きたたなべ子ども食堂

掲載日:2022年11月21日

場所
大阪市東住吉区北田辺4-23-2 NPO法人セルフ社
開催日
毎週第3金曜日 17:30~18:30
参加料
子どものみ:100円(変動あり)

きたたなべ子ども食堂の
みなさん

わがまちの*子ども食堂訪問記

 パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
 今回は、東住吉区にある「きたたなべ子ども食堂」さんです。

すぐそばの学童クラブから子どもどうしでやってくる事も多い

 きたたなべ子ども食堂は、近鉄「北田辺」駅そばの商店街のなかにあるNPО法人セルフ社の場所を借りて月1回開催している。コロナ禍以前は、1階にテーブルを並べてみんなで一緒にワイワイ食事をとっていたが、今はお弁当にして持ち帰りに。この日のメニューはで牛丼で、スタッフ各家庭で炊いてきた牛肉(大阪府からの支援のお肉)とご飯、サツマイモの甘煮を持ち寄り、お弁当の容器に詰めていた。持ち寄るスタイルはコロナ禍前からで、地域の方や大阪府や社協、コープからの食材がおかずやおやつに変身して子どもたちに提供されていると言う。
 最近は口コミで広がり、また物価高の影響もあるのか配布スタートから次々に親子連れが訪れる。同じ商店街のなかにある学童クラブの子どもたちも、毎月楽しみにしているそうだ。

「地域の役に立ちたい」と子ども食堂をスタート

 運営委員会代表の広川さん、スタッフのみなさんにお話を伺いました。「メンバーは、定年後、保育所や学童クラブで子どもがお世話になった地域で、「何か地域の役に立ちたい」、「子どもに関わる事で何かできることを」と思いたち、子ども食堂を始めました。幼稚園勤務時代の教え子が高校生ボランティアで参加していた時期もありましたし、今は学童クラブの父母ОBも参加しています。設立は2016年9月で、NPО法人セルフ社さんのご厚意で場所を提供していただいています。

この日は大阪府からレトルト食品やジュースなどの支援があり、一人ずつ渡せるように袋詰め

 コロナ禍前は食堂形式で、大人も子どもも一緒に食事をしていました。狭いながらもわちゃわちゃくっつきあって食べて、お母ちゃんたちどうしもおしゃべりが楽しい様子でした。今はお弁当形式なので、スタッフもちょっとさびしいです。今日はお弁当以外にも、大阪府からの支援物資のレトルト食品やジュース・ゼリーなどもあったので『ごちそうセット』として袋詰めにしてお渡ししたのですが、これは子どもさんと一緒に来られたお母さんにもプレゼントすることができました。
 食材は、開所当初はスタッフの負担も大きく、自宅の冷蔵庫が空っぽになったことも。そんな時に、他に先駆けて生協さんから安定してお米など食材を提供してくださるようになり助かりました。コロナ禍以降は、大阪府や社協、企業からの支援が増え、商店街、民生児童委員さん、などの理解もあり、ありがたいです。お弁当の容器にもお金がかかりますし、持ち出し分が多額の月は有料(子ども100円)で提供するようにしています。プラごみを出さないように容器は紙製品でSDGsを意識しています。
 ニュースも発行していて、開催日時の呼びかけや活動の様子を紹介。子どもにも読んでもらえるように漢字には読み仮名も入れています。学童クラブや保育所で配布してもらったり、顔なじみの子のお宅にポストインしたりして知らせています。

大人になった時 今度は自分が支える番に

 子ども食堂の役割は、貧困対策という固定観念がありますが、果たしてそれだけでしょうか?コロナ禍に生きる子どもたちはある意味、どの子も貧困の中で生きているのではないでしょうか。子ども時代に自由に活動できないという貧困は、どんな影響をもたらすのか、心配ですね。忙しいお母さんも思いは同じでしょう。お母さん方も月1回くらいはここでゆっくり温かい食事を食べて、おしゃべりして、洗い物もしなくて、という日があれば、どんなにか気分が楽になるかな、と思うので、本当はみんなで一緒に食べられるようにしたいです。子どもたちは『今度いつあるん?』『何作ってくれるん?』と楽しみにしてくれているんですけどね。ただお弁当を渡すだけじゃなくて、元気のない子にはそれとなく気を配ったり、コロナでピリピリしている時期には、くじ引きをしたり、年末には、クリスマス音楽会を開いたり楽しめる工夫もしています。

 子どもからこんな質問されたことがあります。「おばちゃんら、こんなことして儲かるん?」と。「カレーライス、お代わり自由、サラダとデザート付100円」なんてお店はどこにもありません、不思議なお店です!核心をついた質問でした。その時は『そら儲からへんわ。世の中儲からんでも、おばちゃんたちは食堂が好きやから』と答えました。儲からんでも子どもらが何回もお代わりしてくれたら、ヒヤヒヤするけど、うれしい。世の中には儲からんでも意味あることがあると分かってくれたらいいなと。ここに来ている子どもらが大人になった時、『あのおばちゃんたちは、いったい何をしてたんやろう』とか思い出してほしい。そして、その記憶に導かれて彼らが大人になって今度は自分が支える番になってくれたら嬉しいです。
 子ども時代に、無条件に温かいご飯が食べられる、お弁当もらえる、うるさくても気にかけてくれるおばちゃんのいる場所が街角にもっともっとあってもいいんじゃないかなと思う。
 長く続くコロナ禍のもと、大人も子どもも自由を制限され、様々な面での貧困を余儀なくされています。けなげにマスクをし、手洗いをし、黙食する子どもたちに一日も早くワイワイガヤガヤの子ども食堂が復活することを願っています。一緒に活動してくださる方、歓迎します、楽しいですよ!」。

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