大国子ども食堂
掲載日:2024年8月26日
- 場所
- 大阪市浪速区大国3-10-22 大国集会所
- 開催日
- 毎月第3水曜日 16:00~17:00
- 参加料
- 子ども:無料 / 大人:400円(未就学児・中学生も無料)
大国子ども食堂の
みなさん
パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
今回は、浪速区にある「大国子ども食堂」さんです。
JR今宮駅からすぐの大国集会所で開催されている、大国(だいこく)子ども食堂。コロナ禍以前は、子どもも保護者もみんなでミンチカレーを食べる賑やかな様子だったそう。今はテイクアウトの形式になったが、以前から通う子どもらも自分で取りに来ることもあり成長が感じられる機会になっている。食べ応え抜群のカツカレーに、彩りも良い素揚げ野菜もトッピング。50食ほどを準備するのも大変だが、長年一緒に活動するスタッフさんどうしのチームワークの良さが素敵な食堂さんだった。
子どもと地域住民との
ふれあいも大切に
代表の寺田さんにお話を伺いました。「大国子ども食堂は、大国地域の子どもたちが安心して集える居場所づくりのひとつとして、2016年9月から開設しました。浪速区では一番最初だと思います。私が会長を務める浪速区大国連合振興町会が主催となって、8名のスタッフで運営。近くの大阪市立大国小学校とも連携しているので、開催のお知らせや申し込み受付などは先生方が担ってくださっています。ただ、以前は食事の準備や参加する子どもたちと遊ぶなど先生方もここへ来て一緒に出来ていたのですが、教員の働き方が変わってしまい時間的に来れなくなってしまって…。でも、連絡などできる範囲で協力してもらっています。
うちは基本、事前登録制で大人もOK。たまに顔見知りの中学生も来ます。事前登録制にしているのは、保護者の同意を得ることと、参加児童数の把握をするためです。アレルギーの確認も行なっています。コロナ禍はやむなく休止していましたが、今年1月から再開し、そこからは持ち帰り形式で定着しています。
私は他にも浪速区のまちづくりをはじめ、子どもの見守りや高齢者向けの食事サービス・ふれあい喫茶、防災、お祭りといったイベントなど、あらゆる地域の活動に長年携わってきたので、地域で私のことを知っている人も多く、親御さんの安心にもつながっているのかなと思います。たまに道端で『カレーのおっちゃんや!!』と言われることもあるね(笑)。
たいていのことはみんなに任せていますが、カレーだけは私の担当。“おいしいものを食べさせてあげたい”という思いでカレー作りにはこだわっています。牛骨で長時間出汁をとったスープを使い、子どもたちのために少し甘めの味付けにしています。玉ねぎは、以前は自分で飴色になるまで時間をかけて炒めていたんですが腱鞘炎になってしまって、今は自動でできる機械を導入して炒めています。
何でカレーかって言うと、まず好きな子どもが多く一番受け入れられやすいということと、大量に作れるから。コロナ前は80人くらい来てくれていて、この集会室がいっぱいになるほどだったんですよ。たいがいみんなおかわりするからあっという間になくなる。一番多くて6回もおかわりした子がいました。すごかったよ~。
実はこの他に、毎月1回大人にカレーを振る舞う『カレーの日』というのもあるんですよ。牛スジ肉がゴロゴロ入ったちょっと辛めの味付けで、これが大人たちに喜ばれています。だいたい子ども食堂をやった後の金曜日で、区役所や社協、警察の方々なんかも昼休みに食べに来られたりします(予約制で500円)。
本当は以前のように会食形式に戻してここでみんなで食べられたらとは思うのですが、アンケートを取ったところ『持ち帰りの方がいい』という声が多かったので、もうしばらくはこの形かなと思います。この間2回ほど会食形式もやってみましたが、参加人数が少なくて…。すっかり子どもたちも持ち帰りに慣れたみたいで、まぁ家で食べられる方が良かったりもするし、それはそれでいいかなと。
持ち帰りとなった今、子どもたちが安心して集える居場所という形は変わってきているかもしれませんが、他にも色んな地域活動があります。それらを通して子どもと地域住民とのふれあいも大切にしていきたいと思っています」。