野崎マナ子ども食堂

掲載日:2019年12月12日

場所
大東市野崎2-2-6 野崎グレースチャーチ
開催日
毎週日曜日 12:30~
参加料
無料
  • 野崎マナ子ども食堂
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代表:溝口 恵利さん

代表:溝口 恵利さん

わがまちの*子ども食堂訪問記 わがまちの*子ども食堂訪問記
野崎マナ子ども食堂

 野崎まいりの参道の坂をあがると右手に見えてくるのが教会の「野崎グレースチャーチ」。中に入ると礼拝の真っ最中。2階にあがると子どもたちの楽しそうな声が聞こえて来た。
 この日の昼食の前のお楽しみはクッキー作り。5人の子どもたちが子ども食堂代表の溝口さんからレクチャーを受けてさっそくチャレンジ!子どもたちのお母さんもお手伝いをして、ワイワイ言いながら作業を進めていく。その様子を横目で見ながら、溝口さんが食事の用意。仕込んでおいたシーフードとチキンのグラタンをオーブンへ。
 クッキー生地を寝かせるタイミングで、昼食を1階へ運んでいく。先ほどの礼拝場にテーブルが置かれ、子どもも大人もみんなで配膳。揃ったところで全員でお祈りを捧げて「いただきます」。食事中もゆっくりとした時間がながれるような、アットホームな空間でした。
 いつも来られると言うオーストラリア人のお母さんからは「仕事で日曜日しか休みがないので週に1回のこの時間がものすごく助かっています。ほっと一息つける場所ですね」。

野崎マナ子ども食堂
野崎マナ子ども食堂

信教・国籍関係なくいろんな方が来られる場所

 溝口さんにお話をうかがいました。「ここは1階が教会で2階が私たち夫婦の自宅スペースになっています。4年前に大阪グレースチャーチの枝教会としてスタートし、お義父さんが牧師、運営は私たち夫婦の二人三脚で行なっています。私はもともと出身地である熊本で10年、大阪で9年保育士をしていましたが、ご縁もあって教会として地域に開かれた場所にすることに決めました。
 毎週日曜日の午前中、大人たちが礼拝をしている間、子どもたちは2階でクッキングやクラフトなどをして楽しく過ごし、礼拝後はみんなで一緒にお昼ご飯を食べるのが日課です。子ども食堂はその延長で、当初からどなたでも自由に参加してもらえるようにし、信教・国籍関係なく、いろんな方が来られる場所となっています。
 お隣の住道駅から徒歩約10分のところにグレースチャーチの友人が経営するカフェがあり、今年の3月からそちらでも子ども食堂を開くことになりました(グレース子ども食堂)。その際、これまで食材は自己負担でやってきましたが、さすがに支援の必要性を感じ、ふーどばんくOSAKAさん、パルコープさんそれぞれに連絡を取り、食材を提供いただくことになりました。お米や調味料などいつもたくさんいただき本当に助かっています。
 ここでご飯を食べるだけでなく、近くの公園でピクニックをしたり、夏は海水浴、秋は紅葉狩りや芋堀りなど、子どもたちと外へ出かけることもありますよ。また、いつも来てくれるメンバーの中には、ボランティアで子どもたちにギターなど楽器を教えて下さる方、英語を教えて下さる方、美容師で散髪をして下さる方などいて、それぞれの得意分野を活かして子どもたちと接してくれています。私も保育士時代の経験を活かしてピアノのレッスンをしたりもします。カフェで行うグレース子ども食堂の方は、毎月第3木曜日の夕方開催なので、ご飯の前に宿題の時間を設け、学習指導を行っています。
 教会ということから口コミで海外出身の方が新たに来てくれたりもしますが、中には一人親の家族や生活困窮者もここを頼りに来られている感じがしますね。食べ始めはだいたい12時半~と決まっていますが、食べ終わったら自由にくつろいでもらい何時までいてもらってもいいようにしています。ここでつながった方とはグループLINEでお知らせを共有していて、子どもたちから直接「今日のメニューは何ですか?」とLINEが来ることもあります。もうメル友みたいな感じですね(笑)。これからもっと輪が広がって、大東市の子どもたちにもっとたくさん来てもらい、子どもも保護者もここに来たらゆっくりくつろげる、『ただいま』って帰ってこられる、そんな場所にしていけたらいいなと思っています」。

野崎マナ子ども食堂
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