商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2018年6月度 魚介類の寄生虫について

お申し出

アニサキスが心配…

検査室からの回答

 「アニサキス」は、寄生虫の中でも最も著名なもののひとつで、体長1~3㎝白色で少し太い糸状、魚介類に寄生(主に内臓まれに筋肉にも寄生)します。もし魚を生で食べたときに、生きているアニサキスが体内に入ると、まれに数時間後に激しい腹痛や吐き気などの症状をおこします。60℃以上で加熱処理、またはマイナス20℃以下で24時間以上冷凍することで完全に死滅します。なお、生協の共同購入・個人宅配の刺身用の冷凍魚は、マイナス20℃以下で24時間以上冷凍しています。

〈注意点〉
●注意する魚……サバ・ニシン・イカ・タラ・イワシ・サケ・カツオ
●鮮魚を丸ごと1匹購入した際は、新鮮なうちに速やかに内臓を取り除く
●目視で確認して幼虫を除去
※一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、アニサキス幼虫は死滅しません。また、「よく噛んで食べる」もあまり有効な対策になりません(厚生労働省HPより一部参照)

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1832件(前年同月1579件)

〈6月度検査状況(18.5.21~18.6.20)〉

検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 1168 9 注意品は品質上の問題はありませんでしたが、製造メーカーへ原因調査・対策化を要請のうえ再検査を実施し、商品回収・人体危害にかかわる不適合がないことを確認しました。
残留農薬検査 67 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 383 なし 問題ありませんでした。
残留放射能検査 67 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)。
輸入食肉検査 32 なし 問題ありませんでした。

外注検査に出したもの

4 なし 問題ありませんでした。

その他

※店舗・福祉施設の設備の衛生検査など

111 なし 問題ありませんでした。

【商品の相談受付状況】232件(前年同月249件)

  • 人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

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