マシュマロCLUB

マシュマロCLUB

2017/06/01

ママに贈る魔法のメッセージ

礼儀作法の魔法!

今回は『礼儀作法の魔法!』をお伝えしますね!


沢山のありがとうを伝えるのが礼儀作法を身につけるコツ

江戸時代の教育が日本を豊かにしたと言われています。
江戸時代には寺子屋という9歳から18歳までが「読み書きそろばん」を学ぶのです。そのおかげで一般庶民まで教育が定着し、日本人が誰でも字をかけるようになりました。


この寺子屋の目的は、勉強だけでなく、本当の目的がありました。
それは読み書きと一体となって子どもに礼儀をしつけることにあったのです。


礼儀作法が人を「一人前」に育てることだと、勉強する前に家庭で「しつけ」をしっかり身につけて来ることが条件でした。
礼儀がない子どもは、勉強を教えてもらえなかったのです。


どんな「しつけ」かというと、
心を育てることを重視していました。
朝起きたら両親に挨拶をすること、家を出るときに挨拶をすること、食事の前には手を合わせて「いただきます」、食事が終わったら「ごちそうさま」をし、食器を下げて、机をふき、布団をたたみ、掃除をする、友達にも挨拶をし、お客様には挨拶、お茶を出す、稽古場(教室)では走り回らないようにし、友達との仲間の友情、助け合いが求められました。読み書きや生活面にわたって助け合わせ、帰る時にはお師匠さん(先生)に必ず挨拶をする...など基本の礼儀作法を通して感謝・尊敬・思いやり・責任感・信頼感を育んでいました。


叱り飛ばしてする「しつけ」ではなく、お互いが協力し合うこと、助け合うこと、家の手伝いをすること、挨拶をすることで、気持ちよく生活をすることを教えるのです。


江戸時代と今は何が違うのでしょうか?
家の手伝いよりも塾や勉強を重視し、来客があっても挨拶をさせない家庭、塾や勉強や部活を重視し、掃除洗濯食器を片付けることなどしたことがない若者が沢山います。家の手伝いをするなんて可哀そうだという考えを持っている親子もいるのです。現代の家庭では、勉強よりも礼儀作法を重視しているところはあまりありません。学校に乗り込む親たち、子ども同士の喧嘩にしゃしゃり出る親、勉強漬けで頭でっかちの子どもたちが挫折を乗り越えられず引きこもりになったり、目上の方を尊敬できず文句ばかりを言ったり、年下に敬愛の念を持てず嫌なことがあると包丁で刺し殺してしまうという悲惨な事件が日本で増えてきています。


目の前のお子さんが、すくすく成長する「しつけ」とは、
「挨拶が元気にできて偉いね。ありがとう」
「お友達を助けてあげてお母さん、嬉しいわ。ありがとう」
「お茶碗を運んでくれてお母さん、助かったわ。ありがとう」

と、たくさんの「ありがとう」を子ども達に与えることです。
たくさんの「ありがとう」は、子ども達のコミュニケーション能力も高めます。


次世代を担うの子どもの行く末のカギを担っているのは「礼儀作法」ですね。
ぜひ、気持ちよく生活をすることができる「挨拶・お手伝い」を教えてあげてくださいね。

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

マシュマロCLUB

マシュマロCLUB

マシュマロCLUB TOPに戻る