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2017/04/15

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

離乳食の基本を知りましょう!

こんにちは。ようやく暖かくなってきましたね。心地の良い季節になってきて、桜がきれいに咲いていました。お花見に行かれましたか? 雪が解け、満開の桜を見るとわくわくしますね。これからも、いろいろな花がきれいに咲く時期です。花粉症の方にとっては辛い日々でしょうが、子どもたちとお散歩を楽しんでくれるとうれしいなぁと思います。

 

みなさんは「離乳食」について、どのような印象をお持ちですか?
「スタートできる月齢になるのが楽しみだなぁ」ですか?
「ちょっと面倒くさいなぁ」ですか?

 

昨年、厚生労働省から「平成27年度 乳幼児栄養調査結果」が発表されました。離乳食に関する状況について記載されていますが、その中の「離乳食について学ぶ機会の割合」では、保健所・保健センター67.5%、育児雑誌41.3%、インターネット、友人・仲間、母親(おばあちゃん)・家族が、それぞれ27%前後となっています。(複数回答あり)

 

学ぶ機会のなかった人もいます。ママやパパの育った環境(小さな兄弟がいたなど)で、「離乳食のことはなんとなくわかる!」ということで進められているとうれしいです。赤ちゃんの様子を見ながら進めてください。習っていないことで不安を感じているようでしたら、遠慮せずに健診に行ったときなどに尋ねてくださいね。

 

みなさんはいかがでしょうか? 私は普段の活動の中で乳幼児健診にも行きます。4か月~2歳の子どもを持つ多くのママと出会う中で、個別にお話していると、離乳食に関する情報はたくさん持っておられるなぁ、赤ちゃんのこと一生懸命考えておられるなぁと感じています。しかし、じゃあうちの子の今の状況はどうだろう、合っているのかな?と考えた時に、悩んでしまわれているように思います。
今回は、離乳食の基本を振り返りたいと思います。

 

離乳食について、厚生労働省が基準を決めて、発表します。時代とともに、少しずつ改定をしながら現在に至っています。乳児健診で配布される資料は、この基準を元に書かれているので、参考になると思います。
以前にも載せていますが、再度、厚生労働省から出されている「離乳食の進め方の目安」を載せておきます。

 

20160225

(出典:厚生労働省 「授乳・離乳の支援ガイド」)

 

教科書通りに進める赤ちゃんはいません。ここはうまくいったけど、ここでつまずいた~と言いながら食べられるようになっていければ良いと考えます。
大切なのは、子どもの様子をよく見ておくことです。

昨日より今日。今日より明日。食べられる量が増えている。食べられる食材が増えている。というように、「うちの子にとってどうかなぁ?」と考えられると良いですね。

小さな子どもを持つママ同士、友達になることが多いと思います。情報交換をしながら楽しい子育てに繋がる反面、ささいなことを比べてしまい喜んだり、落ち込んだりすることもあるでしょう。「離乳食」食べることは個人差が大きいので、悩みすぎないようにしてくださいね。
上の資料を参考に以下の点を心がけて進めてほしいと思います。

  • 離乳食を開始したら、体調が悪くない限り、食べる日、食べない日がないように進めていく。
  • 離乳食の回数は、1→2→3回と進める。親の都合で、回数を変えない。
  • 形状は、とろとろ→荒くつぶしたものや、5㎜角くらい→
    1~2cm角のものやスティック状へと変えていく。
    大きく作っていても、その日の気分で少しつぶした方が良い場合、とろとろのものを嫌がって、形のあるものを好む場合があります。
    形状は行きつ戻りつしながら、赤ちゃんの様子に合わせて進めていくことが大切です。

  • 母子手帳に成長曲線を記入するページがありますよね。少しずつでも増えていれば、食べる量の少ない日があっても気にしなくて大丈夫な場合が多いです。
    成長曲線が1~2か月経過後、横にまっすぐになる(体重が増えない)、右に下がる(体重減少)場合、小児科医、保健師、栄養士に相談してください。急に上昇した場合も気をつけてくださいね。

1歳6か月健診(自治体によって多少前後します)に行くころには、しっかり食べられて、食事が中心になり、栄養のほとんどを食事から摂れるようになっていてくださいね。


次回は、「兄弟・姉妹がいる子どもの離乳食・幼児食で気をつけること」についてお話しする予定です。
~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

栄養士 河本かよ

参考文献:授乳・離乳の支援ガイド 厚生労働省平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要 厚生労働省

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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