをはじめ、食べるときに使う道具のことです。

食具を上手に使えるようになるには、手指の発達ととても深い関係があります。
最近の赤ちゃんの様子はどうですか? 

離乳食スタート前

  • 自分の手をじーっと見て、口元に持っていき、なめていることがある
  • 軽いおもちゃ(がらがらなど)持たせても、すぐに落としてしまう

離乳食スタートのころ

  • おもちゃに手を伸ばしてくる
  • がらがらを持たせると、落とさずに持つことができる
  • 手に持ったおもちゃをなめていることがある

赤ちゃんが自分で持って食べるわけではないが、食べやすいスプーンを選ぶことが大事。
ステンレス製は、口に持っていったときに冷たく感じて嫌がる場合があるので、スタートのころはプラスチック製の方が嫌がりにくく、使いやすい。スプーンのボール部分の幅が、赤ちゃんの口の幅より少し狭いもの、浅めのものを選ぶと食べやすい。

離乳食の形態がつぶつぶになるころ

  • 5本の指が一緒に動く
  • 物をつかむとき上から持つ(熊手つかみ)
  • 離乳食をさわろうと手を伸ばす
  • 大人が持っているスプーンや器をぎゅっとつかんでほしがる
  • 指の腹や手のひらを使って持つので、小さなものは難しく、不安定になりやすい

スプーンをさわりたがっているときは、持たせてみよう口に持っていくことはできないが、柄が長いと危ないので注意する。

離乳食の形態が少し大きくなってくるころ

  • 親指が別に動くようになる
  • 親指を使って持つ
  • 指先でつまめる(小さなものを上手にもてる)
  • スプーンやフォークを使おうとする
    (まだ上手にできるわけではなく、逆さまに使ったり、テーブルをたたいたりする)

スプーンやフォークの持ち手の部分が細いと扱いにくいので、太めの物を選ぶあまり長いと喉をついてしまう危険が高くなるので、短めを選ぶ。

離乳食の形態が手で持てるような大きさも用意するころ(目安は1歳)

  • フォークにつき刺してから持たせると上手に食べる
  • スプーンにのせてから持たせると口に運ぶ。落とすこともあるが食べられる
  • 自分でやりたい気持ちが強くなる

スプーンのボール部分やフォークの先がステンレス製の物は、プラスチック製に比べ薄くなっているので、小さな子どもでも、「すくう」「つき刺す」ができ、扱いやすい

この頃には器にも注意をします。
スプーンですくうときに、浅い器だとこぼれてしまう淵の高さが2~3㎝あると、淵を使ってスプーンにすくい取ることができるので使いやすい。

フォークでつき刺して食べるときは、食材が逃げてしまわないように、小さめの器にのせると食べやすい、高さはあまり気にしなくてもOK。

離乳食が完了するころ(目安は1歳6か月)

  • 自分でスプーンを使い、すくって食べられる
  • 自分でフォークを使い、つき刺して食べられる

スプーンやフォークを使って、上手に食べられるようになる時期には、個人差があります。
早い時期からできる赤ちゃんもいれば、ゆっくりできるようになる赤ちゃんもいます。
焦らずに見守ってあげて欲しいと思います。 まず、手づかみからチャレンジですね!

汚れるから・・・。 どうせ上手にできないんだから・・・。と、赤ちゃんのやりたい気持ちが出てきたときに、何も持たせずにママやパパが食べさせていたら、食べることは好きになるかもしれませんが、自分で食べようとしない子になります。

スプーンやフォークを持たせている場合でも、いつまでもママやパパが、スプーンの上に
のせてから渡している。 または、スプーンはこぼれるからと使わせずに、フォークにつき刺してから、赤ちゃんに持たせていたら、「自分でつき刺してみる」 
「スプーンですくってみる」ということがいつまでも上手になりません。 
赤ちゃんは、失敗を繰り返しながら上手になっていきます。

1歳6か月の頃は、スプーンやフォークを上手に使えるようになってきても、手づかみでも食べます。 こぼすこともよくあります。 汚れても良い状態にして、見守ってください。 食べたい気持ちが育っていることを喜んであげてくださいね。

「経験するから上手になれる!」 心にとめておいてください。 赤ちゃんが上手に食べられるようになってきたら・・・。 それはきっと、ママやパパが赤ちゃんの食べたい気持ちに寄り添ってチャレンジさせてくれたからだと思いますよ。

こんな風に持てるようになってきたら、次にステップアップ
次回は「幼児と食具」についてお話しする予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

栄養士 河本かよ

参考文献:
子どもの食の育て方 小児歯科医からのメッセージ 医歯薬出版(株)
いただきます ごちそうさま 2015年夏号 NPO法人キッズエクスプレス21
よくわかる小児栄養 ミネルヴァ書房

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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