守口まんぷく食堂2号店
掲載日:2022年3月28日
- 場所
- 守口市大久保町1丁目南-27-6 東部エリアコミュニティーセンター
- 開催日
- 毎月第2土曜日 11:30~
- 参加料
- 子ども(高校生まで):無料 / 大人(同伴者):300円
井上 真美子さん
パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
今回は、守口市にある「守口まんぷく食堂2号店」さんです。
会場は東部エリアコミュニティーセンターの3階にある調理作業室。以前は建て替えられる前の公民館で20食ほど食事を提供していたが、今はコロナ禍のため手作り弁当をお渡ししている。この日は50食用意。小学校給食の元調理員さんたちが中心の8名のボランティアで、手際よく進められていく。メニューも野菜をいっぱいの栄養バランスを考えたもの。この日は、豚肉しょうが焼き(玉ねぎともやし添え)・日の丸ごはん・にんじんのきんぴら・ブロッコリー・ゆで卵。
配布開始前から行列ができ、約20分ほどで終了。なじみの親子も訪れるなど地域に根付いている事がよく分かった。
1人だけで取りにくる子がいる限り、続けたい
運営委員代表の井上さんにお話を伺いました。「このまんぷく食堂2号店は、子どもがひとりでも入れて、みんなでワイワイガヤガヤできる場として、2017年4月からスタートしました。コロナ禍の前までは、食事のあとにクッキーなどお菓子づくりをしたり、夏はみんなでスライムを作ったり、ボランティアさんとトランプで遊んだりと賑わっていました。お母さん同士で交流されたりする様子もよく見られましたね。
1回目の緊急事態宣言が明けた2020年6月から、今のようなお弁当配布に変えました。うちは予約制ではなく、なくなり次第終了にしています。子どもが一人で来ることもあるので、予約しないともらえないということの無いようにしたいからです。メニューはいつもボランティアスタッフみんなで決めて、当日の調理も小学校給食の元調理員さんたちを中心にみんなで行います。野菜をいっぱい入れて栄養バランスを考えたメニューを心がけています。お砂糖はきび砂糖を使うなど、調味料もできるだけからだにやさしい自然由来のものを使うようにしています。
子ども食堂は、「にしなり☆こども食堂」川辺さんのお話を聞いたことがきっかけでやってみようと思いました。私はもともと高齢者の介護ヘルパーをしていましたが、子どもをめぐる状況のことも気がかりで、子どものために何か自分にできることはないかとどこかで思っていました。そしてこの守口市でも、栄養バランスのとれた唯一の食事が学校給食というこどもたちがいることを以前から耳にしていたこともあり、川辺さんのお話に背中を押されたんです。もともとつながりのあった調理員さんや民生委員さんなどスタッフにも恵まれ、地域に縁の強い方々に協力いただきながらここまで来ました。お知らせは、くらしサポートセンター守口※のホームページ以外に、近くにある藤田(とうだ)小学校の各クラスに掲示していただいたり、町会の掲示板に貼らせてもらったり、民生委員や児童福祉委員さんに情報発信したりしています。そうそう、今のチラシ、実は娘の手作りなんですよ。
食材は、自分たちで買い出しした分と、くらしサポートセンター守口を通して分配いただく分とがあります。本当はもっと多くの人数分を用意できたらいいんですが、買い出しの時に自転車で持ち帰れる限度として40食とさせてもらっています。その他くらしサポートセンター守口との連携で言うと、今日のバルーンアートは職員の方からの紹介で来ていただいたんです。前回と今日で2回目になります。お弁当を渡すだけでなく、こうしてちょっと楽しいイベントごともあった方が子どもたちも喜んでくれるかなと思って。
体をつくる『食』は子どもの成長に欠かせない大切なこと。以前のようにここでゆっくり過ごしてもらうことはできませんが、配布開始前から並んで待ってくれている様子を見ると、必要とされているんだなと感じますし、来てくれた子どもたちの笑顔が何よりのやりがいですね。スタートした当初はまだお母さんのお腹の中にいた子が、大きくなった姿でお弁当を取りに来てくれたり、子どもたちの成長を感じる場面もあり嬉しく思います。1人だけで取りにくる子がいる限り、これからも頑張って続けていきたいと思っています」。
※守口市役所より委託を受けた一般社団法人ヒューマンワークアソシエーションが行っている事業。「守口こども食堂ネットワーク」を発足し、現在守口市内で4ヵ所のこども食堂を運営している。
バルーンアートの【かなちゃん】さんにもお話をうかがいました。
もともと中部エリアの子ども食堂「ピーターパン」さんで、工作や子ども向けのバルーンアートを担当していたんですが、しばらくお休みということもあってここを紹介してもらいました。まんぷく食堂2号店さんがすぐそこにあるこの場所を貸していただけるなら、ゆくゆくはここで子どもの居場所づくりをやっていけたらいいな~なんて考えが膨らんでいます。