俺クラ(俺のクラシック)
1月25日 大阪市中央公会堂
コープシアターの会場に初めて選ばれた大阪市中央公会堂。2005年に改装を終えた大集会室は大正ロマン漂う様式が残る。そこへ現れたのは石田組としても活躍する個性派トップヴァイオリニスト石田泰尚とピアニスト中島剛。石田の出で立ちは剃り込まれた髪にふわりと羽織った黒長着その背中に書家の字が踊る。公会堂の音響は完璧ではないが、石田のヴァイオリンが「アヴェマリア」を奏でピアノが寄り添うように響くと、場内は熱い感動に包まれた。キーを替えての変奏にも心地よいものがあった。
第一部だけでドヴォルザークやクライスラーの「スラヴ幻想曲」をたっぷり堪能できた。ピアノの中島も注目のアーティストであり、伴奏というより協奏のイメージが大きく、第二部にバンドネオンの三浦一馬が登場すると3つの音の競演が始まり「城への招待」で最高潮。アンコールの「リベルタンゴ」で悪魔の楽器※は高らかに歌い、これぞバンドネオン!と会場は沸いた。(はるる)
※バンドネオンはこう呼ばれる
第111回 例会 |
コープシアター寄席 日時:2025年4月22日(火) 昼と夕方の2回公演予定 場所:守口文化センター エナジーホール |
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