わがまちの子ども食堂訪問記【番外編】新たな出会いも生まれる きっかけ作りとして ~フードパントリーの取り組み~

掲載日:2020年10月26日

わがまちの*子ども食堂訪問記
フードパントリーの取り組み

 パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
今回は、旭区の「高殿こども食堂あのね」さんのフードパントリーの様子を取材しました。

 今年3月から、通常の子ども食堂の開催を休止。代わりに地元地域のお店のお弁当を配布する「お弁当プロジェクト」を実施したり、食品の無料配布会「フードパントリー」をスタート。「フードパントリー」は新型コロナウイルス感染症の影響で困っている家庭に向けて、事前登録制にして取り組んでいる。
 取材にうかがった9月は、子ども食堂の運営に関わるスタッフや大学生のボランティアさんが朝から集まり、食材の仕分け作業から配布まで行なっていた。約40家庭分用意し、受け取りに来ることができないお家にはスタッフが手分けしお届けも。子どもを2人連れて来られたお母さんは「ママ友に紹介してもらって初めて来ました。食べ物などこんなにもらえて本当にありがたいです」と笑顔で応えてくれた。

“無料の食品配布があれば利用したい”は6割

フードパントリーの取り組み

 高殿こども食堂あのねの代表・永田さんにお話を聞きました。「コロナの影響で生活の厳しさが増す家庭が増えていると肌で感じます。大阪市では今年2月末から5月末まで学校が休校になり、高殿こども食堂あのねでも月1回開催していた子ども食堂の休止を余儀なくされました。そんな中でも、子どもたちのお昼ごはんが予想外の出費となる状況を何とかできないかと、食品をおすそわけする『フードパントリー(無料配布会)』を企画。コロナ以前からも小規模の食品配布は行なっていて、スタッフが寄付でいただいた品物や寄付金で購入した物などを自転車や自家用車に乗せて、以前から子ども食堂を利用されていた顔見知りの家庭・ひとり親世帯の家庭を中心に直接お届けしていました。今は、facebookやLINEなどのSNSも使って広く呼び掛け、事前登録制にして取りにきてもらう方式にしています。
 休校中に1人で留守番する子どもたちがいたり、経済的に打撃を受けるご家庭が多いと思われる状況において、子どもたちの状態を知るために緊急アンケートを実施したのですが、“無料の食品配布があれば利用したい”は6割を超える結果に(4月集計)。フードパントリー登録時のミニアンケートでは、“休校中の期間に家計が圧迫される”“収入が減った”などの回答が多く、『フードパントリー』が必要とされていると改めて分かりました。
 高殿こども食堂あのねでは、子ども食堂だけでなく地域の子どもを見守るという活動に力を入れていて、普段から情報収集しているのですが、この『フードパントリー』を始めたことで初めて繋がったお家もあるんです。保護者の方には食品をお渡しすることで、話ができて、会話の拡がりの中で困りごとや相談事などが話せる関係になっていきます。子どもたちにも直接関わる事で、お家の人には話せないけど『あのね』スタッフに話をしてくれる事も。小さいSОSに気づくきっかけにもなっています。
 常連となった子どもたちに声をかけて始まった『あのねくらぶ』は、コロナ対策で少人数に分散して開催しています。そちらにも今回繋がった新しい子どもも参加してるんですよ。
 これからも、共に考え、共に悩みながら、地域の中で安心できる繋がりのひとつになっていければ…と思っています」。

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