とれぶりんか子ども食堂

掲載日:2018年10月22日

場所・
開催日
①枚方市牧野:毎月第3木曜日
②寝屋川市秦町:毎月第3土曜日
参加料
子ども:無料 / 高校生以上:300円
  • とれぶりんか子ども食堂
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中川 雄二さん

中川 雄二さん

わがまちの*子ども食堂訪問記
とれぶりんか子ども食堂

 寝屋川で開催される子ども食堂は、市立市民会館もある建物の調理室で昼食時に開催されている。ボランティアはこの日17名でまだ日も浅いメンバーも「自分でもできることがあれば」と手を貸してくれる。だいたい50~60食を用意する。9月中旬のこの日は、本格的な手打ちそばも出された。普段この調理室で活動されているそば打ちの会の皆さんご協力のもと、「子どもたちに本物を食べさせたい」と企画。食べた子どもや大人にも好評で、地域と子ども食堂が繋がる縁を感じる事ができた。
 10月で丸1年を迎え、土曜日の昼間という事もあって、参加者も親子連れで来ることが多いと言う。外国にルーツを持つ親子もいて、市立市民会館で開催される日本語教室が縁で子ども食堂に通うお母さんは「子どもたちは日本食が好きだから、ここでいろいろ食べる事ができありがたいです」と喜んでいた。誰でも来やすい雰囲気であるがゆえに「本当にしんどい子どもやお母さんたちが来ているかどうか…」と聞いた。

 枚方で開催される子ども食堂の方は、夕食時。生涯学習市民センターの調理室でこの日のボランティアは8名。朝から降り続いた雨のため参加者は25名ほど。多い時は50名以上来たこともあるという。メニューは事前に打ち合わせで決めたメインのおかずに、パルコープなどから届いた食材に合わせて決める。この日はCO・OP冷凍かぼちゃがカボチャスープに変身、肌寒い体を温めた。
 枚方開催の食堂には、ほとんどが子どもたちだけでやって来る。周辺に建つ団地からが多く、幼児から中学生までちょっと“やんちゃな"メンバーらしい。ボランティアの数名は子どもたちと施設内にある体育館で食事ができるまで体を動かしてから、6時半ごろに揃って「いただきます」。この日のメニュー・三色丼や餃子、ずんだ餅などをたいらげていた。帰りには希望する子にお茶を持たせて送り出す。

とれぶりんか子ども食堂

「みんなでつくる学校“とれぶりんか”」について

 「『とれぶりんか』というのは、子どもの権利条約の基礎を築いたとされるユダヤ系ポーランド人・コルチャック先生が孤児院の子どもたちと過ごしたトレブリンンカ収容所が由来なんです」と、みんなでつくる学校とれぶりんか代表の中川さん。「中学校の教師を辞めて、2003年にこのフリースクールを立ち上げました。主体は子どもたち。演劇をやりたい、音楽やりたい、畑をやりたい、スポーツ、国際交流、障害がある子の進路相談など子ども目線で運営しています。現在学生の現役も卒業した子も含めての居場所になっていて、語り場なども開催しています。教師時代に、問題が深刻になる子どもや家庭ほど見えにくく関わりも難しくなり…。教師のままでは限界を感じて、ほんとうに子どもにぶつかり合っていける学校をつくることにしたんです。子どもがやりたいことを何でもやってきましたが、中でも“演劇部"は被災地支援のとりくみにもなっています。1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災にも劇団員を連れて公演して回りました。オリジナル作品もあるのですがメッセージ性のあるリアルな内容がうけているんですよ」。

本当の貧困の解決にどう繋げるのか

 「子ども食堂も、自然な流れで開催することになりました。食べられていない子どもたちがいる事はつかんでいましたし、運営や調理のボランティアも中学教師時代の教え子や仲間がいたのでスタートすることができました。寝屋川の子ども食堂は、中心となってやってくれている人が寝屋川市の“家庭教育サポーター"なのでその方の繋がりでどんどん活動が広がっています。枚方の子ども食堂は始めて2年経ちます。障害がある子の親御さんなどが中心になりがんばっています。教え子たちも加わっていつもワイワイ準備しています。
 子ども食堂は次の段階を考えなければいけないと思っています。本当の貧困の解決にどう繋げるのか…。居場所である以上のものになる可能性を模索しています。
 子ども食堂が抱えているのは、貧困問題だけではないんです。不登校、虐待、学習困難…。社会の問題が詰まっています。ここで学習支援や無料塾を開いてもなかなか来る子はいません。これからは一歩踏み込んで訪問活動もして本当に必要な家庭を支援していかなければならないのかもしれません。
 パルコープさんとは被災地支援の繋がりで関係ができました。今はわれわれの子ども食堂にも食材を提供していただいていますが、それだけでなく、子ども食堂どうしの横の繋がりも繋げていってほしいです」

こども食堂応援募金