ComiComi しょくどう

掲載日:2024年5月24日

場所
大阪市城東区森之宮2-1-8 森之宮団地8号棟 集会室
開催日
毎月第2・4水曜日 17:30~20:00
参加料
子どもだけで参加:50円 / 親子で参加:500円
(子ども何人でも同額、パパママ参加は+200円)

ComiComi しょくどうのみなさん

わがまちの*子ども食堂訪問記 わがまちの*子ども食堂訪問記

 パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
 今回は、城東区にある「ComiComi しょくどう」さんです。

 森之宮第二団地にある集会室に入ると、調理した料理をバイキング形式に並べている最中だった。この日は「のせのせスペシャル丼」がメイン。ホイコーローやにんじん胡麻和えなどの副菜6種類ほどをご飯に乗せる。野菜スープ、ゼリーも付いて栄養満点。
 「ComiComi しょくどう」は予約制。団地内の子だけでなく口コミで紹介された親子連れの姿も。ご飯を食べた後もすぐに帰る人は少なく、子ども同士で遊んだり、お母さん同士でおしゃべりしたり、交流する場所になっているようだった。

からだと心をつくる『食』を大切に コモンスペース(共有地)を提供

からだと心をつくる『食』を大切に コモンスペース(共有地)を提供

 事務局の金山さんにお話を伺いました。「私たちが運営する『ComiComiシロノヒガシ』は、からだと心をつくる『食』を大切に、このまちで暮らすだれもが自分のしたいことができる場をつくるため、コモンスペース(共有地)をいくつか提供しています。その中のひとつが『ComiComi しょくどう』です。
 以前こども食堂をしていたことがあって、森之宮団地で地域活動している方が『こども食堂したいねんけど、手伝ってもらえませんか?』と声をかけてもらったのをきっかけに、2023年4月から『ComiComi しょくどう』を始めました。立ち上げに際して、森之宮地域で子育てをしている30代40代の現役世代の二人に代表・副代表を担ってもらうことで活動に広がりと活力と幅ができたと感じています。
 ComiComiシロノヒガシはこの『ComiComi しょくどう』から始まり、その他ランチを一緒につくって食べて自由に過ごす『スペースComiComi』、食べながら飲みながらおしゃべりする『夜金おしゃべりComiComi』、のんびりと本を読んだりイベントやワークショップもできる『まちライブラリー&カフェ束の間』と広がっています。
 『ComiComi』の由来は、コミュニティやコミュニケーションの“コミ”に、それぞれの文化・個性など“何でもコミコミ”というところからきています。『シロノヒガシ』は、大阪『城』の『東』という意味で、あえて地域名を明記せずざっくりとすることで森之宮だけでなく城東区だけでない広がりを持たせたいという思いが込もっています。

 私は大阪出身ですが長い間関東(神奈川)にいまして、そこでコミュニティカフェを開いていました。大阪には両親の介護のためコロナが広がり始める頃に久々に帰ってきたので、実はまだこの地に慣れていません(笑)。そんな中ですが、コミュニティカフェで地域の方々といろんな企画や活動をしてきた経験が今活きています。
 私はみんなから『ばぁる』と呼ばれています。自然観察インストラクターをしていて、そこでのフィールドネームです。コミュニティカフェの名前が『たまりばぁる』だったのが由来です。また、私は富田林の里山保全活動にも参加していまして、その里山で活動している地元のおばあちゃんがお野菜をくれることもあって、そんなお野菜も子ども食堂に活用させていただいています。

 子どもたちや若い人に食べてもらうご飯をつくるのはすごく楽しいです。献立はなるべく品数を多くして食べてもらえるように複数用意しています。そうすれば嫌いなもんがあってもどれかは食べられるかなと思って。私としては子どもたちにはいろんなものを食べて欲しいし、お母さんが普段家でなかなか作れないようなものを意識して作るようにしています。あとは愛情たっぷり!がポイントですかね。

からだと心をつくる『食』を大切に コモンスペース(共有地)を提供

地域のいろんな世代の人が 関わってそれぞれできることを

ComiComi しょくどう

 『ComiComi しょくどう』は、保育園や団地を中心とする親子参加が多く、おとなはおしゃべり、子どもたちは広いスペースや押し入れで遊んだり折り紙したり、それぞれ思い思いにゆっくりされています。お仕事終わってから19時くらいに来られる方も。
 それからここは外国籍の方も多くコミュニティの場にもなっています。
 ここはパパ・ママにゆっくりしてもらうというのがコンセプトのひとつ。利用人数も多いので、スタッフが頑張る日。ですが他のスペースはもう少し自主的で、対象者もちょっと違います。
 毎週水曜日の『スペースComiComi』は、不登校の子の居場所的なところになればいいなと始めた学校外のフリーなスペースで、出入り自由、食べるのも遊ぶのも学ぶのも自分のペースで。5月からはおにぎりやおやつがあって、学校に行っている子どもも一緒に過ごせるように時間帯も少し変えてフリースペースおむすびとしてリニューアル。地域の子育てサロンが月金なのでその間を埋める形で水曜日にしています。
 月1回金曜日の夜開催『夜金おしゃべりComiComi』(『5月からしゃべりBAR茶の間』と名称変更)は、1週間お疲れさまの金曜日の夕飯を一緒に作って食べておしゃべりする場で、いつもだいたい4~5組くらい。『このまちにあったらいいなってことやもの』『やってみたいこと』などふわっとおしゃべりする場です。パルコープさんからいただく食材(子ども食堂に出すには半端なものなど)も活用させていただいています。
 毎月1回日曜日開催の『まちライブラリー&カフェ束の間』は、普段子どもと関わることがあまりない30代~40代とつながりたいと思って開いたスペースで、今月から始めました。子どもがいない方にしてみたら、子ども食堂の雰囲気やママさんたちのコミュニティに入れないって人もいるんじゃないかと思って。
 森之宮は長年、高齢者向けの活動を中心とした地活協や子育てサロンなど地域活動を一生懸命されている方々がいらっしゃいます。なので、子育てファミリーでもなく高齢者でもない広い意味でのユース世代に向けてコミュニティづくりができたらという考えです。正解かは分からないですが、まずやってみようと思います。

 子ども食堂を一年やってみて思ったことは、月1回大きい単位での開催だけでなく、毎週小さい単位でもやりたいなってこと。この春休み(夏休み、冬休みも実施)には、一緒にランチを作って食べよう会をして改めて『意外に、家ではやったことないことがたくさんあるんだ』ってことに気づいたので、これからも学校の長期休みに子どもたちと一緒につくって食べる機会を継続していきたいです。
 これからやりたいこととしては、できたら自然にふれあう機会を増やしたいですね。大阪市内で暮らしていると意識しないと自然と触れ合う機会がなくて、知らないから怖かったり土を汚いと思ったりするのかなって。
 それからこどもマルシェやクラフトマルシェもやってみたいですね。地域のいろんな世代の人が関わって、みんながそれぞれできることを出し合えたら楽しいなと思いますね」。

 先述した各スペースについては、Facebookやインスタグラムでお知らせしていますので、興味のある方はぜひのぞいてみてください。

ComiComi しょくどう
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