集団的自衛権の行使容認の閣議決定をうけてのアピール

戦争のない平和な社会を未来のこどもたちにつなぎましょう
~集団的自衛権の行使容認の閣議決定をうけてのアピール~

おおさかパルコープは、家族の健康と平和でよりよいくらしを願う、大阪のおかあさんたちがつくった組織です。未来のこどもたちに、平和でよりよい社会を手渡すことを願い活動してきました。

7月1日、内閣が集団的自衛権の行使を認める閣議決定を行いました。集団的自衛権は『自衛』と名前はついていますが、内容は、日本と密接な関係にある国が攻撃を受けた場合に、自衛隊の海外派遣、海外での武力行使を可能とするものです。日本が直接攻撃されていなくても、他国間の戦争に参加することが可能となります。

日本は第2次世界大戦で、国民とアジアの人々に多くの犠牲をしいてしまいました。その反省のうえにたち、平和憲法を制定し、戦後70年近く戦争をしない国として歩んできました。集団的自衛権の行使容認は、戦争をせず平和を求めてきた日本の国の形を変えてしまうのではないかと懸念します。また政権が、自らが守るべき憲法を解釈によって変えるのは、立憲主義に反する行為と考えます。

今、戦後70年近く平和を守ってきた日本の歩みの転換点に立っているのかもしれません。私たちは、マスコミの情報や目先のことだけにとらわれて、子どもたちの未来に禍根を残す選択をすることがないように、学びあうことが大切と考えます。再び戦争の道に迷い込み、若者を戦場に送ることのないように、そのためにはどうしたらよいのか? ひとりひとりが学び考え、話し合っていくことを呼びかけます。

2014年9月5日
生活協同組合おおさかパルコープ 理事会


アピールの発表にあたって

生協は、消費者が自らの生活を守るためにつくった組織です。
おおさかパルコープは、事業を通じて組合員さんの生活向上をはかります。 社会的課題にも協同組合らしくとりくみます。 生活や平和がおびやかされる重要な課題については、 見解を表明することもあります。
その場合にも、おおさかパルコープは組合員さんの思想信条の自由を守ります。その見解を組合員さんに強制したり、意見が違うからと言って不利益な扱いをすることはありません。
おおさかパルコープが、特定の政党や宗教を支持することもありません。
パルコープは自立した組織として、自らの頭で考え自らの足で歩みます。