こんにちは。 梅雨の時期となり、ジメジメした季節になってきましたね。
洗濯物が乾きにくく、ママとしてはイラッとしてしまう季節かと思います。 外に出られなくても窓を開けて、赤ちゃんと一緒に雨音を聴いたりして「雨の時だからこそ、楽しい」を見つけられるといいですね。
赤ちゃんは、離乳食を食べることに慣れてきましたか?
喜んで食べていますか?
今回は、1歳までの赤ちゃんの「食べない」についてお話します。
赤ちゃんは・・・
母乳やミルクをだけを飲んで過ごしていた赤ちゃんは、離乳食がスタートすると、今まで口にしたことのないものを食べさせられることになります。
同じ味がしても、形が変わっていきます。
赤ちゃんは、「これは何かな?」「食べても大丈夫なの?」と不安で、ママやパパ、食べさせてくれている人の顔を見ます。 その時に、食べさせている人が不安な顔をしていると、赤ちゃんはなんだか嫌な気持ちがして食べたくなくなります。
ぜひ笑顔で「おいしいね! これは○○だよ」と教えてあげてださいね。
ほんの少しでも食べられたら、「食べられたね~よかったね!」とほめてあげてください。
もちろん笑顔で!
そうすると不安だった赤ちゃんも安心でき、うれしくて心地が良く、笑顔で食べさせてくれる人との信頼関係ができ、その人が食べさせてくれるものは、初めてのものでもチャレンジできるようになっていきます。
初めての食材、味、形状の時、一口目、二口目は変な顔をして嫌がる素振りをしたり、口から出してしまうことが多いのですが、赤ちゃんの正しい反応です。
ママとしてはびっくりしたり、困ってしまう場面ですが、当たり前の反応なんだ・・・と思って、対応をしてほしいと思います。
初めて食べたので嫌がっている場合以外にも、赤ちゃんなりの食べない理由があるので、嫌がるな・・・と感じたときに、次のことを振り返ってみてください。
お腹が空いていますか?
前回の授乳や離乳食から、3時間あいていますか?
1~2時間程度の間隔だとお腹が空いていないので、食欲がわかない。
夜中の授乳が多い赤ちゃんも、お腹が空きにくく、食べないことがある。
体調はどうですか?
お腹が痛い、熱があるなど「しんどいなぁ」と感じていても、うまく伝えることができないため、泣く、食べないで表現する。
生活リズムがくずれていませんか?
睡眠がしっかりとれていないため、ぐずっていることがある。
離乳食の時間や回数が決まっていない。
素材、調理方法は合っていますか?
初めて食べる食材、味付け、形状に慣れていないとき。
いつまでも滑らかにつぶしたものを食べさせていたり、細かく刻んだものは食べにくく嫌がることがある。
食事に集中できる環境つくりができていますか?
テレビを消す、おもちゃを見えないように片付ける。
食卓におもちゃを出さない。
いすに座らせていますか?
離乳食を始めたばかりのときは、抱っこの状態でも構いませんが、お座りが上手になってきたら、きちんと椅子に座って食べさせる。
必ずテーブルをつける。
触らせていますか?
スプーンや食器、おかゆなど食べ物そのものを触ってみたいと思って手を伸ばすのだけれど、「手が汚れるから触らなくていいよ」「うまく食べられるわけじゃないんだから・・・」と言われてしまうと、「触りたいのに~!」と泣いたり、立てるようになった赤ちゃんの中には、テーブルの上に上がってくることがある。
何か月になったから・・・というより、今日のうちの赤ちゃんはどうかな?
昨日より、一週間前より食べる量が増えたかな?
食べられる食材が増えたかな?
食べ方が上手になってきたかな?というようにみてあげましょう。
赤ちゃんはまだまだ練習中です。
「飲み込むこと」「かむこと」「つまんで食べること」「上手にたべられるようになること」を離乳食を進めるなかで学びます。 その日の体調や気分で食べ方にムラがありますが、丁寧に関わってあげてくださいね。
次回は、離乳食から幼児食になった子どもの「食べない」についてお話しする予定です。
~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~
栄養士 河本かよ
(参考文献 : 食べもの文化 2015年1月号 2016年5月号 6月号 芽ばえ社子どもの食と栄養 健康と食べることの基本 医歯薬出版(株))