みなとみんなの食堂

掲載日:2020年02月24日

場所
大阪市港区磯路3丁目3−4 みなと生協診療所
開催日
毎月第4木曜日 17:30~19:30
参加料
高校生以下:100円 / 大人:300円
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田路 耕平さん

きづかわ医療福祉生協
田路 耕平さん

わがまちの*子ども食堂訪問記 わがまちの*子ども食堂訪問記
みなとみんなの食堂

 虹のマークが壁に描かれた印象的な建物に入っていくと、オープンになっているサロンスペース。子ども食堂がある日の夕方は、子どもたちが宿題をしたり室内あそびをしたりして過ごしている。
 ここは代表の田路さんと姉川さん、地域のお母さんたちが協力して夕食を用意している。この日はクリスマスの翌日で、子どもたちの気分も盛り上げようとピザなどのメニュー。職員用の休憩室にあるキッチンスペースで下ごしらえをする。
 友だちどうしで訪れたこどもたちや、幼児を連れたお母さんなど30人ほどが集まり、準備ができたところでスタート。サンドイッチ用の食パンに、ウインナーやツナ、野菜など、思い思いの具材を自分たちでトッピングして、ホットプレートで焼いてもらえば完成。作って食べるのが楽しくて、いくつもおかわりする子が続出で、あっという間に材料がなくなっていく。
 幼児さんには、パルコープから届けた乳幼児食のための冷凍食品セット(きらきらステップ)も出されていて、喜ばれていることを感じることができました。

みなとみんなの食堂
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地域とのつながり方も 新たな発見がある場所

 田路さんにお話をうかがいました。「僕は普段、大阪きづがわ医療福祉生活協同組合のみなと生協診療所の事務員として働く生協職員で、港・西エリアを担当する姉川と一緒にここの子ども食堂を運営しています。最初にながほりこども食堂(西区新町)からスタートし、その時からお手伝いはさせてもらっていました。そして、2017年にこちらでもやってみようということで始動したんですが、最初は5~6人しか集まらずといった感じでした。というのも、この診療所には小児科がないため、日頃若いお母さんや子どもさんが訪れることがあまりなく、子育て世代の方々とのつながりがなかったのです。また、この施設にはデイケアセンターやヘルパーステーションなども入っており、隣には高齢者住宅があることから、ご高齢の方が行く場所というイメージがより地域のお母さんたちを遠ざけているのかなと思いました。年に1度、近くの公園で健康まつりを催すのですが、その時にはたくさん親子連れで参加されるので、子育て世代の方々自体は多くいらっしゃる地域なんです。という訳で、どうやって地域のお母さんたちとつながるかが当初の課題でしたね。
 そんなある日、磯路地域活動協議会に所属する主婦の方とつながることができました。(この診療所のすぐ近くに地活協の会館があり、そこによく顔を出していたことが功を奏したのです)早速、僕たちがしている子ども食堂の取り組みを伝えたところ、スタッフになっていただくことができ、徐々に地域とのつながりが広がっていきました。有難いことです。気が付けば、この子ども食堂が診療所のことを知ってもらうきっかけとなっていました。
 この診療所に勤めて7年。最初ここでも子ども食堂をすると聞いた時は、正直できるか不安でしたが、今ではこんな地域とのつながり方もあるんだと逆に発見もあり、必要性も感じています。
 たまに夜遅くまで近くの公園で子どもたちだけで遊んでいる姿を見かけます。そんな子たちにもぜひここを知って来てもらいたいですね。これから先、1人ずつでも来てくれる子が増えていけばいいなと思います。また、お母さんも月に1回だけでも一息つきに来てもらい、やがて一緒に楽しみながら手伝ってもらい、長くこの居場所が続いていけばいいなと考えています」。

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