住道子ども食堂
掲載日:2021年11月22日
- 場所
- 大東市住道1-2-7 元禄園
- 開催日
- 毎月第2木曜日 16:00~18:30
- 参加料
- 無料(小学生・中学生が対象)
パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
今回は、大東市にある「住道子ども食堂」さんです。
住道本通り商店街にある料理屋・元禄園(げんろくえん)さん。27年続く地元の方に長く親しまれているお店だ。店先の暖簾に「住道子ども食堂」と書かれ、振り向けば、これまでの活動の様子が詳細に載せられた壁新聞が貼られている。
浅田さんご夫婦と娘さんの3人でお店を切り盛りしているように、子ども食堂の食事づくりも3人だけで行う。毎月この日はお店を休みにして朝から仕込み、コロナ禍の今は持ち帰りのお弁当を作っていると言う。「今月は子どもさんの分だけ75食作りました。ハロウィンがあるから、生協さんからいただいたオートミール・オリーブオイルを使ってクッキーを焼いて。毎月なにかしら手作りのお菓子を入れてるんですよ」と娘さん。
緊急事態宣言が明け、食事スペースである隣の部屋では元教員のボランティアさんが一緒に宿題をしたり、折り紙などでひとときの時間を楽しんでいた。
子どもたちが食べている姿が楽しくて
おかみさんにお話を伺いました。「この子ども食堂は、“未来ある子どもたちに食べる楽しさを伝えたい"との思いで、2017年の4月にオープンさせました。おかげさまで、私たちのお店が長年、商店街や地域のみなさんに支えられてきたので、少しでも恩返しがしたいとの思いからでした。お父さん(ご主人)も初めは「ほんまに続けられるんか~。小学生相手に大丈夫なんか?」と心配されましたが、今ではお父さんも「やってて良かったなあ」って言うくらいに(笑)。娘も栄養士の力を存分に発揮してくれて、メニュー作りから調理まで一緒にしてくれます。実は他の子ども食堂さんの見学もできていなくて。普段はお店があるので見に行けないので、自分たちのカラーでできることをやればいいか~くらいに考えています。
コロナ禍以前は、小学生・中学生を対象に約40人分くらい作っていたのですが、やっぱりハンバーグが人気でしたね。元禄園のランチメニューでも出しているハンバーグです。野菜も食べてほしいので、具だくさんスープも定番で出していました。野菜嫌いの子もここに来て食べることができるようになって、お母さんが喜んでくれた時は嬉しかったですね。調理場とカウンターがある部屋の隣の食事スペースも使って、ワイワイみんなで食べていたんですよ。慣れてきた子どもたちが自主的に食べ終わった食器を返しに来てくれる光景が懐かしいです。
子どもたちが食べている姿を見ることが本当に楽しくて嬉しくてね。仕込みも大変ですけど、子どもたちが食べたいと思う好きなものを出してあげたいし、せっかくだから喜んでほしいしね。
同時にスタートした子どものための学習の場も、以前あったイズミヤさんのご協力もあり、空きスペースで行え、元々お店のお客さんだった小学校の先生がボランティアで来てくださることに。今は数名の子どもたちにお店の中で教えてもらっています。
これからも子どもたちの成長を願って
食材は、商店街内のなかむらやさんがお魚が釣れた時に持ってきてくださったり、個人の方からも食材やジュース・お菓子などの寄付もいただき、本当にありがたいです。最近は手作りマスクなんかもありました。商店街の会長さんは、壁新聞に貼る写真を拡大したりご協力いただいています。パルコープさんとは昨年の夏から繋がって、たくさん食材を持って来てもらっています。冷凍食品・飲料など調理に使わなかった食材も、抽選会をして保護者さんに持って帰ってもらっているんです。みなさん大喜びで受け取ってくれますよ。
新型コロナウイルス感染が蔓延して、学校が休校になった時は、『これは大変だ!』と臨時で『おにぎり弁当』を毎週作りました。3カ月間くらい続いたかな。
以前は子どもさんは100円、同伴の大人は300円で出していた料理も、お弁当になってからは無料にしています。事前予約制にしているんですが、9月までは親御さんの分も受け付けていたので、なんと90食を越えてしまって。あまりにも多いので10月からは申し訳ないんですが、子どもさん限定の予約に。それでも75食分ありますね。
今後は新型コロナウイルスがどうなっていくのか心配ですが、また以前のように子どもたちにここでご飯を食べてもらって、勉強して、楽しんでくれる様子を見たいですね。密にならないように注意を払いながら何とか再開したいです。これからも、子どもたちの成長を願って、できることをしていきたいです」。