わがまちの子ども食堂訪問記【番外編】すこしでも子育て家庭を応援したい ~フードパントリーの取り組み~

掲載日:2021年3月29日

わがまちの*子ども食堂訪問記

 パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
 今回は、交野市の「あまのがわ子ども食堂」さんのフードパントリーの様子を取材しました。

フードパントリーの取り組み

 昨年2月から、通常の子ども食堂の開催を休止。コロナ禍で、日ごろ会場として使っているパルコープ施設が使えない(飲食ができない)という状況が続き、活動を休止していたが、7月におにぎりパックの持ち帰り(予約優先・先着順)という形で再開。合わせて、少しでも子どもたちが楽しめるイベントができればと、感染防止対策をした上で、一緒にできるいろいろな工作を企画し実施したりなど、さまざまな状況に左右されながらも活動を続け、12月には通常の活動に加え、コロナの影響でしんどくなっているかもしれないひとり親家庭に、少しでも良い新年を迎えて欲しいとフードパントリーを企画。子育て家庭にも対象を広げ今回で3回目となる。
 15時頃から仕分けがスタート。今回用意できたのは23名分。すでに事前予約で埋まっているという。この日は、大学のプログラムの一環でボランティアに来ていた大学生も合わせ、9名のスタッフで作業を進めていた。寄付でいただいたお米は滋賀県の農家さんより。常温品と冷凍食品はほぼパルコープがお届けしたもの。パルコープに毎週提供いただいている、いかるが牛乳のパックは子どもたちが喜んで、さっそく飲みながら帰る姿もあった。
 配布時間の17時が近づくと、徐々に予約されていた方がお子さんを連れて取りに来られ、短い時間だがスタッフと言葉を交わす。以前から子ども食堂を利用されていたご家族も「早く再開できるようになってほしい」と話す。仕分け後から始まったスタッフ会議は、配布対応と平行して行われていた。限られた時間の中で、この間の報告事項や次回開催について、これからのことなどが話し合われ、スタッフみんなで方向性のすり合わせをしていく様子がうかがえた。

今後もできることをしていきたい

フードパントリーの取り組み

 代表の秋山さんにお話を聞きました。「昨年12月の第1回フードパントリーでは、対象を“交野市にお住まいの子育て中のひとり親家庭”としていました。コロナの影響でお勤めの状況が悪くなったり、子どもさんのためにできることや、子どもさんのための時間を取ることがなかなかできなかったり、様々なしんどい状況の中で頑張っておられるひとり親家庭に対して何かできないかと考えて企画しました。
 1月と今回は、少しでも多くの子育て家庭へ届けたいという想いから、対象を“子育て世帯”に広げました。はじめは申し込みも少なかったですが、フードパントリーの内容も充実していたこともあり、口コミがあったのか準備数を上回る申し込みがあり、お断りせざるを得ない方もありました。申し込みも校区以外からもたくさんありました。当然提供いただける食品には限りがあるため、今後、お金をかけて買い足すのか、だとしたらある程度の線引きも必要ではないか、と葛藤しながらスタッフで話し合っています。
 本来、『みんなでごはんを食べて交流する居場所』を目的として活動してきました。仕方がないとは言え、テイクアウトやフードパントリーとなると、どうしてもただ渡すだけ、受け取って帰るだけになってしまい居場所としての役割がぶれるような気もします。しばらくはこのように予約優先で数を制限しながらになるかと思いますが、コロナの状況も見ながら、おとなも子どもも少しでもホッとできるようなスペースを設けられないか、できることをしていきたいです。

 今後の大きな課題としては、やはり運営資金の問題。自治体に申請している助成金以外にも申請できるところはしていきたい考えです。また、同じように交野市で子ども食堂や放課後の居場所づくりの活動をされている方々と定期的に連絡会を設けていますが、更なる情報共有と連携ができればと思っています。声を出したくても出せない、どこに相談したらいいのか分からないという人はきっとおられるでしょうし、そういった方々に私たちの活動が届くよう、自分たちができることを少しずつでも実践していきたいと思います。まだ課題は山積みですが、一歩一歩進んでいけたらと思います」。

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