京都出身、滋賀県在住　大和しつけ伝承学師の辻中公（つじなか　くみ）と申します！
私は幼稚園の先生を経験し、不妊治療のすえ授かった２児の子育て（現在１９歳女の子、１５歳男の子）をしながら親御さん、教育関係者、指導者に向け教育講演を全国でしています。有志のお母さん方が呼んでくださることも多くあります。

社員研修では家庭教育の基礎となることをお伝えすることが多いのですよ。
それだけ、人生の基礎は家庭で学ぶのです。

だからすぐに結果が出なくても焦ることはありませんので、長い目で見て子どもたちに関わりましょう！

今回は、ついつい言ってしまうマイナス言葉を我慢せずに変換して違う言葉に置き換えることを提案します。

部屋の飾ってある高価で大切な花瓶を子どもが割ってしまいました。
あなたの第一声はどんな言葉でしょうか？

「なにをやってるの！！」
「気をつけなさい！」
「謝りなさい！！」

すると子どもは

「そんなに大切なものだったらこんなところに置いておくなよ！」
「ここに置いてある方が悪いんだ！」
「うるさいな！」
そんなことを思いながら反抗するか泣いてしまうのではないでしょうか？

でもあなたの第一声が

「大丈夫？」
「怪我しなかった？」

だったら子どもの反応はどうでしょう。

「あっ！ごめん。」
「どうしよう。ごめんなさい」
という言葉が返ってくるのではないでしょうか？

子どもは花瓶を落とした途端、どうしよう！とちゃんと思っているのです。
でも、あなたの第一声が自分よりも花瓶を大切にする言葉だったら、謝る気持ちはあったのに「僕は（私は）悪くない！」と自分を防御してしまうのです。私たちの発する言葉が相手の態度を決めているのです。それを理解しないままどんなに子どもに謝りなさいと怒ってもうまくいきません。ただ言葉だけの謝罪になり心はむしゃくしゃしたままで、信頼関係が崩れていきます。

私と娘（高校１年の頃）との出来事です。
奈良の中学校の講演会の仕事が入っていたある日。娘をはじめ家族のお弁当を作り送り出した後、１時間後の電車に乗るために私は身仕度をはじめました。すると娘から電話が。電車に乗り遅れたためバス停がある２つ先の駅まで車で送ってほしいというのです。電車の本数が少なく、バスもその１本しかありません。しかも学校までは片道車で４０分ほどかかります。
「えー！早く用意しないからよ！仕事なのに！」
と喉まで出てきた言葉を飲み込み
「わかった」と言い、車で向かいました。
車の中では、仕事に間に合わないから学校までは送れないこと、２つ先の駅までも間に合わないから途中で降ろすことを告げ、無事にバスに乗ったらメールをしてねと言いました。バスに乗れたか確認できないまま家に戻らないといけないので心配でした。家に戻り大急ぎで支度をしてなんとか私は電車に間に合いました。
しかし、バスが出発したはずの時間を過ぎても娘からは連絡がないのです。
「バスに乗れたか心配だから連絡してね」というメールには既読マークがついています。娘は読んでいるはず。

乗れなかったから連絡して来れないのか？
返信をするのを忘れているのか？
心配したりイライラしたり心の中で感情がグルグル乱れていました。
すると「ごめーん！返信遅くなりました。乗れました。」と。

「早く返信しなさいよ！」と書きたい気持ちもありましたが
「よかった。いってらっしゃい」と書くと
「いってきまーす！ママもお仕事頑張ってね！いってらっしゃーい！」と連絡が来たのです。
温かい気持ちになりました。

どんな言葉を発するかで相手の態度は決まります。それと同時に出来事、現象も変わっていきます。
不穏な雰囲気の時には一度自分の態度を見直してはどうでしょう？案外、自分からもめごとを引き起こしていることもありますよ。

思わず出てしまう言葉をこんな風に言い換えられるようになりましょう。

毎日使っている言葉は子どもの耳に呪文のように入っています。
大人が毎日「あなたはすぐ飽きるねー」と言っていると
飽き性になります。
言葉は現実化するのです。

でもあなたが毎日「好奇心が旺盛ねー」というと
色んなことに興味を持ち好奇心旺盛なチャレンジ精神たっぷりの子どもに成長します。どうせならプラスの言葉を投げかけてプラスを現実化させましょう！
是非、変換言葉を使って、今までマイナスと思っていた発言をプラスに変換してくださいね！