子ども食堂すがはらひがし
掲載日:2024年4月29日
- 場所
- 枚方市藤阪東町3-10-1 枚方市立菅原東小学校
- 開催日
- 毎月第2・4土曜日 8:00~10:00
- 参加料
- 中学生以下:無料 / 高校生以上:150円
子ども食堂すがはらひがしのみなさん
パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
今回は、枚方市にある「子ども食堂すがはらひがし」さんです。
朝7時半に菅原東小学校の家庭科室に集まってきたスタッフのみなさん。前日にも下準備など済ませ、8時半からのお弁当配布に間に合わせるために大急ぎで調理に取り掛かる。この日は地元の 恩地(おんち)食品さんから提供を受けた麺を使った焼きそば、おにぎり。いっぱい食べてほしいとの思いがお弁当容器からはみ出しそうなくらいパンパンに盛られていく。
学校の玄関でお弁当を渡して、持って帰る子や親子連れがいる一方、配布時間終了後に行なわれる「いきいき広場(てらこや友遊)」に参加する子などは家庭科室で食べるのもOKにしている。
子どもから高齢者まで 住みよいまちづくりを
代表の宮原さんにお話を伺いました。「子ども食堂すがはらひがしは、私たち『NPO法人すがはらひがし』が枚方市から受託して 2016年から運営しています。子どもから高齢者までを対象に、だれでもいつでも立ち寄れる場所として『歌声喫茶』『いきいきサロン』『いきいき広場(てらこや友遊)』『子ども食堂』『地域のお祭り』などを通して、住みよいまちづくりを推進していくことを方針に掲げて活動しています。
ここにいるメンバーは、民生委員や児童委員、福祉委員会のメンバーなどで、全員が何らかの理事であったりボランティア登録をしています。私は、他に菅原東校区コミュニティ協議会の会長なども兼任しており、まちづくりや地域安全、子育て支援など地域の方と関わりながら取り組んでいます。子ども食堂もその中のひとつです。
なぜ子ども食堂を午前中に?というと、学校が休みで、土曜日は給食がない中、「子どもたちに朝ごはんを!」という主旨で少しでも朝ごはん・昼ごはんの足しになるようにと始めました。また、「てらこや」を開いているのが午前中までなので、子ども食堂もそれに合わせて開いています。もともと私たちは、毎週土曜日に、1日通しでてらこやを開いてきたのですが、みんなボランティアで活動をしているため、人手と体力的な問題もあって、今は、午前中だけとしています。
用意する食数は、50食です。特に予約制にはしていません。コロナ前は小学校の家庭科室で食べてもらってから、図書室や体育館で遊ぶという流れでしたが、コロナ禍から今のように学校の玄関でお弁当をお渡しするという形式をとっています。もちろん今は、家庭科室で食べてもらうこともできます。最初は自治会の集会所でやっていた時期もありましたが、家庭科室を使用させていただき、調理が格段にしやすくなって色々助かっています。
パルコープさんからいただく食材もいつもありがたく頂戴しています。
子ども食堂やてらこやを通して お父さん・お母さんにもほっとひと息ついてもらえたらいいな。
くらしに困っている困っていない関係なく、私たちはどなたでもOKとしています。てらこやに参加する児童のうち、朝ごはんを食べていないという子がいたので、『子ども食堂も利用できるよ!』と呼びかけています。少しでも育ち盛りの子どもがすくすく成長できるお手伝いができればという思いです。
てらこやの方では、以前大阪国際大学と連携して学生さんによる学習支援をしていただいたり、送迎バスをお借りして子どもたちを遠足に連れて行ったりいろいろ企画してやってきました。子ども食堂やてらこやを通してお父さん・お母さんにもほっとひと息ついてもらえたらなと思います。
こういった地域での活動に携わるようになって思うのは、家にいるだけじゃ知れないこと、できない経験がたくさんあるということです。私たちにとって、社会勉強の場でもあります。それもこれも『幸せ』の一つかなと思っています。ある日背広を着た青年に道端で声をかけられて、誰かと思ったら昔子ども食堂に来てくれていた子で、立派に成長した姿を見て乳母みたいな気持ちになりましたね~。
野菜が高いので、校区内で栽培されている方より、規格外だけど食べられる野菜をいただくようになったんですが、収穫のお手伝いをすることもあります。全てにおいてあんまり仕事っていう感覚はなくて、みんな楽しみながらやっていますよ。
地域で何かを立ち上げるということに、色々携わってきましたが、年齢的に次の担い手をどうにかしなければとも思いつつ…。本当に日々、私も元気をもらっています。ぜひ興味ある方はいらしてください!これからもみなさまのご協力のもとに、地域活動をできる限り続けていきたいと思います」。