商品検査室だより

2021年11月度 チョコレートのブルーム現象について

チョコレートの表面が白くなっている!!

 チョコレートを食べようとしたら、表面が白くなっていることがあります。これは温度の影響を受けて「ブルーム現象」が起きているからです。
 チョコレートは28℃前後で溶け始め、その際にチョコレート内部の油脂分が分離します。その後溶けた油脂分が冷えて白く固まりますが、この現象をブルーム現象と呼びます。ブルーム現象の起きたチョコレートは食べても害はありませんが、チョコレート本来のおいしさが失われており、風味や食感も異なって感じられます(夏場に高温でやわらかくなったチョコレートを冷蔵庫に入れた場合も、ブルーム現象が起きることがあります)。
 チョコレートは熱に対してデリケートなお菓子です。保管場所には気をつけましょう。

ブルーム現象を起こさないための保管方法

・直射日光には当てないでください
・暖房のききすぎた部屋に置かないでください
・火やストーブ、ヒーターなどのそばに置かないでください

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1333件(計画比102.9%)

〈11月度検査状況(21.10.21~21.11.20)〉

検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 802 4 注意品は品質上の問題はありませんでしたが、製造メーカーへ原因調査・対策化を要請のうえ再検査を実施し、商品回収・人体危害にかかわる不適合がないことを確認しました。
残留農薬検査 67 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 297 なし 問題ありませんでした。
残留放射能
(放射性物質)検査
33 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)。
輸入食肉検査 23 なし 問題ありませんでした。

その他

※店舗・福祉施設の設備の衛生検査など

111 なし 問題ありませんでした。

【商品の相談受付状況】125件

  • 人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

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