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2017/02/15

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

悩んでいませんか?離乳食~幼児食っていつからいつまで?

こんにちは。毎日寒いですね。風邪をひいていませんか?インフルエンザが流行っている地域もあるようなので、気をつけてくださいね。
親も子もしっかり食べて、体力をつけることが大切になります。

今年の冬は、普段雪がほとんど降らないのに、雪が降ったよ! という地域もあるのではありませんか? 雪で遊びましたか? たまには暖かい服装をして、防寒具をつけ、雪や氷を触ったり、霜柱を踏んで遊んでみてくださいね。

「離乳食」「幼児食」という言葉は知っているけれど、きちんと知らないなぁ。いつからいつまでのことをいうのかなぁと考えたことはありませんか? 今回は離乳食と幼児食のポイントについてお話します。

離乳食

離乳とは、母乳または育児用ミルク等の乳汁栄養から幼児食に移行する過程をいう。この間に乳児の摂食機能は、乳汁を吸うことから、食物をかみつぶして飲み込むことへと発達し、摂取する食品は量や種類が多くなり、献立や調理の形態も変化していく。また摂取行動は次第に自立へと向かっていく。

離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした状態の食物を初めて与えた時をいう。 その時期は生後5、6か月頃が適当である。 発達の目安としては、首のすわりがしっかりしている、支えてやるとすわれる、食物に興味を示す、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)などがあげられる。

離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分が母乳または育児用ミルク以外の食物からとれるようになった状態をいう。その時期は生後12か月から18か月頃である。なお、咀しゃく機能は、奥歯が生えるにともない乳歯の生え揃う3歳ごろまでに獲得される。
(注)食事は、1日3回となり、その他に1日1~2回の間食を目安とする。母乳または育児用ミルクは、一人一人の子どもの離乳の進行及び完了の状況に応じて与える。なお、離乳の完了は、母乳または育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するものではない。
(厚生労働省 「授乳・離乳支援ガイド」より抜粋)

このように厚生労働省から出ている「授乳・離乳支援ガイド」に書かれています。

―生後5~6か月頃―

家族が食べているのをじーっと見ている・見ながら口をモゴモゴ動かしているような可愛らしいしぐさが見られるようになってきて、首がしっかりすわっていたら、体調が良くて、機嫌の良い時にスタート。 

赤ちゃんのペースに合わせながら、量や食材の種類を増やしていきます。
1歳のお誕生日頃~1歳6か月の頃の間に、食事が中心の生活になるようにすすめましょう。
最初から、上手に食べられる赤ちゃんはいないので、焦らずに付き合って下さいね。

幼児食

生後1か月までを「新生児」 1歳までを「乳児」 1歳~小学校入学前までを「幼児」とされています。 「幼児食」は、小学校入学までの子どもたちが食べる食事と考えるとよいでしょう。
この時期は、体の発達、心身の機能がぐんと成長します。ただし、まだまだ大人と同じ機能ではないので、配慮が必要となります。そのため、「幼児食」と言って区別されています。

幼児期の食事で、気をつけてほしいこと

身体の成長

身長 4歳 出生時の約4倍。
体重 3歳6か月~4歳 出生時の5倍。
生命の維持や毎日の活動量+成長に必要なエネルギーを摂る。

運動機能の発達

しっかり食べて、たくさんからだを使って遊ぶことで、運動機能が発達していく。

心の発達

1歳

自分で食べたがる。

2歳ごろ

自己主張が強くなり、好き嫌いを言うようになる。
味の記憶、見た目などで好みがどんどん変わる時期。大きくなるまで、この好みが続くことは少ないので、「うちの子は、これを食べないのか・・・」と決めつけずに、色々な料理を出してみると良い。

3歳ころ

友達と食べることを楽しむことができるようになる。
好みがさらにはっきりしてきて、親が困るのはこの頃が多い。

5歳ころ

社会性が身についてきて、親や先生など回りの大人の話を聞けるようになり、「嫌いだけど食べてみよう」という気持ちができる。声のかけ方に注意してほしい時期

消化機能

消化酵素の分泌は増えてきますが、消化機能はまだ未熟。大人とほぼ同じ消化機能が育つのは、8歳ころと言われています。無理な食べ方をすると、消化器官に負担をかけてしまうので、硬さ、大きさ、量、味付けなどに十分に気をつけてください。

咀嚼力

奥歯の生えそろってくる2歳頃までは、やわらかくて形のあるもので、噛む練習をします。
奥歯が生えそろうと、しっかり噛むことができるようになってきます。しかし、口の中が狭く、顎の発達も未熟なので、うまく噛めない子どもがいます。回りで一緒に食べる大人が、しっかり噛んで食べる見本を見せると、上手に食べられるようになっていきます。

幼児食のころは、自分で食べたい気持ちが強くなる時期。手伝おうとすると、とても嫌がり、時には「食べない!!」と、食事を嫌がることがあります。 食べる量が少ないと、心配になりますが、「自分で食べたい気持ち」を大切に、優先してあげましょう。 もともと胃が小さく、消化機能もまだ未熟な子どもは、一日3回の食事だけでしっかり栄養が摂れないので、一日2回のおやつの時間も含めて、「食べること」を考えると、一度の食事でたくさん食べることができなくても、心配しなくて大丈夫ですよね。
おやつの時間も、小さな食事(おにぎりなど)と考え、その子に合わせたフォローをお願いしますね。

子どもたちが食べることを好きになるように、一緒に食べる大人がおいしそうに、楽しそうに食べてくださいね

次回は、「離乳食のステップアップ」についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

栄養士 河本かよ

【参考文献】
授乳・離乳の支援ガイド 厚生労働省
子どもの食と栄養 健康と食べることの基本 医歯薬出版(株)
よくわかる小児栄養 ミネルヴァ書房
子どもの栄養と食育がわかる事典  成美堂出版

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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