コープシアター大阪 第95回例会

新春コンサート「唄とおしゃべり 南の島からの風にのって」
1月9日・10日 門真ルミエールホール

 一年の一番寒い季(とき)に、何と暖かい南風そよぐコンサートであったろうか。
 この季節でも沖縄や奄美大島は平均気温20℃、そこから来た春をまとった人達は確かに汗ばむほどの熱気を会場に注いでくれた。沖縄といえばこの唄、「ちんさぐぬ花」を城南海(きずきみなみ)・前川守賢(しゅけん)・古謝(こじゃ)美佐子で唄い上げる。THEカラオケ★バトルの女王で奄美の唄者、そして西郷(せご)どん劇中歌で広く知られる城南海。デビュー10年を迎えますます声に磨きがかかる。沖縄を代表する男性民謡歌手・前川守賢は旧正月生まれから"元(げん)ちゃん"の愛称で親しまれ、トークも器用にこなす。一方、女性歌手といえばこの人、古謝美佐子。ガレッジセールのゴリが愛情込めて"砂かけババアの古謝さん"と呼ぶ腰までの豊かなグレイヘアをなびかせ人々の心を癒し続けている。
 今回の特徴は、司会進行も兼ねて沖縄出身のお笑いコンビ・ガレッジセールのゴリと川田が笑いの渦を巻き起こし、曲名紹介だけに終わらず奄美と沖縄方言の違いを細かく紹介してくれたりと、コンサートがより深みを増したことだった。
 城の張りのある圧倒的な声で唄う「サンサーラ」「愛加那(あいかな)」「アイツムギ」「西郷どん紀行」…。沖縄独特の音階は、和音階とも洋音階とも違い異国情緒に溢れ、古謝の唄う「子守唄メドレー」もキーボードの佐原曰(いわ)く「皆さん正月疲れを休めてゆっくり寝てください」の言葉通り、優しいゆらぎを誘った。観衆も巻き込んでの「安里屋ユンタ」で会場は、はやし声と手振りの花が一斉に咲いた。
(はるる)

※ガレッジセール:ゴリ(照屋年之)川田(川田広樹)

これからの例会のお知らせ

第96回例会 南座新会場記念「京都ミライマツリ2019」
日程:5月12日(日)~18日(土)11:00~17:00
場所:京都四条「南座」

◆お芝居でもコンサートでもない、初めての体験型例会◆
*日頃、舞台観賞のみの劇場だったのが、今回は新しくなった空間を存分にゆっくり楽しめます!
*舞台上に本物の水を使い、鴨川の風物詩「川床」を再現した上質な飲食体験できます!
*AR(拡張現実)の技術を使った新しい歌舞伎体験もあります!

「音マツリ」「昼マツリ」「夜マツリ」あるうち、【昼マツリ】を体験します。
【昼マツリ】の入場時間は、11時~12時半の間となっています。

「京都ミライマツリ2019」の詳細はホームページをご覧ください