かやしまこども食堂

掲載日:2018年12月17日

場所
大阪府寝屋川市萱島本町5 桜園町南集会所
開催日
毎月第2日曜日 12時~14時
参加料
子ども:無料 / 大人:300円
  • かやしまこども食堂
渡島 麻紀子さん

渡島 麻紀子さん

アナン カフェ 店主

わがまちの*子ども食堂訪問記
かやしまこども食堂

 京阪・萱島駅から商店街に入って少し行くと、遊具が置かれた小さな公園が横目に入る。隣接している地域の集会所が子ども食堂が開かれる場所。中に入ると温かいお出迎えと「まかない」のお誘いを受ける。ボランティアのメンバーはいつも食事の準備がひと段落した後、子どもたちが集まる前の11時過ぎにみんなで「まかない」を食べて腹ごしらえをするそう。和気あいあいとした雰囲気が伝わってくる。
 この日は学校の参観日で、近所の子どもたちは12時過ぎから集まりだした。入口で手洗いを済ませ受付を通り席に着くと、すぐさま食事が出てくる。広くは無い16畳ほどの集会所ながら、10人以上いるボランティアはみごとな連係プレーで配食。シシャモ唐揚げや葉野菜・根菜おかずのワンプレートと、けんちん汁、フルーツゼリー。デザートも手作りをと工夫されているとのことだ。
 食べている子のそばへ行き声をかける“おばちゃん”、食事が済んだ子どもたちと切り絵をしたり将棋をする“おっちゃん”。かやしまこども食堂は、日曜日開催という事もあり親子での参加も多い。それ以上に、膝を突き合わせる形式が、子どもと大人の距離が近いと感じさせる空間を作っているようでした。

かやしまこども食堂

強い想いがあれば、不思議と道は開ける

 渡島さんが経営しているカフェは地域の方のコミュニティの場でもあります。
 「私は12年前からこの街でカフェを始めました。カフェでいろいろと教室を開いたり、駅前で商店街の皆さんと音楽フェスタを開いてみたり…そういったことを通していろんな方のお話を聞く中で地域の人々の暮らしが見えてくるように。ある時、貧困問題を取り上げたテレビ番組を見て、その時はピンと来ませんでした。貧困って表にはなかなか出なくて分かりにくいですから。でも、天ぷらなど誰しも知っている料理を食べたことがないという子が周りにいると聞いて違和感を覚えることがあったりして…。『何かできることはないか』と思っていました。そんな中、同じような思いを抱いている方々とつながり人が集まり、こども食堂開設に向けてとりくむことを決めました。
 子ども食堂をするにあたって、先に取り組まれていた「寝屋川ふれ愛こども食堂」の寺本さんにお話を伺い色々と参考にさせていただきました。そして2017年7月に設立。運営経費は自己負担で考えていましたが、同月に寝屋川市がこども食堂支援事業にのりだし、支援団体を募るための説明会を開くと聞き、行政から補助金もいただけることになりました。なんというタイミング!です。
 最初は場所探しから苦労しました。でも「これをやりたい!」という強い想いがあれば、不思議と道は開けるということを身を持って感じました。また、周りのみなさんがご縁を運んでくれて素敵な出会いがいっぱいあるんです。だから楽しくやっていますよ。ボランティアであるサポーターの皆さんも強者ぞろい。アイディアを出し合ってみんなでご飯を作るのもすごく楽しいです。スタートして1年経ちましたが、サポーターさんとも色んな話をしてきました。子どもたちとどういうスタンスで接するかも悩みどころ。お箸の持ち方や食べ方なんかも目に付くけれどなかなか言えない。まずは信頼関係を築くところからです。

誰でも来ていい 温かい場所に

 ここは”誰でも来ていい暖かい場所、子どもが一人でも安心して過ごせる場所”としています。学校の先生は不登校の子がいるご家庭などの情報を把握しているけど、その情報は私たちには入ってこない。もっと子どもたちの情報が私たちにも降りてくるようになって、本当に必要とされているご家庭に届くようになればいいのですが…。今のところは、来た人にとって楽しく過ごせる居場所になるよう努めています。

 最近災害がよくありますよね。今こそ地域のみんなが繋がっていかないとあかん時代だと思います。また、減ってきている子どもたちを地域のみんなで育てる時代です。子ども食堂も、これからは横のつながりがもっとできてパイプが太くなっていけばいいなと思っています。

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