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2016/11/01

ママに贈る魔法のメッセージ

世の中に役立つ子になる秘訣

今回は『世の中に役立つ子になる秘訣』をお伝えします!


世の中に役立つ人財を育成するには、礼儀を行動することが大切です。礼儀は相手を理解し思いやりの心を表現することだからです。


一つ例にとってみると、日本ではお茶碗を持ってご飯を食べるのが礼儀です。皆さんはちゃんとできていますか?


日本ではお茶碗を持ってご飯を食べるのが礼儀ですが、同じようなお茶碗の形状で食事をとる中国、韓国などはお茶碗を持ってご飯を食べる事が下品と言われています。何が違うのでしょうか?それは、歴史の背景や文化、風土の影響が深く関係しています。
昔の日本は、お膳で食事をしていました。正座をしてお膳のものを食べようとしたら、お茶碗を持たないと食べにくいですよね。だから、お茶碗を持つようになりました。ところが、同じお茶碗を使う、中国や韓国は、机にたくさんの食器を並べて食べていました。自然と高い位置に食器が並びます。食器を持たなくても食事をとることが出来ますね。
身分の低い路上生活者は、地ベタで食事をするしかなかったので、食器を持って食べざるを得ませんでした。だから中国や韓国ではお茶碗を持って食べることは下品なことだと捉えているのです。食卓の形状が違えば、礼儀も違って当然です。


話を戻して日本がお茶碗を持つ行為の中に込められた礼儀は何かというと、お茶碗を持つことによってご飯を大切に扱っているという現れです。
日本人は融合し、和をもって生きる遺伝子を持っています。そして、和という字にはいろいろな意味があります。
「和」は以下のような読み方をし、意味があります。


「やわらぐ」お互いの敵対心が解消すること
「なごむ」対立同士が仲良くなること
「あえる」異なるものを混ぜ合わせること


日本人は和を大切にする民族です。聖徳太子の言葉のように「和を以て貴しとなす」という精神は、「お互い違う意見を持って別々の人格であっても分かり合おうとし、理解し合うことが尊く大切なことなのですよ」という意味です。
ご飯をいただくという日常の行為の中で、「お茶碗」を大切に扱うことによって自分以外のものを尊重し、融合するということを表現しているのです。


そのうえ、お箸を持ってご飯を頂いている右手以外の手、つまり左手があるお陰、両方の手のお陰で物事が成り立っていることに感謝を表すことが礼儀なのです。毎日の食卓で、今ご飯を頂けるのは「誰かのお陰」という意識を持つことで、感謝の念と相手を尊重する気持ち、お陰様の心が培われ、次は自分が誰かのために役立つ人間になろう!という心が育まれてくるのです。


日本は型を大切にしてきました。型という表現をコツコツ続けていると意識や行動が伴ってきて心が育まれるからです。お母さんが毎日子どもとかかわる中で教えている礼儀作法は、子どもの心の育成に大きな影響を与える大切なことなのです。


「お茶碗を持ってご飯を頂く」こと以外に、お陰の気持ちを育む行為を見つけてください。そして、大切な「お互いを尊重する心」を育んでください。


・字を書くときには、左手で押さえる
・お茶を飲むときには、両手で飲む
・本をもらう時には、両手で受け取る
・お菓子をもらう時には、両手で受け取る
・おもちゃを渡すときには、両手で渡す


こういったことを通して子どもたちに「お互いを尊重する心」を身につけさせることによって、将来世の中に役立つ人財になるのです。お母さんの仕事って尊いですね。

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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