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2018/02/15

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

離乳食スタートのタイミング

こんにちは。寒い日が続いていますが、元気に過ごしていますか?
1月には最強と言われる寒波がやってきて、普段雪が降らない地域にも降りましたね。
その後も雪が降り、たくさん積もった地域もあったのではないでしょうか?

子どもたちと雪遊びをしましたか? 
初めて雪にさわった子もいたのでは? 寒いと暖かい部屋から出るのは勇気がいりますが、冬にしかできない体験をしてほしいなぁと思います (*^。^*)

またインフルエンザが流行っている地域が多いようです。みなさんは大丈夫ですか?
A型、B型同時に流行り、小さな子どもたちがインフルエンザに罹ると、親としてはとても心配ですよね。インフルエンザに罹っておられる方は、お大事に!

冬はのどが渇きにくいため、お茶を飲む量が減ってしまいがち。便秘ぎみの赤ちゃんや子どもの中に、水分が不足している子がいるので、気にかけてあげてください。
水分を摂る量が減り、体が軽い脱水症状になると、鼻やのどの粘液が減り、異物を排除しようとする働きが弱くなると言われています。人が持つ免疫機能を落とさないためにも、冬も水分補給が大切だと考えてください。

「色々なものを食べる・早く寝る・体を使って遊ぶ」なんだ・・・そんなことと思うようなことが、実は一番大切なことです。生活リズムを整え、色々なものを食べられようになる、たくさん食べられるようになることは、体力がついて風邪をひきにくい体作りにつながります。

いっぱい食べているかな? ご飯も、お肉や魚、卵も、野菜も果物もと色々なものを食べられているかなぁ?と見てあげてくださいね。離乳食をスタートして間がない赤ちゃんは、食べることに慣れていけるように、少量からで大丈夫です。

ところで、離乳食のスタートのタイミングをどうしようかと悩んだことはありませんか?
兄弟がいる場合は、なおさらだと思います。
上の子にまだまだ手がかかる場合もあるでしょう。

幼児園や学校に通っていると準備や送迎、参観日・・・次々と用事が
でき「始めるタイミングが・・・!」と慌てていませんか?
赤ちゃん自身の体調のこともありますし、始めるタイミングがわからないと
言われるママがおられます。

今回は、離乳食を始めるタイミングについてお話します。

平成27年度に行われた乳幼児調査結果でも、開始時期がわからないという回答がありました。では、実際に開始した時期はどうだったのでしょうか? 平成17年の調査の時には5か月で開始したという回答が一番多く46.8%、平成27年では6か月で開始したという回答が一番多く44.9%という結果が出ています。全体的に、ゆっくり開始する傾向になったという印象をもたれるでしょうか?

「授乳・離乳の支援ガイド」が平成19年3月に改定され、離乳食の開始時期を、それまでの「生後5か月になった頃」から「生後5,6か月頃」と表現が変わったことも影響しているかもしれませんね。

離乳食の開始

赤ちゃんが、小さく生まれた、病気をかかえている、体調がすぐれないなどの理由で、小児科の先生に開始時期を遅らせましょうと言われたことがある場合は、必ずお医者さんの指示を聞いてからスタートしてくださいね

特に心配なことがなければスタートしましょう!

ポイント

  • 生後5~6か月になっている
  • 首がすわっている
  • 生活(授乳)リズムが整ってきた
  • ママやパパが食べているとじーっと見ている

スタートの頃は、食べる量もかなり少ないので、抱っこの
姿勢でも大丈夫。ママやパパに抱っこしてもらった方が、赤ちゃんは安心できて、離乳食にチャレンジしやすくなります。図のように体をしっかりと支え、授乳の時より、体を起こしてあげます。離乳食に慣れてきたら、椅子に座らせて食べられるようにします。

離乳食を食べさせるときは、「笑顔」でね!

離乳食の役割

  • 赤ちゃんの成長に伴い、栄養の必要量が増えるため、母乳や育児用ミルクだけでは、まかないきれなくなる
  • 母乳の分泌量が減ってくる
  • ママのお腹の中でもらった鉄(体内の貯蔵鉄)が生後6か月のころには減ってくるので、食事から補う必要がある
  • 離乳期に唾液、消化液の分泌量が増えてくるが、離乳食を食べることで、これらの働きが整い、消化機能が育つ
  • 歯の生え始める時期でもあり、離乳食を食べることで咀嚼の力が育つ

適切な時期に離乳食を開始し、赤ちゃんの成長に合わせて、やわらかさ、大きさなどの形状を変えながら進めていくことは、赤ちゃんが食べるということに慣れるのはもちろんのこと、口の機能や胃腸の働き(消化・吸収)を育てることに繋がります。

また、離乳食の開始時期を遅らせたから、アレルギー症状が出ないわけではありません。赤ちゃんの体質の問題なので、ママやパパの判断で遅らせることのないようにしてください。心配な場合は、必ず小児科の先生に診てもらいましょう。

赤ちゃんが健やかに育つために、離乳食は大切なものです。

次回は、「赤ちゃんと食具」についてお話をする予定です。
食具とは、食べるときに使う道具スプーンやフォークなどのことです。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

栄養士 河本かよ

参考文献:
平成27年度 乳幼児栄養調査の結果の概要 厚生労働省
母子健康・栄養ハンドブック 医歯薬出版(株)
子どもの食と栄養 医歯薬出版(株)
食べもの文化 2018、2月号 芽ばえ社

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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