こんにちは。私が、ここで離乳食や幼児食の話をさせていただくようになって、早いもので一年が経ちました。読んでくださっているみなさん、ありがとうございます。
食べることが好きになっておられるでしょうか? 子どもたちと食べる食事の時間を楽しめていますか? これからも、困っているママやパパの参考になるお話をしていけたらなぁと思っているので、よろしくお願いします。
三寒四温といわれるように、暖かい日が続いたと思ったら、とても寒い日があって体調を崩しやすい時期です。気をつけてくださいね。
離乳食、いつから始めたら良いのかな... スタートしたけれど次のステップに進めなくて...と悩んでいませんか?
赤ちゃんにどんな様子がみられるとステップアップできるのか、今回は離乳食を進めるポイントをお話しします。
離乳食のスタート
- 生後5か月~6か月になっている
- 首がすわっている
- 体調が良い
- 機嫌が良い
- ママやパパが食べているのをじっと見ている
米1:水10で炊いたお粥をすりつぶしたものや、やわらかく炊いた野菜をすりつぶして与えます。たんぱく質は、豆腐や白身魚を使います。
お口を閉じてごっくんができるように、少しずつ食べさせます。
食べ始めて1か月くらい経っている・口を閉じてごっくんと飲みこめるようになった
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一日2回
食べ慣れてきて、すぐに飲みこまずに口をもごもごと動かしていることがある
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ごっくん~もぐもぐへ
すりつぶしたトロトロのものから、やわらかく炊いたものをフォークで荒くつぶしたり、5㎜角くらいの大きさにして食べさせます。
人参は小さく切ってから、炊くとやわらかくなりにくいので、注意してくださいね。
あわてて食べさせないように気をつけてほしいとき。赤ちゃんの顔をしっかり見て、口の中のものが無くなってから、次を食べさせます。この時期、上手に飲みこめるようになったし、食べることが好きで、早く食べるからといって、どんどん口に運んでしまわないように気をつけます。
食べさせるときは、離乳食をスプーンの前1/3~1/2の量をのせて、口を開けたら、できるだけまっすぐにもっていき、口を閉じたらすっと引き抜きます。スプーンに離乳食が残りますが、だんだん上手になって、自分の唇で取り込めるようになります。あわてて上唇になすりつけないようにしてあげてくださいね。
今までのトロトロのものと違うので、たくさん口の中に入れると、むせたり、えずいてしまうので気をつけます。
上あごと舌でもぐもぐとつぶしながら食べられるようになってきた
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- やわらかいものであれば、荒くつぶしたり、5㎜角くらいの大きさを嫌がらなくなってきた
- ママやパパ、兄弟が食べていると、ますますじーっと見るようになってきた
- 動けるようになってきた赤ちゃんの中には、ママやパパのお皿に手を伸ばしてくることもある
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一日3回
もぐもぐ~かみかみへ
お粥は、5倍かゆ~軟飯(少し柔らかめのご飯)に変えていきます。
手が出て触りたがるので、野菜のスティックを用意。必ず持てる物を用意しなければならないわけではなく、お粥を触ってみたりすることで、指先の感覚が発達していくので、こだわらずにお粥やおかずを触らせてみましょう。
汚れても良い状態にして、触って口に持っていく練習をさせてあげてくださいね。
厚生労働省から出ている離乳食の進め方は5~6か月、7~8か月、9~11か月、12~18か月という区分になっています。育児雑誌などを参考にすることもあるでしょう。
しかし、個人差があり、資料の通りにいかないこともしばしば。用意した量を全て食べられない、逆に用意した量を全部食べたのに、まだ欲しがっているなど、些細なことで悩んでしまうのが、「離乳食」だと思います。
お持ちの資料を参考にしながら、赤ちゃんの様子に合わせた進め方をする事が大切だと思います。ママやパパが「今回はあまり食べたくなかったのかな?」「たくさん食べられるようになってきたのかな? 今日は少し多めにあげよう」と臨機応変に対応していくと、赤ちゃんにとっても、ママやパパにとっても楽しめる食事の時間になるのではないかと思います。
離乳食の時期を通して、守っていただきたいこと
- 1日に1回・2回・3回と月齢が大きくなるにつれ進んでいくと思います。
食べる量が少ないときがあっても構わないので、毎日回数を同じにします。 - 離乳食の時間は、毎日同じにします。
以上を守りながら、赤ちゃんの様子を見ながら進めてくださいね!
次回は、離乳食の基本を改めてお話したいと思います。
~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~
栄養士 河本かよ
参考文献:授乳・離乳の基本 厚生労働省