通常総代会報告

2022年 通常総代会報告

総代会報告2022年

 2022年通常総代会を6月7日、パルコープ京橋事務所(本部)
3階会議室で開催しました。総代定数491名中491名(書面議決476名含む)の総代が出席し第1~6号までの議案を審議しました。採決の結果、全ての議案が可決されました。

開会あいさつ(要旨)

 2021年度は、前年同様に新型コロナウイルス感染拡大のもとで、大変な一年でした。さらに今年に入りロシアの武力によるウクライナへの侵攻で多くの命と平穏な暮らしが奪われ、平和に生きることのできる世界が脅かされています。
 暮らしをとり巻く環境は、世界的な気候危機、エネルギー資源や食料不足、飼料を含む原材料価格の高騰・円安など、ますます厳しい状況になることが考えられます。食料自給率37%、産地は高齢化・過疎化がすすみ、自然災害が増える中でも懸命に努力されています。生産者に寄り添いメーカーさんと手をつなぎ、第1次産業や地域経済の再生に貢献していきましょう。
 誰もが平和で安心して暮らせる社会をめざし、組合員・生産者・職員が力を合わせて、顔の見える関係を大切に、暮らしに役立つ生協へ事業と活動の発展をめざしましょう。

総代会報告2022年

全ての議案を可決

 今回の総代会では、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、総代の安全確保を第一として、人が密集することを避ける事を目的に書面議決での参加をお願いしました。総代会進行も簡略し時間の短縮を行い、参加いただいた方には、マスクの着用や体調管理表の提出、入場の際は手指の消毒をお願いするなどご協力いただきました。また、総代会の様子をYouTube(ユーチューブ)で同時配信し、ご自宅からも視聴していただけるようにしました。
 冒頭で佐保副理事長のあいさつがありました。大阪府知事、大阪市、枚方市、寝屋川市、交野市、守口市、門真市、大東市、四條畷市の各市長より祝電・メッセージをいただき紹介されました。
 その後、映像を使って活動報告を行い、監査報告を受けました。第1号議案から第6号議案まで一括して提案、会場からは4名の総代さんが発言されました。理事会のまとめの後、採決に入り全議案が可決されました。
 最後に総代会アピールを提案、拍手で確認し、通常総代会が終了しました。

2022年 通常総代会議案採決結果

議案賛成
第1号議案 2021年度事業報告・決算報告、剰余金処分案承認の件 多数
第2号議案 2022年度事業計画・収支計画案、ならびに役員報酬決定の件 多数
第3号議案 常勤役員退職慰労金支給の件 多数
第4号議案 役員選任補充の件 多数
第5号議案 定款の一部変更の件
(特別議決議案)
2/3以上の賛成多数
第6号議案 商品代金未払い組合員の除名の件
(特別議決議案)
2/3以上の賛成多数

2021年度 事業報告書ならびに2022年度 事業計画/収支計画案
(ダイジェスト版)はこちら

選出された役員はこちら

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ぱるタイム198号

2022年通常総代会での、会場発言の要旨をご紹介します(順不同)。
また、会場発言以外にも39名の総代から、組合員活動、共同購入、福祉、平和、店舗、環境などについて意見が寄せられ文書で配布されました。

詳細はぱるタイム198号3ページをご覧ください。

発言を受けての理事会のまとめ(要旨)

 文書発言含め43件の発言をいただきました。議案を深める意見と受けとめ、今年の事業、活動にいかしていきます。

平和・環境について

 生協は創設以来、平和を守る取り組みをすすめてきました。3月より取り組んだウクライナ緊急募金は一旦終了しましたが、組合員さんより継続を望む声を多くいただいており、再度募金の呼びかけをおこないます。
 環境問題について、商品カタログの削減や商品包材、仕分け袋の改善、環境に配慮したラベルレス商品の充実など、可能なところから具体化。また、今年から、営業車両に電気自動車の導入をすすめます。

共同購入について

 視覚障がいのある組合員さんの困りごとを、声の商品案内を作成されているボランティアチームの皆さんの発信でコープきんきと協議を重ね、使いやすいeフレンズへの開発がすすみました。
 今年と来年に3つの新しい配送センターが稼働する予定です。より組合員さんに近い所からお届けでき、配送職員が「心のゆとり」を持ち、組合員さんに寄り添う対応ができるよう、引き続き労働環境の整備をすすめていきます。

