コープシアター大阪 第98回例会

新春コンサート「古澤巌(いわお) with はたけやま裕(ゆう)バンド」
1月21日・22日 いずみホール

 新春のコープシアターは、定例となりつつある「いずみホール」で幕が開いた。NHK・Eテレの「旅するイタリア語」にも登場のバイオリニスト・古澤巌。
 1979年日本音楽コンクール第1位。桐朋(とうほう)学園大学を首席で卒業、小澤 征爾(おざわ せいじ)の推薦でタングルウッド音楽祭のコンサートマスターを務めた。1986年には同大学1年生だった葉加瀬太郎とジプシーバンドを結成。クラシックのみならずいろいろなジャンルの音に挑戦する。子どもの頃、彼の父親がオーディオマニアであったため家に音楽が流れない日はなかったという。彼はあらゆる音楽をシャワーのように浴びて育った。演目の中の「チャルダッシュ」は、彼が学生の頃はクラシックではないと教授に言われ演奏禁止だったこともあった。今やコンサートになくてはならない曲である。いい曲はジャンルを超えて良い!そんな彼の今夜の出で立ちは、つば広の帽子、カラフルなスカーフは楽器の顎あてに。曲目によってスカーフを替えるのもこの人流。そんな彼を100パーセント支えるピアノのkeiko、パーカッションのはたけやま裕とベースの箭島(やじま)裕治。ニューシネマパラダイスが始まると、手のひらから砂金がこぼれ落ちるような繊細なトライアングルの音色とバイオリンの融合、MCも楽しく、作曲者にまつわる知識の深さにも肯(うなず)かされた。ヴィヴァルディの四季「冬」や「チャルダッシュ」の技巧にこの弾き手によってこそ、このバイオリンは歌えるのだと教えられた気がした。
(はるる)



これからの例会のお知らせ

 第99回例会・人形劇『あぶないふたり』の公演を、今年6月開催と案内しておりましたが、新型コロナウイルスの影響により延期とさせていただきます。楽しみにしていただいた組合員さんには申し訳ありません。
 日程については来年を予定しています。また詳しい内容については今後の機関紙ぱるタイム・パルコープホームページでご案内いたしますので、そちらをご覧ください。