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2016/11/15

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

「手づかみ食べ」にチャレンジしていますか?

こんにちは。すっかり寒くなってきました。山はきれいに色づき紅葉の美しい季節ですね。
地域によっては、落葉の季節になってしまっているかな?
晴れて暖かく、絶好のお散歩日和の日には、お出かけしてみましょう。
「小さな秋」みつけを楽しんでみませんか?
朝晩は、ぐっと冷え込むので、風邪を引かないように気をつけてくださいね

今回は、「手づかみ食べ」についてお話します。

「手づかみ食べをさせてあげましょう」と聞くと、何を思いますか?
「手を出してくるので、触らせているわ」「汚れるから嫌だなぁ」「まだ自分で食べられないのに・・・」「遊んでいるのでは?」「手づかみってさせないといけないの?」

みなさんの家ではどうですか?
赤ちゃんは、離乳食タイムの時、どんな様子ですか? 
やる気満々の赤ちゃんと、どうしてあげたら良いか迷って、困ってしまっているパパやママの様子が目に浮かんできます(^_^;)

5~6か月のころ

離乳食をスタートして1か月くらい経ってくると、口を閉じてごっくんと飲み込むことが上手になってきます。手を伸ばそうとする赤ちゃんもいますが、まだまだ受け身なことが多いです。食べさせようとすると上手に「あ~ん」と口を開けられるようになります。

7~8か月のころ

この頃になると、食べさせてくれているパパやママが持っているものが気になり、触ろうとします。スプーンをぎゅっとつかんでみたり、お皿の中に手を突っ込んだり・・・。「自分で!」の第一歩。「ぐちゃぐちゃになるから触らなくていいのよ」と手を押さえてしまわないようにしてあげてくださいね。

9~11か月のころ

いよいよ赤ちゃんの「自分で!!」がパワーアップ。 気持ちが強くなってくるので、パパやママが食べさそうとすると、口をぎゅっと閉じて横を向いたり、泣き叫んでのけぞり困らせるような様子をみせることが増えます。赤ちゃんの気持ちをくんであげて欲しいなぁと思います。

この時期に、汚れるし、きちんと食べられるわけじゃないから、手づかみはさせなくてもいいや・・・と、出してくる手を押さえていると、食べることを嫌がるようになります。たとえ食べることが好きになっても、誰かに食べさせてもらうことを、ずっと待っている子になります。

この時期、十分に手づかみ食べをさせてあげましょう!
汚れても大丈夫なようにしておくと、パパやママのストレスが減りますよ。
oishiine

手づかみをすると、食べる意欲を育つ

手を出し始めたときが、始めどき! 食べ物に関心をもち、食べたい気持ち、自分でいろいろとやってみたい気持ちが育ってきました。食べさせてもらうから自分で食べるに変化していきます。食べ物を「見る」「つかむ(触る)」「運ぶ」という行動から、目と手と口の協調性が育ち、食べ物の重さ 触った時の感覚 噛む・かじりとる感覚を覚えていきます。
始めのころは、口にうまく運べなくて、ほっぺについたり、こぼしてしまったり・・・ ぐちゃぐちゃとするし、手に付いたものを舐めたり、床に落としたり・・・ 横にいるパパやママはヒヤヒヤ、ハラハラとすることでしょう(゜o゜) 決して遊んでいるのではありません。赤ちゃんは、ゆっくり上手になっていきます。気長に見守ってあげてくださいね。

tukamuつかみ方はこんな風に成長します。手のひらを使ってぎゅっとつかむ頃はつぶしてしまうけれど、じょうずになって親指・人差し指・中指の3本でつまめるようになります。

手づかみポイント

  • 生活リズムを整えて、お腹を空かせる
  • 体を使って遊ぶ うつぶせで遊ぼう!
  • 子どものペースに合わせる(ダラダラするようなら片付けよう!)
  • エプロンをつける・ピクニックシートを敷くなど、こぼしても大丈夫なように対応
  • 赤ちゃん用のお皿に載せるのは少量にしておき、まだ欲しがるときに足します
  • 完食できた!を経験させよう

1~2歳のころ

道具に興味を持ち、スプーンやフォークを使いたがります。パパやママのまねっこするようになるので、お箸に興味を持つ子も出てきます。今はまだ上手に使いこなせません。スプーンやフォークは1歳半~2歳ころ、お箸は4~5歳ころに上手に使いこなせるようになります。今はまだまだ手も使って「自分で!」食べていきます。

大きなものを手に持って、かじりとる体験も大切です。初めは入れすぎてえずいてしまったりしますが、かじりとることで、口に入る適正量を知ることできます。
かじりとる経験が少ないと、丸のみしやすくなります。かみかみ、もぐもぐがなかなか上手にできるようにならないこともありますが、大きく切って、やわらかく煮た野菜などを持たせてあげてくださいね。

お行儀が悪いんじゃない? とか、汚してしまうのに・・・ とか思うでしょうが、手づかみ食べを
することが、食べる意欲につながり、食べられる体を作ることになります。 
赤ちゃんの「自分で!」の気持ちを大切にしてあげてくださいね。
横にはおいしそうに食べている家族が一緒にいるといいですね!!

次回は「赤ちゃん~幼児のおやつ」についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になるには、家族の笑顔と「おいしいね!」~

栄養士 河本かよ

(参考文献:子どもの「手づかみ食べ」はなぜよいのか? IDP新書014いただきます ごちそうさま NPO法人 キッズエクスプレス21)

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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