店舗事業について

 「つるみ店・忍ヶ丘店のリニューアルや、ぱるるんカード導入で精算が便利になった」など、気持ちよくお買い物ができると喜ばれている声をいただきました。要望があるクレジットカードについて6月中に全店で利用できるようにすすめ、さらに「ぱるるんカード」の普及にも力をいれます。
 店舗職員の挨拶や接客対応への改善のご意見もいただいています。働く職員の「お店は組合員さんの為のもの」を常に意識して取り組みをつよめていきます。

福祉について

 「住み慣れた地域で安心して暮らし続けたい」思いをいただきました。パルコープの事業として、大阪市内南部エリアの福祉拠点となるパル東住吉福祉センターが7月から稼働します。組合員さんの「くらしのたすけあいの会」、医療生協などと地域の困りごと情報を共有し問題解決に向けて連携をしていきます。

組合員活動について

 コロナ禍でも組合員活動が地域ですすめられ、生産者との交流や商品学習・平和・子育て支援とオンラインを使ったコミュニケーションの輪が広がりました。
 組合員活動委員会のみなさんへipad(アイパッド)の貸与、組合員会館・集会室にオンライン通信環境を完備、ポケットWi―Fi(ワイ ファイ)の貸し出しなど、今年度もさらに、誰もが気軽に参加できる条件づくりを一緒になってつくりあげたいと思います。

支援活動について

 お買い物困難地域での移動販売車は、訪問エリア拡大や、3号車導入の準備をすすめます。
 子ども食堂フードバンクは、子ども食堂とシングルマザー支援団体にお届け。パルコープエリア内の行政・社会福祉協議会などとの連携も広げていきます。

事業計画について

 コロナ禍による人手不足と世界的な異常気象、ロシアのウクライナ侵攻も重なり、ガソリン・食品・日用品などの値上げなど、くらしはますます厳しい状況になることが考えられます。
 これからも、組合員さんと生産者・職員の三者が力を合わせて、顔の見える・気持ちが通い合う関係を大切にし、組合員さんの日常生活に事業で貢献していきます。

2022年通常総代会アピール

 ウクライナへのロシアの侵攻や、ミャンマー軍事政権の市民弾圧で、多くの命と平穏なくらしが奪われています。いかなる時も、武力で他の国を侵略することや、一般市民への暴力は決して許されません。
 戦争による悲しい歴史の上に、日本の私たちは、全ての人々が恐怖と欠乏から免かれ、平和に生きることのできる世界をめざしてきました。昨年、ヒバクシャの悲願、核兵器の破壊と恐怖をとりのぞく「核兵器禁止条約」が発効しました。私たちは日本政府に速やかな署名と批准を求めます。
 おおさかパルコープはくらしに役立つ事業と活動を、組合員さんの運営参加ですすめてきました。平和でよりよい生活をめざし、目の前の困難に対して助け合い支え合っていくのが協同組合です。
 今、世界に広がる格差と貧困が、コロナ禍で一層深刻化し、人々の生活や子どもたちの未来を脅かしています。値上げの波が押し寄せて、家計にさらに負担がかかっています。今こそ、消費税の引き下げを求めます。
 私たちは被災地支援、子ども食堂やシングルマザーへの食材提供、お買い物支援を、行政や諸団体とも連携して続けていきます。
 日本の食料自給率は37%です。産地は高齢化や自然災害の増加の中でも、懸命に努力しています。私たちは生産者に寄り添い、メーカーさんと手をつなぎ、第一次産業を守り地域経済に貢献していきます。
 生命の存続が危ぶまれる気候危機も始まっています。美しい地球を守り、子どもたちに持続可能な社会を残すのは、私たち大人の責任です。消費者の購買行動で市場は変化します。主権者である私たちの選択で社会は変えることができます。多様な情報に広くアンテナを張って、マスコミの情報だけに惑わされず、みんなで学び考え続けていきましょう。

2022年6月7日(火)
生活協同組合おおさかパルコープ 通常総代会