商品検査室だより

2021年4月度 食中毒菌について

生卵を食べて20分後にお腹が痛くなり下痢をしました。卵が原因?

 この場合、おそらく20分前に食べた卵は原因ではないと思われます。

 細菌やウイルスが体に入ってから症状があらわれるまでを“潜伏期間”と言います。
 卵に付着して食中毒を起こす可能性のある細菌として「サルモネラ」が有名ですが、サルモネラの潜伏期間は約6~72時間後で、約8~24時間後に発症することが多くあります。
 細菌の種類により、潜伏期間は異なりますが、潜伏期間が短い黄色ブドウ球菌(手指のキズなどから感染)でも約1~5時間、長い細菌ではカンピロバクター菌(汚染された鶏肉などから感染)で約1~7日です。

~食中毒を防ぐコツ~

①迅速(速やかに食べきる)
②温度管理(冷蔵・冷凍保存、加熱など)
③清潔(手洗い、調理場所や器具の洗浄・消毒)

 商品検査室では、新規に企画する商品の事前検査はもとより、共同購入や店舗商品の抜取検査、店舗の調理場等の検査など、きめ細やかな細菌検査を実施しています。

夕食サポートのお弁当も抜取検査を行なっています

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1226件(計画比105.4%)

〈4月度検査状況(21.3.21~21.4.20)〉

検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 801 3 注意品は品質上の問題はありませんでしたが、製造メーカーへ原因調査・対策化を要請のうえ再検査を実施し、商品回収・人体危害にかかわる不適合がないことを確認しました。
残留農薬検査 53 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 158 なし 問題ありませんでした。
残留放射能
(放射性物質)検査
30 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)。
輸入食肉検査 22 なし 問題ありませんでした。

その他

※店舗・福祉施設の設備の衛生検査など

162 なし 問題ありませんでした。

【商品の相談受付状況】118件

  • 人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

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