カレー子ども食堂カーサ
掲載日:2023年7月24日
- 場所
- 門真市上島町45-15 おばんざい呑み処「笠」
- 開催日
- 毎月第2日曜日 お昼の部 11:00~13:30 夜の部 16:00~18:00
- 参加料
- 子ども:無料 / 大人:300円
カレー子ども食堂カーサの
みなさん
パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
今回は、門真市にある「カレー子ども食堂カーサ」さんです。
京阪・萱島駅前にある、おばんざい屋さんで月1回定休日に開催されている「カレー子ども食堂カーサ」。メニューはカレーがメインで、毎回種類や味を変えて提供している。この日はキーマカレー。サラダとデザートの柏餅もセットだ。スタッフは地元の旧友や元従業員の他に、「人助けの輪に入りたい」とお店の常連さんも手伝っている。
入口の赤ちょうちん、対面式のカウンターと小上がりのお座敷という大人の空間が、この時間は子どもたちや親子が笑顔で食事をする空間に。地域も世代も繋ぐ場所になっている。
地域に貢献できることがしたい
代表の笠井さんにお話を伺いました。「子ども食堂を始めたのは2022年の4月です。長年、地域に貢献できることがしたいと思っていました。でも普段は、おばんざい・呑み処のお店をやっているのでなかなか踏み出せなくて。そうしているうちに、新型コロナウイルス感染が広がり…。
コロナが蔓延した時、本当に落ち込みました。飲食店への休業要請があり『お店開けなくてどうする・・・?』と。お弁当や惣菜をテイクアウトで困っている人に安く提供しようと決めて始めたら、規制緩和になったり。ただし時短営業ができるようになっても、アルコールが提供できないので困りました。私たちがこうしようと始めたらストップがかかったり、方針が変更されたり…。その度に心が折れてしまって。協力金は給付されていたけど、それがあってもコロナが収まってきた後にお客さんが戻ってきてくれるのか、『お店どうなるんやろう…』と不安が付き纏いました。
そんな不安を吹き飛ばすために、『そうや。ずっとやりたかった子ども食堂をやろう』と。子ども食堂を始めたら、すぐには止められません。あと10年はお店もがんばろう!という気持ちになったんです。
仲間に相談したら『自分もやりたいと思っていた』『やるんやったら手伝うよ』と言ってくれて。そこからいろんな人に声をかけて、メンバーは35人くらいになりました。たまにしか来ないひともいるけど、見守ってくれています。のれんやランチョンマットを手作りしてくれる人もいて陰の功労者もいるんです。仲間みんな楽しそうにやってるでしょう!私も仕事とかしんどいこともあるけど、月に1回こうしてみんなとしゃべったりすることで元気をもらってるんですよ。みんなのおかげです。
パルコープでの活動の経験を活かして
具体的に進める時に役に立ったのは、パルコープで勉強してきたことでした。まずは地域に知らせる事が一番やなと、学校に話をしに行き、門前でのチラシ配りを快く承諾してもらいました。毎月、小学校の門前で開催日などを書いたチラシを配り続けていますが、最近になって子ども同士で来てくれる子も出てきて『やっと知られてきたんやな』と思いますね。『ここ来たことある~』と言いながらお店の前を通る子もいたりして。
毎回「カレー子ども食堂通信」というニュースも発行しています。前回の食堂のようすや参加者のアンケート結果も掲載。ニュースを作るのは、これもパルコープで運営委員会をしていた頃の経験が活きています。活動をしたらニュースとか出して知らせたり、記録として残すことが大事やと知ってるから。このニュースも楽しみにしてくれている人がいて、感想を書いてもらって載せるのも好評です。中には『映えるカレーにしてください』ということを書いてくれていたので、それに応えて今回は、ご飯を猫型にできる容器を調達して可愛くしたんですよ。
カレーなら誰でも作ることができる
子どもは無料にしていますが、お金が無いからといって子ども食堂に必ずしも来てくれるということは無いと思っています。ほんとうにしんどい子ほど自分自身で遠ざかっていると思うんです。だから誰でもみんなが来るようになって、その中に紛れて来てくれるようにしないと。始めからしんどい子に絞って開催しようとなると、もっと行政や学校と連携できればいいんですが・・・。なかなか難しいこともありますが、少しずつでも気持ちが繋がっていけばいいかなと。これも運動ですもんね。いまは、子育て中の親御さんが1食くらい家族でゆっくりご飯を食べてくれたらいいと思ってやっています。
『カレー子ども食堂』にしたのは、カレーなら誰でも作ることができるから。もし私が急病とかで出来なくなっても続けられるように。メニューも悩まなくて済むし、子どももみんな好きやからね。飽きないようにカレーの中身を変えてるのも良いみたい。いまお肉は定番で寄付してくれる方がいて、その方もお店のお客さんです。お米はパルコープさんが届けてくれるものを使わせてもらっています(この日はキーマカレーに合わせてベトナム米を別で購入)。お米はほんとうに助かっています。
昼の部と夕方の部あわせて、毎月平均70食くらい出していますね。どちらかの時間に来てくれたらと、当初からこのスタイルです。
これからは、楽しいイベントなどやりたいことがたくさんあります。店前でお祭りじゃないけど、1円玉落としとかちょっとした遊びができるように仲間が考えてくれています。長期休みとかは宿題ができる日も作りたい。場所はいま地域の繋がりで探しています。スタッフの中には塾の先生もいるので『協力してもいいよ』と言ってくれています。近くの広場でちょっとしたお祭りやりたいなとか。思いついたはいいけど、どうやったらできるんやろと考えているところです。」