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2016/08/01

ママに贈る魔法のメッセージ

子どもが年代ごとに乗り越える課題って なあに?

今回は、『年代ごとに乗り越える課題』についてお話します。


乳児期の課題 0歳~2歳

乳児期は「困った時」「出来ない時」「寂しい時」「お腹がすいた時」「おむつが汚れて気持ち悪い時」など欲求を満たしたいときに泣きます。それに両親が応えていくと、子どもは少しずつ安心感と愛情が満たされていくのです。
泣いてすぐに駆け付けるとわがままな子どもにならないか心配する親御さんがおられますが、「乳児期は、安心感・愛情を満たすことが課題」ですので、たっぷり愛情をかけて欲求を満たしてあげましょう。


幼児期の課題 3歳~6歳

●ご両親のお膝と抱っこ

マザーテレサの有名な言葉です。
『物的には何不自由なく育てているかもしれないけど、子どもたちの目"から見ると 全く存在していないような両親が実際にいるのです。』


いまの時代、たくさんのおもちゃやゲームに囲まれているけれど、寂しい目をした子ども達が一杯います。
こっちは、仕事でクタクタなのに、「遊んで、遊んで!」保育園や幼稚園で遊んできたでしょうに・・・。
ついカッとなってしまうこともあるでしょう。
でも、イラッとして感情的に怒っても子どもには何も伝わりません。


あとで冷静になって、罪滅ぼしをしたりするでしょう。
寝顔に謝ったり、罪滅ぼしにとお菓子やおもちゃを買い与えたり・・・でも罪滅ぼしは自分の慰めにしかなりません。子どもにはたいして伝わらないのです。


子どもは、保育園や幼稚園でたくさん遊んできても、やっぱりお父さんお母さんが良いのです。
「遊んで、遊んで!」は愛情表現です。この言葉を言われなくなったら、一瞬あなたの心はラクになるかもしれませんが、愛情は薄れてしまっていることを忘れないでくださいね。


だから、時には家事を後回しにしてでも、少しだけ「抱っこ」をしてあげて下さい。
お母さんの膝に座らせてあげて下さい。


●手をつなげばあたたかい

あなたのお子さんに、あるいはあなたにもこんな時期はなかったですか?風邪をひいて心細い時、どうしても親に近くにいてほしいのに、買い物などで置いて行かれるだけで、永遠の別れがきたように不安になる、置いて行かれるなんて自分は親から愛されているのか?と。少しでも親の姿が見えなくなったら探しまわる、そんな時期はなかったですか?トイレでも一瞬たりとも離れられないのです。ここで遊んでいたいけど、親が見ていてくれなかったら不安だ。あっちの部屋に行きたいけれど親が一緒じゃないと勇気が出ない。世界の全てが親と一心同体であったところから、自分と親が離れるので不安になるのです。一緒にいたいのに「違う一人ひとり」という認識が出来る移行期です。自分と相手は一緒なのに違う個人。その個人にも心や気持ちがあって、「こころ」というものがあることを知っていく。そのあと、徐々に「こころ」は「思いやりの心」「気づかいの心」「感謝の心」「尊敬の心」などへと育っていくのですが、人間の心の基礎が出来る乳幼児期、一心同体である時期に、不安ではなく安心感を感じる事が大切になってきます。安心感は、人生の基盤になります。愛、信頼、絆が安心感になっていくのです。


「幼児期は、"違う一人ひとり"という認識が出来る移行を満たすことが課題」です。


学童期の課題 7歳~12歳

いつでも「安心感」は大切です。大人になっても、会社でも社会生活で安心感は一歩を踏み出す勇気になります。この安心感を伝える方法を「からだ」から捉えていきましょう。あなたは、からだの一つひとつの役割を考えたことはありますか?自分がいつも一緒にいるのが「からだ」なのに、じっと足やお腹や手などを観たこと、からだについて考えたことはないのではないでしょうか?
滋賀県東近江市の作文コンクールで最優秀賞をとった小学生の作品です。『「手」は鉛筆やお箸を持ちます。手を丸めるとメガホンにもなるし、拍手も出来るしタンバリンも叩ける。おばあちゃんの肩をたたくと喜んでもらえて心が嬉しくなる。おばあちゃんの顔のシワをのばしてあげることも出来る。僕のお姉ちゃんは目が見えないけれど点字で本を読むことが出来る。僕よりも早く読むことが出来て凄い。手は目の代わりも出来る。』というような内容でした。こんなにも「手」のことを考えて凄いと思いました。「手」はどんな役割があるでしょうか?お茶碗やコップを持つし楽器も鳴らせる。友達の手を包むと温かくなる。洗濯ものを干したり畳んだり、ごはんを作ったりします。子どもが泣くと抱っこをし、寝る時にはトントンたたくと寝つける。手を繋いだり、握手をすると仲良くなれる。お腹が痛いと聞けば手を当てるし、熱があるかと額に手を当てる、足が痛ければ足をさすり、腰が痛ければ腰をさする...。なんだか自由に何にでも変身出来て、痛いところには万能薬になり、ほっと心が休まる魔法の様です。
怒りを表現するため手で大きな音を立てたり、叩いたりするのではなく、温かさ、安心感と愛情を伝えるために「手」を使っていきたいですね。

ギュッと抱きしめて「私のもとに生まれてくれてありがとう」と言ってみましょう。
お母さんも、お子さんも安心する「抱っこ」は絆の証なのです。手の役割が様々あるように子ども一人ひとりにも生まれてきた役割があります。しっかり子どもを尊重し、個性を褒めて認めることがこの時期大切になってきます。


「学童期は、個人を尊重し、褒めて認めることが課題」です。


思春期の課題 13歳~18歳

以前、3人の子育てをしながら、美容室を経営している女性に出会いました。
子ども達には、高校や大学に目的が無いなら無理に行ってもらわなくてもいい、無駄なお金は使わない! とキッパリ言うそうです。でも、子ども達は「普通は進学させようとするでしょう?」とは言いません。
やりたいことがあって進学するならしてもよし、周りが進学しているという理由なら進学しないでというお母さんです。子どもが3人いて、目的ごとに就職した子ども、進学した子どもがいます。
決して貧しいわけではありません。でも、みんな家族のことを第一に考えて、自分の進む道を決めていきます。
子ども達はすすんで朝食を作ったり、洗濯をしたりします。
周りからは、どうやったらそんな子どもに育つの? とか、たまたま良い旦那さんや子ども達に恵まれただけじゃない? と言われるそうです。
実は、このお母さん、たった2つだけ続けている事があるそうです。


・チョットした事でも必ず家族に「ありがとう」を言うこと
・親が一生懸命働くこと


手伝いが出来るように小さい頃から炊事洗濯を教えたわけではなく、当番制にして家事を分担しているのでもありません。
細かいことは言わず、精一杯に働く姿を子どもに見せるだけで、子どもたちの自主性が育まれているのです。
そして、家族といえども、いつも感謝の行動を示すこと。
「家族なんだからわかるでしょ」なんて、だめ!人って意外と鈍いものなんですよ。


「思春期は、親からのありがとうの言葉と、親の背中を見せることが課題」です。

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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