商品検査室だより

2022年6月度 冷凍焼け

冷凍庫で保存していて、商品の色や味が変化した場合は、冷凍焼けをおこしているのかもしれません

早めに閉める

 冷凍食品は、-18℃以下の冷凍状態を維持することで品質を保っています。ただ、冷凍庫の扉の開閉などにより温度変化を受けると、食品に含まれる水分が抜けて、乾燥や酸化が進み、変色したり、食感が変わることがあります。このような現象を一般的に「冷凍焼け」といいます。
 例えば、冷凍うどんを冷凍庫で保管していても、冷凍焼けをおこすと、麺の色が変わったり、ぶちぶちと切れたりして、食味にも影響を及ぼします。
 冷凍したものであれば、野菜や魚、肉などでも冷凍焼けにより、変色がおこります(上の画像は緑色のグリーンピースが白色に変色した例です)。
 冷凍焼けを防ぐため、冷凍庫内の温度変化には気を付けましょう!

★冷凍庫での保存のポイント★

 冷凍食品の大敵は「外気」です!
 冷凍庫の扉を開けると、外気の影響を受けて冷凍庫内の温度が徐々に上がります。
 扉を開けたら早めに閉めること、扉を開ける回数や時間をなるべく減らすことが大切です。

早めに閉める

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1,099件(計画比105.0%)

〈6月度検査状況(22.5.21~22.6.20)〉

検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 738 2 注意品は品質上の問題はありませんでしたが、製造メーカーへ原因調査・対策化を要請のうえ再検査を実施し、商品回収・人体危害にかかわる不適合がないことを確認しました。
残留農薬検査 50 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 215 なし 問題ありませんでした。
残留放射能
(放射性物質)検査
30 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)。
輸入食肉検査 18 なし 問題ありませんでした。

その他

※店舗・福祉施設の設備の衛生検査など

48 なし 問題ありませんでした。

【商品の相談受付状況】86件

  • 人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

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